●呪いのチャンネル

 

 


ウソも方便。という諺(ことわざ)がありますが、

 

実は、私も今まで何度か、占い師としてウソをついた事があります。

 

 

 

 

お金を払ってくれている相談者にウソをつく占い師なんて。と、

 

 

思われるかもしれませんが、決して悪気があった訳ではありません。

 

 

もちろん相談者の事を思っての事ですが、それでも賛否両論はあるでしょう。

 

 

 

 

 


今日取り上げたお話は、そんな私がウソをついた相談の1つです。

 

 

 


その相談が持ち込まれたのは、もう夏も終わりかけていた頃で、

 

 

ある主婦の方からの電話相談でした。

 

 

 


彼女は電話が通じるやいなや、

 

 

「私、姑(しゅうとめ)から呪われているんです!!」と、訴えたのだ。

 

 

 

 

電話相談は基本時間制なので、一秒でも早く用件を言おうという相談者は多い。

 

 

しかし、彼女ほど早くそれも端的に用件を言ってきた人は余りいない。

 

 

それほど彼女は精神的にも追い込まれていたのかもしれない。

 

 

 

 

私が「お姑さんとは、同居されているんですか?」と聞くと、

 

 

「姑は半年前に亡くなりました。」と言う。

 

 


つまり彼女は、半年前に亡くなった姑から呪われていると言うのである。

 

 

 

 

彼女の話はこうだった。

 

 

 


彼女は夫と8年前に結婚したという。

 

 

ご主人と新婚気分だったのは、最初の1年だけだったという。

 

 

結婚した翌年には、彼の実家に移り姑との地獄の同居生活が始まった。

 

 

姑は、二人が結婚する前から私の事が嫌いでした。と、彼女。

 

 

私の家は父が自己破産していて、当時貧乏だったのが気に入らなかったのです。

 

 

だから、姑だけは最後までこの結婚には強固に反対していました。

 

 

周りの体裁もあり、結婚式には、出て頂けましたが、

 

 

終始、私と目が合う事はありませんでした。

 

 

 


スタート時点からそんな感じですから、

 

 

同居が始まると、姑の陰湿な嫌がらせや、いじめ・無視が始まりました。

 

 

まず最初に夫の給料から家賃と光熱費を請求され、

 

 

毎月10万円をお姑さんに天引きされる事になってしまいました。

 

 

しかも、食費のほとんどが私達が買った物が使われるのです。

 

 

あまりについでの買い物を頼まれるので、一度姑に、

 

 

自分で買われないのですか?と言うと、

 

 

手が痛くて、重い物は買えないの。と言うのです。

 

 

夫に言うと、その位ついでに買ってやれ。と言われるのですが、

 

 

お米もウチ、牛乳や飲み物類、大根や重い野菜、果物もウチ、

 

 

そして、夫がたまに外で夕食を食べる時などは、

 

 

私に当て付けと言わんばかりに、姑だけ極上ステーキを食べたりします。

 

 

 

 


また、嫌がらせだと思うのですが、

 

 

姑の友人達を頻繁に家に呼び、全員分の昼食を作らされたり、

 

 

私が楽しみにしていたケーキを、その友人が間違って食べた時もあったという。

 

 

 

 


そして、私が妊娠している時で、しんどかった時でも、

 

 

昔はそのくらいで、家事を休んだ事は無かったといい、

 

 

私が入院する前日まで、家事をやらされました。

 

 

しかも、陰で夫に子供をおろさせて離婚する様に言っていた事もあるのです。

 

 

 

 

 

 

 


そんな姑に膵臓ガンが見つかったのは、2年前でした。

 

 

姑は私には自分の病状は詳しく教えるなと、

 

 

夫と義父かん口令を敷いていた様ですが、

 

 

夫の様子から相当悪いのだと、分かりました。

 

 

姑は私は病院に来なくて言い、夫には病院に子供を連れてくる様に言っていて、

 

 

結局、私だけ最後まで病院に行く事はありませんでした。

 

 

 


本当は葬式にも私を呼ぶなと言っていた様ですが、

 

 

そうもいかず、葬式には参加しました。

 

 

しかし、そこで私は有りえない話を耳にしてしまったのです。

 

 

そのお葬式に、生前の姑と親しかった友人が4人位参列していたのですが、

 

 

その友人たちが話しているのを聞いてしまったのです。

 

 

 

 


姑は入院中、ある事無い事お見舞いに来た友人達に言っていた様で、

 

 

「病気になったのは、全て不出来な嫁が来たせいだ!」

 

 

「ダメ嫁が、私を病気にした!」

 

 

嫁を死んでも怨んでやる。呪ってやる!」

 

 

と友人達に言っていた様なのです。

 

 

その事を夫に言うと、夫は、

 

 

「そんな事も言ってたな。でも気にするな。」と言うだけなのです。

 

 

 

 

 

 

 

私は正直、姑が亡くなってホッとしました。

 

 

これでやっと生活も安泰になり、幸せに成れると思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、甘かったのです。

 

 

 


姑が亡くなってから2週間が過ぎた頃でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの姑の呪い始まったのです。


後半は、明日のブログに続く。