●車を怖がる男の子
以前、私は東京の練馬区という所に住んで居ました。
占いの仕事は、占い雑誌に広告を載せるまではさっぱりで、
当時は今ほどインターネットなどやっている人も少なく、
そんな時、どうしていたかと言うと、自分でチラシを作って、
マンションのポストや家のポストに入れにいったりしていました。
ただ、大抵のマンションのポストの前には、
「広告・宣伝などのビラお断り。」という掲示がしてあって、
ほとんどの人は、そんなビラは無視して入れているのですが、
私は、そんなビラが貼ってあると、
案外臆病者でバカ正直なので、ポストに入れる事が出来ませんでした。
しかし、ある時、
場所によっては無料で広告出来る場所を発見したのです。
多分、今でもそういう場所はあると思うのですが、
当時、町中の店を見て回りました。
すると、無料の広告を受け付けてくれたのは、
スーパー様と、某銀行様と、コインランドリー様でした。
そこに、下の様な広告を出したのです。
多分、皆さんも同じ様な広告を見た事があると思います。
近場にお客を見つけたい時は、便利ですよね。
そんな広告を出して、最初に電話してきてくれたのが、
今日お話しする相談だったのです。
最初は普通の占いの相談だったのですが、心霊相談にも興味があるという事で、
「実は息子の事なんですが・・・」と相談してきたました。
彼女には、2歳に満たない息子さんが居るのですが、
車に乗りたがらない日があるというのです。
もっと言えば、すんなり車に乗ってくれる日と、乗ってくれない日が、
3対1位だと言うのです。
つまり、4回に一回は車に乗ってくれない日があるというのです。
車は彼女達が住むマンションから歩いて約2分の所にある賃貸駐車場にあるのですが、
朝、保育園に行く時など、息子を連れて駐車場まで歩いて行くと、
車が見える所まで行くと、急に息子が止まって、
それ以上嫌がって、車に近づこうとしないという。
その時、息子さんは決まって車の後部ドアから2m位離れて止まって、
そのまま座り込んで動かないのだという。
手を引っ張っても、怒っても、頑として車に近づこうとしないのである。
それでも無理に車に引き寄せようとすると、泣きだすというのだ。
もうそういう時は、車はあきらめて、自転車で息子さんを保育園に連れて行くという。
ただ、雨の日や、家族で食事に行くという時にそういう現象が起きると最悪だという。
私が、「それは息子さんが生れた時からですか?」と聞くと、
「半年くらい前から、車に乗らない時が現れ始めました。」と言う。
つまり、1歳3ヶ月位までは車を嫌がった事は無かったというのだ。
ここまでの不思議な点をまとめると、
■息子さんは、1歳3ヶ月頃から車に乗るのを嫌がる様になる。
■車は嫌がる時があるのに、自転車は大丈夫。
■怖がる時は決まって車が見えてからで、それも相当車に近づかないと怖がらないと言う。
大体、車の後部ドアから2m位の所で止まって近づかなくなるという。
■4回に一回は怖がって車に乗ってくれない日があるが、4回に3回は大丈夫だという。
これだけでも十分不思議なのだが、
最近、これにもう1つ不思議な事が加わったというのだ。
それは、1ヵ月前から、嫌がって車に乗らない時、
今までは、理由を聞いても「嫌だ。嫌だ」というだけだったのが、
1ヵ月前からは、「みず」と言うのだという。
「みず?」
「水」の事ですかね。と私が言うと、
「それ以外には、私も思いつきません。」と彼女。
やがて、息子さんが4回に一度、車を怖がる理由が分かるのである。
後半は、明日のブログに続く。
