●ボクの分まで・・・
このお話は、一昨日のブログ(●子供の幽霊が出る家)の続きです。
従って、一昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-12286020761.html)
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ]
神奈川県から千葉県に越して来たというある主婦の方からの電話相談でした。
ご夫婦は、子供が出来たのを期に、それまで住んで居た賃貸マンションから、
一軒家に引越す事に決め、当初は神奈川県内の物件を探していたのですが、
いずれも高くて手が出ず、千葉県内の物件を探す事になったそうです。
3つの物件が候補にあがったといいます。どれも2階建ての家でしたが、
ご夫婦が選んだのはその中でも、一番安い庭付き駐車場付の中古の物件だったそうです。
ところが、その家には、子供の幽霊が居たのだというのです。
彼女達が引っ越してから、2年が過ぎた頃でした。
3歳になる娘が、誰も居ない白い壁に向って時々話しかけているのです。
2階の部屋に娘が独りで居るのに、誰かと話していたり、
時々娘は食べ物を誰かにあげようとするのです。娘に聞くと男の子が居るというのです。
娘さんはやっとトイレを覚えたのですが、まだ水を流すまでは出来なかったそうです。
ところが2階のトイレで一人でさせていた時、突然水の流れる音がしたそうです。
急いでドアを開けて「お水流せたね。」と言うと男の子が流してくれたというのです。
2階の見取り図を見て、トイレが嫌な位置にあると感じました。
ただ、今回の相談、この悪いトイレの家相とは、違う感じがしました。
何か他に原因があると、当初から感じていたのです。
こういう話を聞いて、
まず占い師が気にする事は、
そこに現われた霊が、悪い霊なのか、良い霊なのかという点です。
彼女の話を聞いていて、一番気になったのは、
娘さんがトイレに入った時、まだ水を流せないのに、流せて、
それが男の子の霊が流してくれたという話でした。
これって、女の子を手伝ってくれていますよね。
それに女の子は嫌がったり、怖がったりしていません。
こういう場合、その霊は女の子の亡き親族だったり、
女の子に対して、好意的な霊である場合が多いのです。
ただ、だからと言って、女の子にとって良い霊かどうかと言うと、
それはまだ分かりません。
なぜなら、例え女の子の親族や、女の子に好意的な霊であっても、
生きている人間と亡くなった人が、仲良くなるというのは、
悪いケースもよく有るのです。
その一番分かりやすい例が、先日話したお話しです。気になる方は下も読んで下さい。
(●後を追うようにして、亡くなる。http://ameblo.jp/hirosu/entry-12268040331.html)
でも、ここで現われた男の子の霊が、女の子にとって、
悪い霊なのか、良い霊なのかを判断する方法があるのです。
■まず、男の子の霊が現れてから、女の子に災難や病気など、
悪い事が起きていないかどうかです。
■そして、もう1つ大切なのが、
男の子の霊が現れてから、女の子の食欲が無くなっていないかどうか。です。
つまり、男の子の霊が現れてから、女の子が余り食べなくなり、
段々痩せてきたり、やつれてきたりしていないかどうかです。
なので、お母さんに、現在の娘さんの状態を聞いてみました。
男の子の霊が現れてから、娘さんに災難や病気などになっていないか?
女の子の食欲が無くなってきて、痩せてきたり、やつれてきていないか?
すると、お母さんの答えは、
特に悪い事は、娘さんの身に起きていないし、痩せてきてもいないといいます。
そうなると、男の子の霊は、良い霊という事になるのです。
もし、悪い事が起きていて、なおかつ娘さんの食欲が無くなっているなら、
ちょっとやっかいですので、その場合は、上で取り上げたブログ、
(●後を追うようにして、亡くなる。 )に書いた様な対処をする必要があります。
さて、占い師としては、この時点で、一安心です。
次に気になるのは、
娘さんの元に現われた男の子の霊は、誰?という事です。
この時、まず考えらえるのが、今回の相談者の方が心配していた様に、
買ったこの中古の家に憑いていた霊という可能性です。
まぁ、以前神奈川県で住んでいた賃貸マンションでは、
こういう事は無かった訳ですから、普通の人は当然そう思ってしまいますよね。
でも、占い師は違う点に注目してしまいます。
それは、「子供の幽霊が居たのは、引っ越してから、2年が過ぎた頃でした。」
という点です。
つまり、その中古の家に引越してから、2年間何も起きていないのです。
もし、相談者の方が心配している様に、中古の家に初めから霊が居たのなら、
通常は3ヶ月以内には、何か異変が起きているはずです。
それがまったく無いというのです。
これは何を意味しているのでしょうか。
多分、霊は中古の家とは関係無く、引っ越して来た後、
何かしらの原因で、その家に現われる様になったと考えるべきでしょう。
そこで、彼女に質問してみました。
「その家に引越して来てから、2年経った頃までに、
何か変わった事は起きませんでしたか?」
「変わった事ですか?」
「そうです。特に男の子が亡くなったとか・・・」
すると、彼女は少し考えてから、
「男の子かどうかは分かりませんが、
この家に来てから2年経った位の時に、子供を流産しています。」という。
ちょっと信じられないかもしれませんが、
多分、流産された子供は、男の子だったのでしょう。
そして、娘さんの弟になるはずだったその子は、この世には生れなかったけど、
お姉さんを見守る意味で、魂がこの世に現われているのです。
こういうケースはアメリカでもありました。
大抵が、姉妹や兄弟、兄妹など、
年齢の近い兄弟姉妹などのどちらか一方が亡くなった場合に起きる事が多い様です。
自分は亡くなってしまったけど、お姉ちゃんは自分の分まで生きてね。と思い、
ある程度、お姉ちゃんが自立出来る様になるまで、近くにいたり、
見守ってくれたり、今回の娘さんの様に、霊が見えるという子は、
その弟の存在が見えたりする事があるのです。
こういう場合、先にも言った様に、娘さんに悪い事が起きていないなら、
このままの状態で大丈夫です。むしろ守ってくれたりします。
今回の彼女の場合も、
娘さんが、小学5年生になり、バトミントンクラブに入って、
練習時間が多くなって忙しくなり、親しい友達が出来始めた頃から、
男の子の霊は、段々と現れなくなったといいます。
「お姉ちゃんは、もうボクが居なくても、大丈夫だね。
ボクの分まで、幸せになってね。
さよなら・・・・、お姉ちゃん。」
END