●霊感ポリス
時々、人は、
亡くなった霊の痛みを、まるで自分の痛みの様に感じてしまう時があります。
例えば、頭を強打して亡くなった人に憑依されると、頭が痛くなったり、
首を吊って亡くなった人の霊に憑依されると、首が痛くなったりするとかです。
普通、それは痛みの場所によって、自分を知ってもらいたかったり、
自分がどういう亡くなり方をしたのか知ってもらいたかったりしている時で、
どちらかと言うと、生きている私達からすると、
亡くなった人の痛みを感じなければならないなど、とっても迷惑な話です。
ただ、そんな痛みによって、そこでどんな人が亡くなったのか分かる事もあるし、
そこで、亡くなった霊が居る事を気づいてあげられる事もあります。
先に私は、亡くなった霊の痛みを感じてしまうのは、とっても迷惑な話と言いましたが、
世の中には、常に例外というものが存在します。
それは、私がアメリカに居る時に知った、例外でした。
ある時、霊能者の所に、
地元に勤めているという一人の警察官がやってきたそうです。
そして、こんな相談をされたそうです。
「普段生活している時は、何でもないのに、1年前位から、
仕事中に限って、心臓が痛くなる時があるんです。
この前など、急に心臓に針が刺さった様な痛みが襲ってきたので、
危うく凶悪犯に、返り討ちに遭って死ぬ所でした。
医者に診てもらっても、特に悪い所は無いと言われます。
これは、もう警官を辞めた方がいいという事なのでしょうか。?」
アメリカは銃社会なので、凶悪犯は必ずと言っていいほど銃を持っている。
アメリカでは警官は、命がけの仕事なのだ。
この警官に対して、霊能者が言った言葉が意外だった。
この警官は、警察官になってもうかれこれ5年という人だったのだが、
そんな彼が、1年前から心臓が痛くなるという。しかも仕事中のみ。
ポイントは、やはり1年前だった。
霊能者の方は、彼にこう言ったのだ。
「貴方のお祖父さん、1年前位に亡くなったでしょ。
心臓が悪かったんじゃない。」
すると、その警官は、「そうです。」と言い、こんな話をした。
お祖父さんは、亡くなる直前まで、左胸が締め付けられる様な痛みが襲って来たり、
針が刺さる様な痛みがあると言ってました。最後は心臓病で亡くなりました。
そんな彼に、霊能者の方は、
「貴方のお祖父さん、生前から貴方の事をとても可愛がってたでしょう。
今もそうよ。
今も、貴方を守ろうとしている。って。
それで、何か危険が迫った時に、心臓を痛くするから、
そんな時は気を付けて欲しいと、孫に伝えてと言っているわよ。」
なんと、心臓が痛くなるのは、お祖父さんが彼に、
危険が近づいている事を知らせるサインだったのです。
そう言えばっと、彼は思い出した様に、
「この前、胸に針が刺さった様な痛みが有ったんだ。
そうしたら、検挙した車の中に麻薬があって、
間一髪、ドライバーがカバンから拳銃を取り出す直前だったよ。
それに、死にそうになった時も、心臓が激しく痛くなったんだけど、
車を制止させた後だったので、とりあえず調べないといけないと思い、
痛みを我慢して車に近づいたら、急に発砲してきたんだ。」
ここに相談に来た時は、警官を辞めた方がいいのかと悩んで来られたのに、
彼は帰る時には、警官がまるで天職かのように、自信をもって帰られたという。
それはそうだろう。なにしろ彼に危険が迫っている時は、
お祖父さんが胸の痛みによって、その危険の大小を教えてくれるのだから。
それはまるで、霊感ポリスと言ってもいいだろう。
霊能者の方いわく、
警官とか、医者は、
「答え合わせ」が出来るので、自分が霊に守られていたり、
霊感があるというのが分かるケースがあるという。
普通に生活している一般人が、誰かと一緒に食事をしたとしよう。
その時に、なぜか心臓が痛くなっても、ただの偶然だと思うに違いない。
しかし、もし貴方が警察官なら、その食事した人が殺されたりという事が続けば、
さすがおかしいと思うし、もし貴方が医者なら、
その方が入院してきてガンだった事が分かったり、亡くなったりした事が続けば、
きっといつか「ああ、私が心臓が痛くなる相手は、ガンなのだな。」と、
仕事柄、答え合わせが出来る立場なのである。
しかも、私達一般人は滅多に死体とご対面しないが、
警官や医者は、仕事柄、死体と対面するのはごく一般的な仕事場なのだ。
そのせいか、霊能者が、元警官や元医者だったという経歴の方も居るのも確かだ。
そう言えば、テレビで職質のプロという警官の話をしていて、
なぜか分からないけど、
フーッと、ある車に目が行ってしまう事があります。
一見しただけでは、ごく普通の車なんですけど、
ふらついて走っている様に見えるんです。
相方は全然気がつかないそうなんですが、車がふらついている様に感じるんです。
そんな時、必ずと言っていいほど、何かしら違反している車なんです。
大麻を積んでいたり、覚せい剤を所持していたり。
テレビでは、職質のプロとして片づけているが、
もしかしたら、その内の何人かは、霊感ポリスなのかもしれない。と私は思った。
END