●納得がいかない判決
ここ最近、不倫の芸能ニュースがよく流れていますが、
ドラマによく有る様な殺人事件には発展していません。
しかし世間では、時々不倫が殺人事件に発展する事があります。
今年も先々月、不倫殺人で大井裕紀被告(27)が、
東京地裁立川支部で懲役15年を言い渡されました。
事件のあらましは、こうである。
大井裕紀被告(27)は、奥さんと4歳の長女、1歳の次女との4人暮らし。
昭島市に、二階建ての一軒家に住む、何不自由の無い生活。
事件が起きる2年前頃、
大井裕紀被告は、奥さんの友人である浅井真弓子さんと知り合う。
浅井真弓子さんには、当時1歳の娘がいるシングルマザーだった。
やがて、大井裕紀被告は、妻の友人の浅井真弓子さんを好きになり、
妻に隠れて、ホテルで密会する様に。
しかし、不倫交際から約1年半が経った頃から、
浅井真弓子さんと時々ケンカする様になったという。
それは、浅井真弓子さんにとって、やはり不倫は不満だった様で、
彼に「人目をしのぶ交際は、会いたい時に会えないし、
いびつで不安定な不倫関係は、将来が不安」と漏らしていたという。
やがて、不倫交際から約2年が経った頃、
浅井真弓子さんに、別の彼氏が出来た。
そして浅井さんは、大井裕紀被告に不倫の解消を求めた。
しかし、大井裕紀被告はそれを拒否。
浅井さんに、彼氏と別れる様に暴力を振るう様になる。
浅井さんの体に明らかにアザや傷が残ったという。
どうしても別れてくれない大井裕紀被告に対して、浅井さんはある方法ととった。
それは、彼女の母親が彼に出した様に、LINEで彼に警告メールを出したのだ。
「もう娘と関わらないでください。警察に被害届を出しますよ。」という様な内容だった。
しかし、これが裏目にでる。
よく私に相談される時にも、警察に届けた方がいいでしょうか?
と聞かれるんですが、
相手によるんですよね。
もし、相手が素人で、警察に免疫が無い人だと、今回の様に、
最悪の事態に発展してしまう事があるんです。
普通の方は、こう思うんですよね。
相手がヤクザならともかく、一般人なら警察に届ければ止めるだろう。って。
でも、これ。逆ですから。
相手が警察に免疫の無い一般人なら、警察介入で最悪の事態に発展という事もありますが、
相手がヤクザや取り立てとかチンピラとか一度でも警察に厄介になった人達相手なら、
逆に、すぐ警察に届けた方がいいんです。
昔、港区に姉妹で住んでいるという子から相談が有った時、
相手がヤクザだったんですよね。だから、怖いという彼女らの代わりに、
私が警察に相談しに行ったら、すぐに解決した事がありました。
ちょっと脱線したので、戻ります。
「もう娘と関わらないでください。警察に被害届を出しますよ。」という様な内容の
LINEメールを受け取った大井裕紀被告は、
「刑務所に行くことになる、終わりだ。」と思ったという。
このあと、大井裕紀被告と妻と、浅井真弓子さんの3人で、
浅井さんの家で協議する事に。
しかし、大井裕紀被告は、始めから話し合うつもりは無かった。
家を出る時に、バックに首を絞める為の電気コードを入れて、
浅井さんを殺すチャンスを伺っていたのだ。
大井裕紀被告は、3人で穏やかに話すふりをして、まず妻を部屋から出し、
その隙に、浅井真弓子さんを用意してきた電気コードで首を絞めて殺したのだった。
そして、その後、「浅井真弓子さんと連絡が取れない」と警察に連絡。
警察官が浅井さんのマンションに行くと、首にコードが巻かれた状態で、
ベッドの側に倒れて、死んでいる浅井真弓子さんを発見した。
当時、娘さんは保育園に行っていて難を逃れていた。
https://www.facebook.com/mayuko.asai.9066
当日のニュースでは、
現時点では、金品目的か、性的暴行か、それとも無差別に狙われた通り魔の犯行なのか
立川署は、殺人事件と自殺の両面で捜査を開始すると報じられていた。
やがて、浅井真弓子さんの友人の夫である大井裕紀被告が逮捕されたのである。
ところが、裁判になると、大井裕紀被告は嘱託殺人を主張したのだ。
浅井真弓子さんが、殺して欲しいと彼に頼んだと主張。
被害者の殺して欲しいという同意があったんだと言い出した。
そして、「一緒に死ぬか」と言うと彼女はうなずいたので、心中しようと、
まず、浅井真弓子さんを殺し、次に自分も首を絞めたが死ねなかった。
しかたなく家に帰って、何食わぬ顔で妻と生活していたと主張したのだ。(検察側の主張)
その判決が、先々月出たのである。
判決で裁判長は、大井裕紀被告に対して、
「浅井真弓子さん当時、周りに貴方からの暴力などを極度に恐れていて、
事件の当日会って、わずか数時間の内に、死ぬ同意するとは考えづらい。」として、
大井裕紀被告の心中の主張を退け、懲役15年を言い渡した。(求刑は懲役18年)
殺された浅井真弓子さんには、幼い娘さんと、妹とお母さんがいますが、
彼女らにとっては、新しく出来た彼との生活が始まろうとしていたのに、
そんな彼女を殺した大井裕紀被告は、絶対許せない存在であり、
懲役15年の判決では納得出来ない事でしょう。
娘さんにとっては、大井裕紀被告を死刑にしてもらっても許せないと思います。
遺族の方が、犯人に対して、どう思うかは、
上の様に、大体予想つきますよね。
まぁ、予想をつけなくても、残された家族が周辺や裁判で語ったりするので、
その心情が新聞やテレビなので取り上げられる事があります。
しかし、すでに殺されてしまった浅井真弓子さんは、この事件をどう思っているか、
自分を殺した犯人の大井裕紀被告を、どう思っているのか。
それは、もう分かりませんよね。
でも、すでに殺された人が、
どう思っているのか、気になりませんか?
実は、殺された人が、どう事件の事を思っているのか、
聞いてみた事があるんですよ。
それは私が大学生の時、アメリカに居る時、
親しくしていた霊能者の所に、娘を殺されたというお母さんが相談に来たんです。
彼女の娘さんを殺した犯人は、司法取引で、たしか、
第二級殺人罪(Second Degree Murder)が下されて、18年の判決が決まっていました。
霊能者の方が、その娘さんの霊と交信したんです。
すると、娘さんの霊が現れて、
「あのどうしようもない男は、私の宝石やシャネルの時計を取ったのよ。
もっと母さんの忠告を聞くんだった。私がバカだったわ。
母さんに反対されて、半分意地になっていたの。ごめんなさい。
それにしても、私の物を盗んだあげぐ殺して、
たったの18年で、自由になるなんて、許せない。」 と語ったそうです。
ここで興味深いのは、彼女は自分が殺された後も、
彼が自分の宝石やら時計を奪っているのを見ている事と、
その後、だいぶ経ってからの自分の裁判結果まで知っていたのです。
相談に来られたお母さんは、
自分が交際に反対していたのも、シャネルの時計が盗まれたのも事実だといい、
確かに娘が言っている事だと感じたという。
判決に納得がいかないと、亡くなった霊も思うのである。
END

