●他人の胃ガンが分かる少女
先週、胃ガンの検査を受診して来ました。
というのは、この前、町の検診を受けた時より体重が2週間で10kg減って、
特にダイエットした訳でもないし、激しい運動もしていないと言ったら、
私の担当医が、胃ガン検診を勧めてくれたからです。
昔、一度だけ胃ガンなどの検診を受けた事がありましたが、その時は大変でした。
白いバリウム液を飲んだ上に、台の上に乗って色々な方向からX線を撮って、
多分1時間半位かかった様な気がします。
しかも、X線の画像を見て判断するので、医者の経験などにより、
必ず異常を発見出来るものではなかったのです。
今は楽になりました。
まず、前日の夜9時から何も食べてはいけません。(ココは前と同じだったかな)
そして、バリウムを飲むかと思ったら、何も飲みませんでした。
ただ、胃カメラを口から入れるので、麻酔をしますとの事。
麻酔かぁ。注射嫌だな。と思っていると、小さいアメを渡されて、
これを舐めて下さいと言われます。
なにやらこのアメ。舌の上で溶けるのですが、同時に喉に麻酔効果があるそうです。
なんと白いアメ1つ舐めるだけで、麻酔終了。
ちょっと苦いのですが、我慢できる範囲。
アメが全部溶けたら教えて。と言われて、3分で溶けましたと言うと、
ベッドに横向きで横になります。
そして、口に穴の開いたマウスピースを咥え、よいよ先生が胃カメラを入れ始めます。
苦しいかと思いきや、特に何も苦しくありません。
多分器具も昔よりも小さくなったのでしょう。器具が喉にひっかかる感覚も無いです。
口の中にツバが溜まりますが、飲み込まないでそのまま垂らしていいですよ。と言われます。
時々大きく深呼吸して。とか、空気入れます。とか言われますが、特に痛み無し。
コツは、今、自分の口には何も入っていないと思い込む事です。
そうすると、大体胃と腸合せて10分位で終わります。
結局、待合所から呼ばれて部屋に入ってから15分位で全部終了しました。
結果も40分後に教えてもらい、異常なしという事でした。
料金は3割負担ですので、5400円。
総合して楽だったわぁ。1万円あげるからまた受ける?って言われたら受けるわぁ。
皆さんも、胃と腸の検査を15分5400円でお勧めです。
心配だったら、看護婦さんに麻酔のアメ舐めるか聞いてみてね。そしたら多分同じ。
さて、そんな胃ガン検診を受けていた時、
ある少女の事を思い出しました。
その子は電話相談をしてきた方の次女なのですが、変な能力を持っていると言うのです。
その能力とは、他人の胃ガンが分かるというのである。
最初の兆候が現われたのは、彼女がまだ4歳だった時だったという。
一時期、母親である相談者は町内会で持ち回りで会長をやっていたそうなのだが、
その時、会計のオバサンが家に来るたびに、次女はお腹が痛いといい始めるのだという。
そして、その会計担当のオバサンが帰ると、お腹の痛みは嘘の様に無くなったという。
すると、その時、町の検診でそのオバサンは胃の末期ガンが見つかって、
会計職を辞めたというのだ。
また、次女が5歳の時、親戚の伯父さんと伯母さんと娘さんが家に来た事があった。
すると、次女は再びあの腹痛を訴えたのである。
その時お母さんは、もしかしたら、3人の内誰か胃ガンかもしれないと疑ったそうだ。
そこで、伯母さんに「最近、胃の調子が悪い人いる?」と聞くと、
「夫が、よく胃もたれがするって言っているわ。」と言う。
試しに伯父さんだけ、家を出て向いのコンビニ行ってもらうと、
次女の腹痛が治まったのである。
そこで伯母さんに、次女の不思議な能力の事を言い、
伯父さんに念の為の胃ガン検診を受ける様に勧めたという。
始めはそんな時間は無いと拒否していた伯父さんも、奥さんと娘さんに勧められ、
しぶしぶ受診すると、やはり胃ガンだったのである。
現在、その次女は7歳で、それまでに何人かの胃ガンを的中させてきたという。
私はその話を聞いて、とても興味をもった。
本来なら、その次女に直接会って色々と聞きたい所だが、
電話相談なので相手の名前や住所も分からないし、
相談初心者の方に、「貴方の子供に会いたい」など、絶対言えない事だ。
下手したら、ロリコンと間違われて、電話を切られる。かもしれん。
そこでお母さんに、次女さんはどうやって胃ガンの人が分かるのか詳しく聞いてみた。
すると、次女は、胃がんの人が同じ部屋に入ってきたり、
近くにしばらく一緒に居たりすると、
まず、胃が突然ケイレンし始めるという。
その後、胃が痛くなったり、吐き気がしたりするのだが、
それはどうやら胃ガンの進行具合や、症状の重さによって違うのだろうとの事。
話を聞いても、彼女がどうやって他人の胃ガンが分かるのか、
そのメカニズムは分からなかった。
しかし、何か人間の無限の可能性を感じたのは確かだ。
1989年、イギリス。
ある女性が、一匹の雑種の犬を飼っていた。
その犬が、ある時から変な行動をとるようになったと言う。
それは、彼女のスネの上部に出来たホクロの臭いをさかんに嗅いでくるのだ。
それは彼女がスカートを履いていようと、ズボンを履いて隠していようと同じだった。
そんな夏のある日、彼女は短パンを履いて、庭いじりをしていた。
すると、その愛犬が彼女に飛びかかり、そのホクロを噛みちぎろうとするのだ。
彼女は愛犬の急変に驚いたものの、
なぜこの犬は、他のホクロには反応しないで、スネにあるホクロだけに執着するのか、
不思議に思ったと言う。
そこで、念の為に病院の皮膚科を受診すると、
皮膚ガン(悪性メラノーマ)が発見されたのだった。
すぐに手術を受けて、彼女は一命を取り留めたのだった。(医学雑誌「The Lancet」より)
この出来事が、ガン探知犬の最初だと言われている。
山形県金山町。ここは女性の胃がん死亡率全国1位なのだという。
そこで今年の5月から、
ガンが分かるというガン探知犬の導入して、
希望者を対象にがん探知犬で検診を開始した。
検査方法は、超簡単で、自分のおしっこを犬に嗅がせるだけ。
これでほぼ100%の的中率で、犬は貴方の胃ガンを言い当てるという。
日本医科大の宮下教授によると、がん探知犬は、
胃ガンを初めとする内臓のがんや、
皮膚がん、白血病など殆どのガンを尿から発見できると言う。
多くの方は、犬によるガン診察なんて、まだ遠い未来の話だとお思いでしょうが、
現在まで、日本では、約2000人の人がガン探知犬によって、
ガンの発症を嗅ぎ分けられ助かっているという。
ただ、日本にはガン探知犬は、まだ5頭しかいないのが現状だという。
人間だけでなく、
ワンちゃんにも無限の可能性を感じたニュースであった。
END