●家庭内いじめ

 

 


私が以前、電話相談をしていた頃、

 

 

延長は10分単位で行っていました。

 

 

そんなある時、8分余った方が、家にいるペットについて尋ねてきました。

 

 

悪い動物霊って、いるんでしょうか?」っと、

 

いきなり変な事を聞かれました。

 

 

 

 

 

 


「動物霊の中には、悪いものもいるかもしれませんね。

 

 どうかしたんですか?」

 

 


すると彼女は、うちは4匹犬を飼っていたんですが、

 

 

その内の一匹が、急に性格が悪くなったというのである

 

 

 

 

 

現在、彼女の家では、柴犬とジャーマン・シェパードと、

 

 

ラブラドール・レトリーバーの計3匹の大型犬が居るというのだが、

 

 

つい先月、

 

 

昔から飼っていたゴールデン・レトリバーが亡くなったのだという

 

 

つまり、先月までは大型犬が4匹も居たというのだが、

 

 

その内、昔から飼っていたゴールデン・レトリバーが、

 

 

急に性格が変わったというジャーマン・シェパードに、

 

いじめられ亡くなったというのだ

 

 

 

 

 

 

10年前、

 

 

彼女の家で、一番最初に飼ったのが、ゴールデン・レトリバーだったという。

 

 

とても利口な犬で、知り合いや近所の人には一切吠えないが、

 

 

セールスマンとか初対面の人が家に来たら、吠えて知らせたという。

 

 

また、毎朝新聞を主人の所に咥えて持って来てくれるという犬だった。

 

 

 

 


それから、4年が経った時、奥さんが足に怪我をして、

 

 

なかなか散歩に連れて行ってあげられなくなったのもあり、

 

 

運動の為に、柴犬とジャーマン・シェパードと、

 

 

ラブラドール・レトリーバーの3匹の小犬を飼い始めて、

 

 

計4匹で庭で遊ばせて、運動させているという。

 

 

 

 

 


ただし、先輩ワンコであるゴールデン・レトリバーには、他の3匹よりも、

 

 

いつも良い食べ物をあげていたという。

 

 

というのは、当初ゴールデンは最初に飼ったというのもあり、

 

 

溺愛しすぎて、時々ステーキなどの良い肉も与えていたという。

 

 

そんな時、3匹の小犬が来たのだが、小犬はステーキなど食べないので、

 

 

小犬は小犬用のペットフードをあげ、ゴールデンには良いものをあげていたのだ。

 

 

3匹の小犬達が大きくなっても、全員にステーキをあげると高額になってしまうので

 

 

その後も、時々のステーキはゴールデンだけという状態が続いたという。

 

 

 

 


そんな食べ物に差があっても、4匹は仲良く遊んで喧嘩する事は無かったという。

 

 

 

 

 


その関係に異常が起き始めたのが、今から約1ヵ月前だった。

 


彼女の家の近所に、ジャーマン・シェパードが大好きな女性高校生がいて、

 

 

週に2回位、ジャーマン・シェパードを散歩に連れてってくれていたのだが、

 

 

その日に限って、遠出して、

 

 

ちょっと遠くの神社に寄って来て予定より1時間遅くなったという。

 

 

そして、その日辺りから、ジャーマン・シェパードが、

 

 

先輩ワンコであるゴールデンを、いじめ始めたというのである

 

 

 

 


まず最初にその兆候が現われたのが、寝る場所だったという。

 

 

ゴールデンは、飼った当初からリビングにある椅子の上で寝るが好きで、

 

 

犬用のベッドでは寝ないで、いつも寝る時はリビングの椅子の上で寝ていたという。

 

 

そこで、椅子の上にシーツを敷いてやり、それ以来ずっとゴールデンだけは、

 

 

リビングの椅子の上で寝るのが、通例となっていた。

 

 

そして、他の3匹は犬用のベッドで寝ていたのである。

 

 

 

 


ところが、そのリビングの椅子を、ジャーマン・シェパードが奪ったのである。

 

 

ゴールデンはしょぼんとして、残った犬用のベッドで寝るようになり、

 

 

主人がジャーマン・シェパードを追い払い、ゴールデンを椅子に寝かせてあげても、

 

 

翌朝見ると、ジャーマン・シェパードが何食わぬ顔で、椅子の上に寝ているのである

 

 

 


それだけでは無かった。

 

 

週に一度だけゴールデンにあげていたステーキも、

 

 

ジャーマン・シェパードがゴールデンから奪って食べてしまうのである。

 

 

ステーキを食べるまで、ジャーマン・シェパードを近づけない様に見ててあげても、

 

 

ゴールデンは、ジャーマン・シェパードの目線が怖いのか、

 

 

なんか脅えて食べないのである。

 

 

そして、その内ジャーマン・シェパードが、それを奪って食べてしまうのである。

 

 

 


寝床も奪われ、ステーキも奪われたゴールデンは、

 

 

段々と元気が無くなり、庭で遊ぶ時も、ほぼ除け者状態。

 

 

 

ゴールデン独りだけが、しょぼんと庭の一角に座り、

 

 

ジャーマン・シェパードら3匹だけで走り回って遊ぶという状態になったという。

 

 

それはまるで、ジャーマン・シェパードという親分に、他の2匹も従って、

 

 

ゴールデンとは遊ぶなと、命令されている様な感じを受けたと言う。

 

 

 

 


こうして、ジャーマン・シェパードからいじめともとられる行為で、

 

 

段々と元気を無くしたゴールデンが、ある日の朝、

 

 

ケイレンを起こして、口から泡状のヨダレを流して、床に倒れているのが見つかった

 

 

急いで獣医に連れて行こうと、車に乗せたのだが、

 

 

獣医の所に着くまでに、亡くなったという。

 

 

 


彼女は言う。

 

 

あの日、散歩から帰ってからジャーマン・シェパードは変わったと思うんです。

 

 

それまで6年間も4匹仲良かったのに、絶対何かあったはずです。

 

 

悪い動物霊か何か、ジャーマン・シェパードに入ったのではないでしょうか?

 

 

 


情けない話ですが、私の家で飼っている犬なのに、

 

 

なんかゴールデンを、いじめて殺したと言ってもいい

 

 

ジャーマン・シェパードを、主人も私も、今までどおり愛せないのです。

 

 

今は、この子だけ、手放そうとも思っています。

 


もし、悪い動物霊を払う方法があれば、教えて欲しいんです。

 

 

 

 

そんな相談でした。

 

 

 

 

 


先輩ワンコのゴールデンを、いじめ殺したというジャーマン・シェパード。

 

 

 

 

 

私も、ここまで話を聞いた限り、

 

 

悪い動物霊の可能性もあるのかもしれないけど・・・・

 

 

 

 

ちょっと会って診てみないと分からないなぁ。

 

 

電話相談じゃ、ちょっと無理だなぁ・・・・・と感じていました。

 

 

 

 

 

愛せないのであれば、手放すのも仕方ないのかも。

 

 

せめて保健所送りにはしない様にアドバイスしよう。と思いました。

 

 

 

 

 

ところが、私が彼女に、

 

 

他に、何か気になった事が起きたりしましたか?」と聞いた時でした。

 

 

 

 

 

 


彼女が、

 

 

「そう言えば、ジャーマン・シェパードが、

 

 もう一つ、ゴールデンから奪ったものがあるんですよ。」と言ったのである。

 

 

 

私は、それを聞いて、

 

 

「えっ!!」と思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やがて、意外すぎる真相が分かるのである。

 


後半は、明日のブログに続く。