●動物と人間との奇跡
昨日の8月2日、新宿ピカデリーである映画のジャパンプレミアが行なわれた。
つまり、映画の先行試写会である。
映画のタイトルは、「ボブという名の猫」である。
ロンドンで行われたロンドンプレミアでは、
なんと皇室のキャサリン妃が訪れて、試写後、大絶賛して話題になった。
ダメ人間と猫の奇跡の物語である。
この映画の日本での一般公開は、8月26日からである。まだだいぶ先だ。
夏休み最後の子供へ見せる映画としては、私からもお勧めである。
物語のさわりを言うと、
プロのミュージシャンを志して都会に来た青年。
しかし、世の中そんなに甘くない。
路上で演奏しても、ほぼ止まって聞いてくれる人はいない。
やがて、お金にも困る様になり、親に泣きつくが親にも見放される。
ゴミをあさり絶望する日々。そしてヘロイン中毒に・・・
彼は間違いなく、世の中のドン底にいた。
しかし、そんな時、一匹の猫と出会う。
やがて、この世界的な映画にもなる奇跡の実話の物語が始まるのだった。
おとといの8月1日に発売されたビッグイッシューという、
ホームレスを支援している雑誌の表紙もこの映画の主人公ボブである。
なにしろ、この映画自体がホームレスに近い男性の奇跡の物語だからだ。
こういう動物が人間を救うという現象は、相談をしていても時々聞く話である。
よくあるのが、飼い猫が自分の後をついてくるというもの。
別について来たからといって、エサをあげる訳でも無いのに、
トイレに行くと、後から猫もついてきて、トイレの外で待っていたり、
風呂に行くと、後から猫もついてきて、風呂の外で待っている。
そして、出て来ると、「ニャー」と鳴いたりする。
これは、多分どちらかである。
■貴方の事を、とても信頼している証拠。
■貴方を、精一杯守ろうとしている。
どちらにしても、貴方の事が大好きなんですね。
これは家庭で飼っている猫の話ですが、
上の映画の様に、犬猫と人間の奇跡の出会いというのもあります。
でも、そんな時、大抵人間側には分かりません。
しかし、犬や猫には、特殊能力を持っている子がいて、
ああ、この人は、生き物をすごく愛する人だと見ぬく子がいるのです。
すると、こんな事が起きたりします。
■なぜか、のら犬やのら猫が、貴方の後をついてくる。
■なぜか、遠くに捨てて来たのに、家に戻って来る。
こういう場合、その犬や猫が、貴方に幸運をもたらす事があるのです。
上の両方の現象が起きたのが、今回の映画という訳です。
もしかしたら、貴方の守護霊か、天使が遣わした幸運の使者かもしれません。
いずれにしろ、動物を虐待すると悪い事が起き、
動物を助けると、良い事が起きたり、守られたりするのは世の常と言っていいでしょう。
最後にこんな実話を、紹介して今日は終わりに致しましょう。
アメリカのミネアポリス動物保護管理施設で、
一匹の犬が、殺処分されようとしていた。
やがて、殺処分の日がやって来る。
そして、あと数時間で殺処分となった。
その時だった。
地元に住む Christie Smith (クリスティ・スミスさん)が、
その犬の引き取りを希望して、駆け込んできたのである。
実は、彼女の家には、もう既に犬が居て、
4歳になる息子の子育てもあり、新たに犬を飼える余裕は無かったのだが、
殺処分されようとしているその犬を、どうしてもほっとけ無かったのだ。
そこで、せめて自分が出来る事は無いかと悩んだあげく、
一時的に引き取って、私がこの子の里親を探してあげようと思って駆け込んできたのである。
引き取ってあげ、テイタートット(TatorTot)と名付けました。
公園で遊ばせてあげると、目を輝かせて喜んだと言います。
ところが、引き取ってから4日が経った時でした。
真夜中の事です。
突然、テイタートットが吠え始めたのです。
その声は、家中に響き、彼女もすぐに目を覚ましたといいます。
彼女は犬の所に行くと、撫でて、水をあげたりして落ち着かせてから、
またベッドに戻りました。
しかし、またテイタートットが、大きな声で吠え始めたのです。
よく見ると、吠えるだけじゃなく、彼女の部屋と、
息子の部屋を行ったり来たりしているのです。
そこで、念の為に息子の様子を見に行ったといいます。
すると、なんと息子がほとんど呼吸をしていないではありませんか!
彼は低血糖で、危ない状態だったのです。
すぐに病院に息子を担ぎ込み、緊急処置して危機一髪助かったのでした。
彼女はメディアのインタビューで、
「テイタートットが息子の命を救ってくれたんです。
命の恩人です。
テイタートットを、これからもずっと飼い続けます。
うちの大切な愛犬として。」


