●墓参りを怖がる娘
「8歳になる娘が、墓参りを怖がる様になりまして・・・」
そんな電話相談を頂いた事があります。
大人の人は、もう感じなくなった感覚を、子供はまだ持っていて、
特に小学生の低学年までは、霊的な何かを感じる事があります。
本当は、娘さん本人にも直接何が怖いのか、聞きたい所ですが、
今学校に行っているとの事でした。
そこで、お母さんに聞いてみました。
「娘さんは、どうして怖いと言っているんでしょうか?
幽霊でも見ましたか?」
すると、特に幽霊を見たとか、
声が聞こえたとかの具体的な出来事は無かったらしい。
ただ、何となく怖いと言うのだという。
また、夕方に行った時や、台風で風が強かった日に行った時も怖いと言うらしい。
子供や霊感が鋭い人は、霊の姿を目撃するまではいかなくても、
その存在を肌の温度で感じたり、雰囲気で感じて怖いと思う事もある。
そこで、まずお母さんにアドバイスしたのは、
■お墓参りは、午前中に行く事である。
午前中は、不成仏霊が居る場所であっても、行動が遅かったり、
生前、午前中は寝ていて夜型の人間だった人は、亡くなっても夜型だったりする。
つまり、午前中は午後よりも安全だという事だ。
■あとよくこれは言うのですが、
命日とか、月命日だからだと言って、仕事が終わったその日の夜に行ったり、
大雪の日や、台風の日でも墓参りに出かける人がいるが、
危険な状況の時にわざわざ墓参りしに来てもらっても、故人は喜ばない。
むしろ、心配して迷惑顔をするご先祖も居るほどだ。
それよりも、明日大雨や台風だと事前に分かるなら、
前日や2日前に墓参りに行く事である。
墓前で、「明日は大雨になるから、今日なら娘も来れますので来ましたよ。」
と報告すれば、ご先祖様も、「そうか、そうか。それが良い。」言ってくれます。
お墓参りも、給料日や誕生日のプレゼントと同じで、
遅れるとブーブー言われますが、早い分には怒られる事は無いのです。
■あと、これは人にも寄るのだが、
もし、娘さんが、憑依体質なら、(霊を引き寄せやすい体質)
黒い服を着て、墓参りに行く様に勧めた。
昔から、黒い服は、不成仏霊に憑りつかれにくい色とされている。
葬式などで黒い服を着るのも、そういう意味がある。
ちなみに、蚊に関しては、逆に黒い服を着ていた方が刺されやすい。
蚊に刺されやすい服の色というのが決まっていて、刺されやすい順番は、
黒、その次が、赤、→青→緑→黄色→パステル→白。となっている。
これは蚊は暗い色を好むからである。
ただ、そう言うと、「蚊は色が分かるの?」と聞かれるかもしれない。
そう疑問に思う貴方は、鋭い!
確かに蚊は色が分からない。
蚊は彩度の濃い色に向って寄ってくるのである。
つまり、服の色や肌の色を白黒写真にした時に、より黒っぽくなる色に来るのだ。
だから、肌の黒い人の方が刺されやすい。
ただ、蚊の好みはそれだけでは無いらしい。
専門家によると、血液型にも好みがあるというのだ。
蚊が一番好きなのが、O型だと言う。
次がB型、そしてAB型、最後がA型だという。
こんな事を言うと、こう疑問に持つ人がいるかもしれない。
「そんなのがどうして分かるんだ?
蚊が刺す所をいちいち見てたのか、それとも蚊に聞いたのか?」と、言われそうだが、
実はその通り、
蚊に聞いたのである。
聞いたと言うと、まるで霊能者の様だが、
実際は、蚊の研究者が、蚊の体に聞いたのである。
蚊が吸った血液を1匹づつ解剖して、その血液を分析すると、
蚊の腹に溜まっていた血液で一番多かったのが、O型の血液だったのである。
また専門家は、妊婦さんやお酒を飲んだ直後の人はより刺されやすいと言う。
妊婦後期の人や酒を飲んだ人は、普通の人よりも呼吸が2割ほど増え、
より多くの二酸化炭素と湿気を呼吸の中に放出していて蚊に探知されやすいというのだ。
また、それと同じ理由で、運動直後の人も刺されやすいという。
ただ、蚊は風に弱いといい、
風の強い日や、扇風機の前だと、近寄って来にくいらしい。
ちょっと話が蚊に脱線してしまったので、元に戻しましょう。
娘さんが墓参りを怖がるという彼女の話を聞いて、
ちなみに、どこに行かれたのですか?と場所を聞いてみました。
すると、都内のある墓地にお墓参りに行かれたという事なのですが、
そこで1つ、気になる事があったんです。
皆さんは、下の彼女の行動の内、間違っている所が、どこか分かりますか?
①■車を墓地の駐車場に停める。
②■水くみ場で、桶に水を入れ、柄杓を1つとり、お墓に向う。
③■お墓に着き、お墓の掃除を始める。
④■お花とお線香を手向ける。
少し考えてから、先にお進みください。
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細かく指摘するなら、正解はこうなります。
①■車を墓地の駐車場に停める。
■お墓参りをする前に、貴方の手を洗って清める。
②■水くみ場で、桶に水を入れ、柄杓を1つとり、お墓に向う。
■墓前に一礼してから、何かを始める。
③■お墓に着き、お墓の掃除を始める。
④■お花とお線香を手向ける。
ただ、彼女の場合、もっと根本的な事が抜けていたんです。
それを指摘出来た人は、凄いです。
実はちょっと質問としては、意地悪な質問でした。
と言うのは、
普通の墓地だけなら、上の順序で何の問題も無いのです。
普通の墓地だけとは、通常の土地に墓地があるという場所です。
でも、聞くと彼女のご先祖がある墓地は違いました。
彼女が墓参りした墓地は、お寺の敷地内にある墓地だったのです。
実は、お寺にある墓地の場合、
まず、お寺の本堂のご本尊様にお参りしてから、自分の墓地に行くのです。
直接墓地に行ってしまうのは、
いつもご先祖を見守ってくれている御本尊様への感謝を無視して行く様なもので、
特に生前礼儀を重んじていたご先祖様なら、その行為に気分を害する事がある。
そして、そんなご先祖様の微妙な気持ちを、娘さんが感じとる可能性もあるのです。
例えば、貴方が実家に帰省して、ご先祖の仏壇に挨拶しに行ったとしましょう。
いきなり家に上がって、仏壇に挨拶したら、きっと実家の人は気分を害するか、
びっくりして、泥棒だと思うかもしれません。
やっぱり、まずは実家で仏壇を守っている両親や兄弟に挨拶ですよね。
つまり、もし貴方の墓地が寺の管轄内なら、下の様な順序となります。
①■車を墓地の駐車場に停める。
■お墓参りをする前に、貴方の手を洗って清める。
■お寺の本堂のご本尊様にお参りして、感謝を述べる。
②■水くみ場で、桶に水を入れ、柄杓を1つとり、お墓に向う。
■墓前に一礼してから、何かを始める。
③■お墓に着き、お墓の掃除を始める。
④■お花とお線香を手向ける。
その後、娘さんはお墓参りしても、怖がらなくなったという。
END