●ママの半分を

 

 

 


このお話は、昨日のブログ(●自分の体を噛む猫)の続きです。

 

 

 

従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-12277644211.html

 

 


を先にお読みください。


そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ

 


ある主婦の方から飼っている愛猫の話になりました。

 

ここ半年ですが、猫のマリアが、自分の体を噛む様になったというのです。

 

猫のマリアは、彼女の家に来てもう8年。

 

でも今まで、そんな自分の体を噛むという様な事は無かったそうです。

 

そこで彼女は直ぐに近くの動物病院にマリアを連れて行ったそうです。

 

そしてダニのお薬の注射をして、皮膚病の治療をしてもらいました。

 

しかし、しばらくすると、またマリアは自分の体を噛む行為を始めたのです。

 

そもそもマリアは、常に室内で飼い、体や皮膚からダニの糞である黒いカスや、

 

ゴミみたいな物は見つけた事がありませんでした。

 

また噛み始めた頃、よく噛む場所をみても皮膚病らしき様子も無かったのです。

 

再び動物病院に連れて行くと、獣医さんはストレスが原因の時も有りますとの事。

 

獣医さんいわく、猫が体のあちこちを噛む時は、ノミの原因が多く、

 

猫が一番噛みやすい場所だけを噛む時は、原因がストレスである場合があるそうです。

 

しかし、彼女は猫のマリアを、この8年間誰よりも愛して、

 

時には、夫や子供よりも愛して育てて遊んでいたといいます。

 

それはこの8年間変わらず、一度だってマリアを粗末にした事は無いといい、

 

そんなマリアがストレスとは考えられないと言うのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女は、うちのマリアに限って、ストレスは考えられないといいます。

 


逆にマリアは、私達にストレスがあると、側に寄ってきてスリスリしたり、

 

膝の上に乗って来たりして、癒しに来てくれる猫だというのです。

 

 

 

 

そして、とても賢い猫で、

 

 

ある日、彼女が洗濯物を干している時、

 

 

普段は洗濯物を干している時は、大人しいのに、

 

 

その日は、下からマリアが大きな声で鳴いているのです。

 

 

 

 

 

何だろうと思って1階に降りて行くと、

 

 

幼い娘が何かを喉に詰まらせて、苦しんでいたのです。

 

 

急いで119番した事があったといいます。

 

 

 


私も彼女の話を聞いていて、

 

 

ああ、賢い猫もいるもんだな。とは思いましたが、

 

 

特別、霊的な感じは受けませんでした。

 

 

 

だいたい猫の病気など、獣医さんに分からない事が、私に分かる訳ありません。

 

 

それでも相談者の方が熱心に語るので、私は耳を傾けていました。

 

 

 

 

そんな時、

 

 

私が「おやっ?」と感じる話が彼女の口から出たのです。

 

 

 


それは、猫のマリアが自分の体を噛むのは、

 

 

決まって彼女が家に居る時だけなのだと言うのです。

 

 

 


彼女が買い物や用事で、家には子供かご主人しか居ない時は、

 

 

マリアは自分の体を噛む様な行為は、まったくした事が無いというのです。

 

 

 

 

 

 


賢い猫、マリア。

 

 

自分の体を噛む行為は、ママがいる時だけ。

 

 

 

 

 


私の頭の中に、何かしら廻るものが・・・・

 

 


「何かある!」と思わせたのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、彼女に聞いてみたのです。

 

 


「猫のマリアちゃんが、自分の体を噛む様になったのは、

 

 半年前頃からですよね。

 

 

 もしかして、半年前頃、

 

 

 貴方に何かありましたか?」

 

 

 

 

 

 

すると彼女は、ちょっと驚いた感じで、

 

 

「実は・・・、

 

 

 半年位前、健康診断で肺ガンが見つかったんです。」という。

 

 

 


私は、これは偶然じゃ無いと思いました。

 

 

 


実は、霊能者の方からも、動物には不思議な力があるという事を聞いていました。

 

 

特に賢い動物は、自分をとても愛してくれた飼い主を助けようとする気持ちが強く、

 

 

時には、身代わりになったり

 

 

時には、ご主人の痛みを分かち合いたいと

 

 

自分を傷つける行為をするペットが居るという事を教えてもらっていました。

 

 

 

 

 

そして、マリアが自分の体を噛む行為、

 

 

それはまるで、ママの痛みの半分を、自分のものしようとする行為の様でした。

 

 

 

 

 

賢い動物達は、時に体をはって愛する飼い主を助けたいと思います。

 

 

そして、時には自分の命と引き換えになっても助けたいと思うのです。

 

 

 

 

 

個人的な事ですが、私の父は肝臓がんで亡くなりましたが、

 

 

亡くなった当時、ゴールデンを飼っていたのですが、

 

 

父が肝臓がんになった後、すぐに肝臓がんになり亡くなったのです。

 

 

 

 

 

 

 

きっと、彼女の愛猫マリアも、そう感じたに違いありません。

 

 

その証拠に、その後彼女が入院して無事ガンを治療し終わると、

 

 

マリアも、自分の体を噛む事をピタリと止めたといいます。

 

 

 

 

 

 

 

彼女は医者から肺ガンと診断された当時、

 

 

家族に励まされた半面、昼間一人になった時、

 

 

ベッドで泣いたという。

 

 

 


そんな時、側に来てくれた愛猫マリアによく愚痴を言ったそうだ。

 

 

 

 

 

「マリア、

 

 ママね。肺ガンになっちゃった。

 

 怖いよー。マリア。」

 

 


多分この時マリアは、ママにいつもとは違う大変な何かを感じたのかもしれません。

 

 

そして、それは愛するママの体が、病気になってしまったと察知したのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 


ママを助けなきゃ。

 

 

ママの病気や傷みの半分でも、マリアに移ってね。

 

 

ママ、早く楽になって・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マリアが病気になるからね。 ママ助かってね。

 

 

 

マリアが、ママの代わりに病気になるのぉ。


END