●流れ星は、吉か、凶か。

 

 


占い師だからしょうがないのでしょうが、

 

 

時々、偶然に流れ星を見る事、

 

 

それが不幸の印なのか、幸運の印なのか聞かれる事があります。

 

 

 


日本では、よく流れ星が落ちるのを発見した時、

 

 

「その流れ星が、流れる間に、心の中で3回願い事を唱えると、願いが叶う。」

 

 

とされています。

 

 

実際にそうして願ってから、願いが叶ったという人の話も聞きます。

 

 

 

 


しかし、長い歴史の中では、

 

 

流れ星を見る事が、不吉という時代もありました。

 

 

 

 

 

例えば、昔中国の三国志の時代、人は死ぬ時、

 

 

その人の星が流れ星となって、空から落ちると考えられていました。

 

 

 

だから、天才軍師の諸葛孔明は、五丈原にて、

 

 

大きな流れ星が落ちた時、命が尽きて亡くなってしまったというのです。

 

 

そして、その流れ星を見た敵の総大将司馬懿も、その流れ星を見た瞬間、

 

 

孔明が亡くなった事に気がついたと言うのです。

 

 

 


そして、18世紀のロシアでも、

 

 

当時の女帝エカテリーナ二世は67才の時、

 

 

夜空の流れ星を見つけて、「あれは私の死の予兆だわ。」と言ったそうです。

 

 

実際、その2ヶ月後に亡くなっています。

 

 

 


この頃は、一般人にも、流れ星=人の死という概念があった様です。

 

 

と言うのは、皆さんも知っているアンデルセン童話の『マッチ売りの少女』でも、

 

 

寒い中、マッチが売れない少女が、空を見上げると、流れ星が落ちます。

 

 

すると少女は、「今夜、誰かが死んだのね。」をつぶやくのでした。

 

 

そして、翌朝、少女はマッチの燃えカスを持ったまま亡くなったのです。

 

 

子供に読ませる童話でさえこんな感じでした。

 

 

 

 

では、私が留学していたアメリカではどうだったかと言うと、

 

 

当時私がお付き合いしたアメリカの方々は皆キリスト教の方だったので、

 

 

アメリカというよりは、キリスト教では、と言った方がいいのかもしれません。

 

 

「天には神様が居て、時々下界にいる私達の様子を眺める為に、

 

 天界の扉を開ける時があるそうです。

 

 その時、天の光として、流れ星が落ちる。

 

 つまり、その流れ星が落ちる瞬間、神様も天から私達を見て下さっている。

 

 だから、この時に願い事をすれば、直接神の耳に届き、願いが叶うと言うのです。

 

 しかし扉が開いている時間は、ホンの少しなので、

 

 流れ星が流れている時間に、お願いしなければならない。」との事。

 

 

また、そのお願いも、当初は個人的な願掛けではなく、

 

 

天国にまだ行けない悩み苦しむ霊魂達が、天国に行ける様に、

 

 

Rest In Peace」(安らかに眠って下さい)と3回祈ってあげていたという。

 

 

私はこの話を聞いて、

 

 

流れ星を見たら急いでお願いするという事と、3回祈るという事が、後の日本の

 

 

「その流れ星が、流れる間に、心の中で3回願い事を唱えると、願いが叶う。」

 

 

に繋がっていると感じました。

 

 

 

 


ここまで読んだ方は、きっと、こう思われるでしょうね。

 

 

 

「結局、流れ星を見たら、良く無いの? それとも幸運?」

 

 

 


私は個人的に、そういう質問や疑問には、こう答えています。

 

 


流れ星を見たら、吉か、凶か、

 


それは、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


その流れ星を見た瞬間の、貴方の気持ち次第である。と。

 

 

 

つまり、どういう事かと言うと、

 

 

 


流れ星を見た時、貴方が、ああ不吉だなと思うなら、悪い事が起き、

 

 

流れ星を見た時、貴方が、ラッキーと思うなら、良い事が起きる。

 

 

 


何でもそうなんですが、

 

 

例えば、貴方が電車の切符を買う。

 

 

その切符を見ると、番号が4444だった。

 

 

死を感じて落ち込む人もいれば、

 

 

ゾロ目だぁ、とラッキーを予感する人もいる。

 

 

大学受験に失敗して、人生の終わりだと思い自殺する人もいれば、

 

 

大学受験に失敗して、これは芸人になれという意味だと解釈して芸人になった人もいる。

 

 

芸人であれば、何か不運な事があっても、それで落ち込む人もいれば、

 

 

それをネタにして、伸びていく人もいるのです。

 

 

 


確かに、昔三国志で諸葛孔明は大きな流れ星が落ちて、自分も亡くなりました。

 

 

でも、その前に口から血を吐く事が何度もあり、もう自分は長く無いと周囲にはなし、

 

 

そんな時、大きな流れ星が落ちたのです。

 

 

ロシアの女帝エカテリーナ二世も、当時何度も発作が起きる様になっていて、

 

 

自分の体が悪い事を知っていました。そんな時に流れ星を見て言った言葉だったのです。

 

 

ただ、マッチ売りの少女は不幸でした。彼女はまだ子供だったからです。

 

 

子供は親などの話を信じるものです。

 

 

当時マッチ売りの少女は、寒く、マッチも売れず、このままだと父親に怒られるという、

 

 

不安の中、祖母にいつも「流れ星は、誰かの命が消えようとしている象徴なよ。」と、

 

