●死者からのメール
死者からのメールと言うと、みなさん怖がるかもしれませんが、
実際に誰かを殺したとか、誰かを死に追いやったという経験が無いという方は、
そんな心配をする必要は無いと思います。
亡くなった人からメールが来るという現象は、滅多に無い事です。
亡くなった人が、メールを送るという作業をするのは、
想像以上にエネルギーを使う作業であり、なかなか出来る事ではないのです。
だから、相当な怨みがあるか、相当な愛情があるかでしょう。
私が今まで相談を受けたのも、わずかに1件だけです。
今なら、高校生でもやっているメールですが、
相談を受けた当時は、今の様にスマホなどは無く、
パソコンを持っている人達だけの間で行われていたメールでした。
それはあるOLの方からの電話相談でした。
亡くなった父親からメールが来たというのです。
どんなメールが来たのか、彼女に聞いてみると、
メールの本文には何も書かれていないという。
そして、そのメールの題名には「は」という文字だけが書かれていたという。
彼女はそのメールを受け取った時、
誰かのイタズラか、間違いでもう一度来るだろうと、
さして気にせず、直ぐにメールを閉じたという。
しかし、間違いだったら、また来るはずのメールは来ず、
何だったのだろうと、彼女も少し気になったという。
しかし、もう一度来たメールを見直して見ても、
本文は何も書かれていないし、題名も「は」だけ。
これでは誰から来たのか分からない。
彼女は、その日は諦めて寝てしまったという。
それから2・3日経った時、
ふと、そうだ、相手の方はもしかしたら、
もう無事送ったと勘違いしているのかもしれない。
そうなると、きっと以前にもメールを送ってくれた人だろう。
そう思って、過去にメールをくれた人のメールアドレスと、
今回送られてきたメールアドレスを確認し始めたという。
しかし、最近送って来てくれたメールアドレスに似た物は無かった。
そこで彼女は、登録してあったメールアドレスも確認してみたという。
すると、なんと、
それは1年半前に亡くなった父親の会社のメールアドレスだったのだという。
彼女の父親は、生前メールを会社からくれる事があり、
その時使っていたのが、このメールアドレスだったのだそうだ。
彼女が父親にメールを送る時も、このアドレスに送ったという。
私は亡きお父さんからのメールの可能性はあると思った。
本文が無い事や、題名も「は」の一字だけというのは、
エネルギーがそんなに無い霊体が出来るせめてもの通信の可能性があるからだ。
これが、3行とか5行とかのしっかりした文章になっているなら、
逆に霊からの通信じゃないと疑うであろう。
あと、生前お父さんと彼女がメールをし合っていたというのも大切な要件である。
例えば、これが亡きお祖母ちゃんからのメールで、
手紙の最後に、祖母よりとあったとしよう。
でも、生前お祖母ちゃんはパソコンをした事が無かったとしよう。
そうなると、お祖母ちゃんは亡くなってからメールを出す事は無い。
こういうものは、生前もやっていたからこそ出来る芸当なのである。
だから、例えば貴方のスマホに亡くなった友人からLineが入っていたとしよう。
不気味である。もらった貴方も怖くなるであろう。
でも、もしその友人が生前Lineをした事が無いのであれば、
それはきっと誰かのイタズラである。
さて、問題は、彼女の父親が亡くなって1年半後に、
どうして彼女にメールが来たかである。
それが本当に父親なら、何の為に、どんな理由があるのだろう。
通常、親族が亡くなって1年以上経ってから、
その故人から何かしらの連絡がある時、
それはその故人が、何かを一生懸命伝えたい事がある時である。
そこで、
彼女と色々と考えたのだが、結局分からなかった。
彼女には、これから危険な所へ行く予定はあるか。とか、
何か高価な物を買う予定はあるのかとか、
恋人の事とか、気になった事は全て聞いてみたが、
全て予定は無いという事だった。
手掛かりはメールの題名にあった「は」だけだったので、
虫歯の事や、肌、はが付く友人や知人はいないかなど聞いたが、
ピンと来る物は無かったのである。
それから半年位経った頃だった。
再び彼女から電話があり、彼女の弟さんがバイクで事故った事を知った。
幸い片足を折った程度で、命には別状なかったという。
私が気になって、弟さんがバイクを買われたのはいつか聞いてみると、
なんとあの父親からメールが来た頃だったという。
私も彼女も、考える事は一緒だった。
ただ、今となっては、どうしようもない。
それに単なる偶然かもしれないし・・・・
きっとお父様が、弟さんの命を救ってくれたのだろうと私は言ったが、
私の無力さが、事故を未然に防げなかったのが残念だった。
こういう死者(親族)からの知らせの方法は他にもある。
例えば、
■留守番電話に亡くなった親の声が入っていたり、
■手紙が届いたり、
■亡き親の写真が目の前で倒れたり、
■亡き親の写真が入っているペンダントが切れたり、
■亡き親の写真が涙を流していたりする時、
何かしら、伝えたい事がある場合が考えられます。
そんな時は、何処かへ行くとか、何かを買う時の注意喚起かもしれません。
また、死者からの知らせでも、
その方が亡くなった付近の出来事であれば、
それは、貴方への最後のお礼や挨拶かもしれません。
例えば、
■電話のベルが鳴ったけど、誰も出ない。
しかし、ちょうどその頃、病院で祖父が亡くなった。とか
■勉強していたら、「拓也!」と父が呼ぶ声がしたので振り向くと、
誰もいない。しかし、翌日父がその時間に亡くなっていたのを知る。
人は亡くなる時、本当に会いたかった人に会いに行ったり、
本当に感謝していた人に、一言感謝しに行ったりするものです。
そんな時に鳴る音や、短い声は、
最後の感謝の言葉だったりするのです。
「今まで、ホントにありがとうね。」
END