●たった1歳という短い人生
さて、今日は何を書こうかとニュースを見ていると、
やはり、どのニュースも、九州豪雨被害を伝えている。
特に朝倉市の被害は大きく、14人が亡くなり、25人の方がまだ行方不明だという。
その中でも、亡くなった江藤由香理さん(26)は身重の方だった。
第2子の出産を控えて、朝倉にある実家に身を寄せていたのだが、
彼女の母親(63)と第1子の友哉ちゃん(まだ一歳)と共に亡くなっていたという。
心からご冥福をお祈りいたします。
亡くなった原因が、上の様に自然災害だったり、
地震や津波などの天災で亡くなった場合、
例え自分は奇跡的に助かったとしても、自分を責め悩む方がいらっしゃいます。
「なんで、実家に行くように勧めてしまったのだろうか。」とか、
「なんで、オレが付き添っていてあげれなかったんだろう。」と。
そして、中には、そんな自分をずっと許せず、
きっと息子や妻は、オレの事を怨んでいるに違いないと思い悩んでしまう人もいます。
私も大震災の時に、そういう方からの相談を受けた事がありますが、
そんな時、私はこんな話する事があります。
私がアメリカに居る時、霊能者の所に、こんな女性が相談に来られたんです。
その女性の方は、半分うつ状態の方で、
理由を聞くと、今から2年前に、
息子さんを食中毒で亡くしたという主婦の方でした。
それも、自分が息子さんに作った夕食で、食中毒になって死んだのでした。
きっと、それ依頼ずっと自分を責め続け、悩み、落ち込んで暮らしてきたのでしょう。
毎日、毎日、息子さんの慰霊に謝り続けているとの事です。
そこで霊能者の方が、その亡くなった息子さんの霊と交信したんです。
すると、息子さんの霊は、
「母さんは悪く無いよ。
あれは買ったお肉が良く無かったんだ。 だから、そんなに悩まないで、
いつも、いつも夕食作ってくれて、嬉しかったよ。」 と、言ったという。
そして、こう続けた。
「父さんと仲良くしてね。
ボク、父さんの事、見直したよ。
だって、父さん、母さんの事、
一言も責めなかったでしょ。
父さんも悲しかったのに、母さんの事、一言も責めなかったでしょ。
ボクの分まで、父さんに美味しい夕食作ってあげてね。 母さん。」
彼女は、その言葉を聞いて涙し、立ち直ったという。
希なケースでは、拳銃での殺人でも、
殺された人が、殺した人を許すという事も起こりえる。
アメリカの霊能者の間では、知られた逸話があります。
1980年、ビートルズのメンバーの1人、ジョン・レノンさんが、
ニューヨークの自宅の前で射殺された事件があった。まだ40歳だった。
後に、ある著名な霊能者の方が、このジョン・レノンさんの霊と交信して、
ジョン・レノンさんの霊に、こう問いかけたといいます。
「貴方を撃った犯人を、憎んでいますか?」と。
その問いに対して、ジョン・レノンさんの霊はこう答えたという。
「憎んで無いよ。だって彼は頭がおかしかったんだろう。」と微笑んだという。
上の食中毒で亡くなった息子さんの例も、
ジョン・レノンさんの例も、共通して言える事は、
亡くなった霊は、自分が亡くなった後の様子もかなり詳しく見ているという事です。
そして自分の死に対して、神様の様な冷静な判断を下しているという事です。
ワザとやったのか、そうでないのか。悪意があったのか、そうでないのか。など。
今回起きた九州豪雨で亡くなった江藤由香理さん親子のニュースでは、多くの方が、
まだ若いお母さんと、たった1歳で亡くなった友哉ちゃんの事を悲しんだ。
友哉(ゆうや)ちゃんが通っていた保育園の園長さんは、
「ゆうやちゃんは、とても人懐っこくて、
誰にでも駆け寄ってくる子だった。」と涙したという。
確かに、たった1歳という短い人生だった友哉(ゆうや)ちゃん。
それでも、幸せだったと私は信じたい。
なぜなら、
世の中に、どの位いるだろうか。
お母さんに、命をかけて守ってもらいながら一緒に亡くなるという人は。
江藤由香理さん親子の遺体は、
由香理さんが、息子の友哉くんを守るように抱きかかえた状態で発見されたのだという。
きっと、友哉くんは天国で、周りの子に自慢している事だろう。
「ママは、ボクを命がけで、守ろうとしてくれたんだよ。」と。
END