 

教えられていたのです。そんな子が流れ星を見ても良い事が浮かぶ訳がありません。

 

 

 

 

 

結論として私が言いたいのは、

 

 

流れ星を見たら、ラッキーと思いなさい。

 

 

 そして、願いましょう。」されば、悪い事など、流れ星によって起こりはしません。

 

 

 

心の中で、いつも熱心に願っている様な事であれば、

 

 

たまたま流れ星を見た時にも、瞬時に3回言えるはずです。

 

 

そして、直ぐに言えるほど熱心にいつも願っている事なら、

 

 

神の力が無くてもその願いは叶うものなのです。

 

 

 

 

 

個人的な事ですが、私は白血病になって良かったと思っています。

 

 

時々神に感謝する事さえあります。

 

 

 

 

基本、何が貴方に起きても、ポジティブにとらえるのです。

 

 

それが、例え天空から落ちてくる流れ星や病気であってでもです。

 

 

ポジティブな気持ちが、病気をも良くするという事もあるのですから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


最後に、こんな実話を。

 

 

 

 


東京の町田市に、一軒のラーメン屋があります。

 

 

普通、ラーメン屋というと、男性がやっているイメージですが、

 

 

このラーメン屋さんは、一人の女性が始めた店でした。

 

 

しかも、シングルマザー。

 

 

3人の子供を育てながらの、ラーメン店です。

 

 

きっと、そこに至るまでは、並大抵の苦労では無かったと思います。

 

 

 


当初は、いきなり入って来たお客に、

 

 

なんだ、女か!

 

 女がやるラーメン店なんて、どうせすぐ潰れるさ。」

 

 

と言われているのを聞いて、悲しくなったそうです。

 

 

 

しかし、彼女がラーメン屋を始めたのは、ただの安直な動機ではありませんでした。

 

 

昔、彼女の親がラーメン屋をやりたいと言っていたのを代わりに実現させてあげたい、

 

 

という事もありましたが、離婚してからは、そんな事を考える余裕などありません。

 

 

3人の子供を養う為に、給料の良いトラックドライバーになります。

 

 

子供を置いて、全国に配達する毎日。贅沢な食事をとっているお金も時間もありません。

 

 

そんな時、全国の美味しいラーメンと出会います。

 

 

疲れた後での一杯。ああ、こんな美味しいラーメンがあるんだ。

 

 

彼女はその時、こう思ったそうです。

 

 

 

 

ああ、もし私が昔住んでいた北海道の食材を使って作ったなら、

 

 

きっともっと美味しいラーメンが作れるんじゃないか。

 

 

そんな美味しいラーメンを、子供達やラーメン好きな人達に食べさせたい。

 

 

 

彼女はそれからお金を貯めて、長男が大きくなったのをきっかけに、

 

 

思い切って、ラーメン店に挑戦する事を決意したのでした。

 

 

スープには28種類の具材を使い、

 

 

チャーシューやメンマも毎日手作りしました。

 

 

そんなある日、一人の男性がお客としてやってきます。

 

 

 

そして、これは美味しいと絶賛したのです。

 

 

 

彼こそが、食リポの天才、彦摩呂さんでした。

 

人生最高レストランより

 

その噂も伝わり、一躍人気店になったのです。

 

 

 

 

 


しかし、さあ、これからという時でした。

 

 

 

一緒にラーメンの仕込みなどを手伝ってくれていた長男が、

 

 

不治の病である心臓病になり、この世を去ってしまったのです。

 

 

子供の為にと、今まで頑張って来たシングルマザーの心が折れてしまいましした。

 

 

彼女は、気力が無くなり、ラーメン店を閉店させたのでした。

 

 

もう、私はダメ。

 

 

長男の死後、ぽっかりと心に大きな穴が開いてしまいました。

 

 

眠れない夜は、一人で当てども無いドライブ。

 

 

そんなある時の夜でした。

 

 

夜空を何気なく眺めていると、

 

 

 

 

すっと、1筋の流れ星が・・・・・・

 

 

 

 

 

彼女は、その流れ星を見た瞬間、

 

 

もう一度、店を開けて頑張ってみようと、決心したそうです。

 

 

 

常連のお客さんや知人も、お店を閉めている間も、

 

 

彼女に「開くの待ってるから。ずっと待ってるから・・」と応援されていました。

 

 

案の定、お店を再開させた後も、お客さん達は戻って来てくれました。

 

 

次男さんも手伝ってくれる様になり、

 

 

ラーメン首都圏ランキングでは、157店舗中、第6位の輝いたのでした。

 

 

 

 

 

 


では、なぜ彼女は流れ星1つで、店の再開を決心したのでしょうか?

 

 

 


実は、こんな理由があったのです。

 

 

 

長男が病気で亡くなる直前、彼女にこう言ったそうです。

 

 

 

 

かあさん、「空を見て!

 

 
 ボク、流れ星で、合図するから。」

 

 

 

 


彼女が絶望して、店を閉め、夜空を眺めていた時に、

 

 

流れ星が、スーッと1つ流れたのです。

 

 

 


ああ、息子の為に、「私、しっかりしなきゃ。」

 

 


それはまるで、

 


かあさん、頑張って!」という、長男の合図の様だったといいます。

 

END

 

下の映像の後半に、彼女とラーメン店(雷文)が出てきます。興味のある方はどうぞ。