●霊能者と同じ結果に。

 

 


占い師と言っても、どんな相談も解決出来るとは限りません。

 

 

特に金銭問題では、どうしようも無い場合が、ほとんどでしょう。

 

 

それでも、「私はどうして貧乏なのでしょうか?」とか、

 

 

「今、金銭的に追い詰められていて・・」という相談がたまにあります。

 

 

 

 

 

まぁ、数多くの人の相談を聞けば、必ずそういう人もいる訳ですが、

 

 

私がアメリカに居る時、霊能者の所にも、そういう人が相談に来た時がありました。

 

 

 


しかし、霊能者の方は、見事その相談者の金銭問題を良い方に導いたのです。

 

 

今日は、その時の事を書いてみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 


ある時、友人から評判を聞いたというブラウンさんという黒人の女性が、

 

 

霊能者の所に相談に来ました。

 

 

 


ちなみに、私はアメリカに来て初めて知ったのですが、

 

 

ブラウンって、英語で書くとBrownで、日本語に訳すと、

 

 

茶色とか、褐色とか浅黒いとかの意味ですよね。

 

 

実は、Mr.Brownって、昔そういう見た目の色から名付けられた苗字なんだそうです。

 

 

つまり、Mr.Brownって予約が入っていたら、その人を見なくても、会う前から、

 

 

ああ、黒人の方かな。と思うそうです。(Mr.Blackさんも)

 

 

もちろん、その後白人と結婚して、今では白人のMr.Brownもいるそうですが、

 

 

それでも黒人の方が多いという事です。

 

 

これと同じように、Mr.White と言えば、白人の方だろうと思うそうです。

 

 


冗談みたいで、本当の話です。

 

 

 


さて、霊能者の所に相談に来たブラウンさんという黒人の女性が、

 

 

霊能者の方に相談したのが、金銭問題な問題でした。

 

 

ブラウンさんは、昔不良だった今のご主人と駆け落ちして家を出て、

 

 

勝手に結婚したのですが、その後2人の子供が生れて幸せだった束の間、

 

 

ご主人が仕事を失い。子供の病気などもあり、今、金銭的にとても苦しいとの事。

 

 

ご主人のご両親は、既に他界。一人っ子だったので兄妹も無いという。

 

 

本来なら、奥さんのご両親に助けを求めたい所ですが、

 

 

駆け落ちした段階で、ご両親とは絶縁状態で、とても会える状態じゃないという。

 

 

現在、ブラウンさんには借金もあり、

 

 

その事で一度だけ両親に電話して助けを求めた事もあったというが、

 

 

借金という言葉を聞いた途端に切られたという。

 

 

 

 


つまり、ブラウンさんを助けてくれる親兄妹は無く、

 

 

ブラウン夫人は、無職の夫2人の子供を抱えて金銭的に困って来たのでした。

 

 

 


ちょっと私が相談を受けても、困ってしまいそうなケースですが、

 

 

その時、霊能者の方は、見事ブラウンさんを助けたのです。

 

 

 


霊能者の方が、ブラウンさんを霊視してしばらくすると、

 

 

なにか盛んに、「ワイナリー」という言葉が聞こえたといいます。

 

 

 

 

そこで、霊能者の方が、ブラウンさんに、

 

 

ワイナリーって、何度も聞こえるんだけど、何の意味か分かりますか?」

 

 

と聞いたのですが、ブラウン夫人は分からないという。

 

 

そこで再び霊視に入ると、

 

 

ご主人の伯父さんが、やっている。」という声が聞こえたという。

 

 

そこで奥さんが、家で留守番をしているご主人に電話して聞いてみました。

 

 

貴方の伯父さんって、ワイン作ってる?」と聞くと、

 

 

ご主人は、そう言えば、伯父さんがワインを作っていると聞いた事があるとの事。

 

 

 


そして、その後、ブラウンさんは奥さんと子供達を連れて、

 

 

伯父さんがやっているというワイナリーを調べて行くと、

 

 

伯父さんは、そのワイナリーで副社長にまでなっていて、

 

 

そんなに困っているならと、借金分を貸してくれて、

 

 

ご主人をワイン関係の仕事で雇ってくれてたという。

 

 

 

 

 

 

私はこの話を聞いて、こう思いました。

 

 

もし、霊能者の所に相談に来ていなければ、

 

ブラウンさん家族はどうなっていたか分からない。

 

 

やっぱり、多少お金を払ってでも霊能者の所に相談しに来たのが正解だったな。

 

 

そして、そう思った通りに霊能者の方にも言ったんです。

 

 

 

 


すると、霊能者の方から、意外な事を言われたのです。

 

 

 

「ポール! それは違うのよ。」

 

 

 


当時、私は、ポールって呼ばれてました。

 


「ポール! それは違うのよ。

 

 私は何もしていないの。

 

 ブラウンさんにお金を貸した訳でも無いし、

 

 ご主人に仕事を与えた訳でも無いの。

 

 

 私はただ、ご主人の父親の霊が言った言葉を伝えただけ。」

 

 

 


「でも、貴方が霊視しなければ、

 

 

 ブラウンさん夫妻は、助からなかったのでは?」と反論すると、

 

 

 


それも違うわよ。ポール。」と言うのです。

 

 

 

霊能者の方いわく、

 

 

ご主人のご両親の霊は、常に息子や孫を助けようとしているという。

 

 

だから、今までもきっとご主人に、

 

 

「伯父さんに助けてもらいなさい。」って伝えようとしていたはずなの。

 

 

例えば、夢にワインが出て来たり、伯父さんが出て来たりとね。

 

 

でも、気がつかなかったのね。

 

 

 

 

じゃあ、ご両親の霊は助けるのを諦めるかと言うと、そうじゃないと言う。

 

 


ご主人が、外で色々な人に助けを求めたり、

 

 

仕事を探したり、勉強したりしていると、ご両親の霊は、

 

 

そんな時に知り合った人の口を借りて

 

 

「伯父さんは居ないの?」とか「親戚で助けてくれる人は居ないの?」

 

 

というキーワードを言わせて、気づかせたり、

 

 

ふと立ち寄った本屋が「ワイン」特集をしていたり、

 

 

地下鉄で隣り合った人が、ワインの話をしていたりと何とか気づかせようとするという。

 

 

ただ、家でじっとして悩んで居てはダメで、

 

 

自分も努力したり、頑張って色々な人に相談する行為をする事が必要だと言う。

 

 

本人も頑張っていると、守護霊や親の霊も頑張って助けようとするという。

 

 

だから、いじめに遭っているなら、自分だけで悩まないで、

 

 

色々な人に相談する事だそうだ。そうしないと守護霊や親族の霊も頑張らないという。

 

 

色々な人に相談する過程で、その人に解決策を言わせたりするという。

 

 

だから、困った時は、色々な人の言葉や、

 

目にする風景に、解決のヒントが隠されている事が多いので、

 

 

注意していると、やがて、解決策がそこから見い出す事が多いのだと言う。

 

 

 

 

そうすれば、霊能者の所に行って分かるのよりは時間はかかるけど

 

 

いつか必ず伝わって、

 

 

ブラウンさんの様に、伯父さんのワイナリーに辿り着くというのだ。

 

 


つまり、霊能者をわざわざ探し出してお金を払わなくても、

 

 

いずれは霊能者と同じ結果になったはずだと、霊能者本人が言うのである。

 

 

 

 

とても意外だったが、私にとっては忘れられない教えの1つである。

 

END