●知らない老人が頻繁に夢に出て来る

 

 

 

これは、あるご夫婦から聞いた不思議な出来事です。

 

 

その不思議な出来事が起きたのは、

 

 

まだ二人が結婚する前で、恋人だった頃の事でした。

 

 

 

 


恋人と言っても、もう既にお互いの両親には紹介済で、

 

 

この頃は、もうお互いの実家に頻繁に行き来する仲でした。

 

 

 

 

 

 


そんなある時、彼女の両親が海外旅行に行く事になり、

 

 

1週間ほど彼が彼女の実家で泊まる時があったそうです。

 

 

 

 


彼女の家は、かなり大きく昔から大地主さんだったという家で、

 

 

部屋数だけでも12もあるいう豪邸でした。

 

 

 

 


そんな大きな家だったので、彼女も1週間も一人で暮すのは始めてでもあり、

 

 

そんな事もあって、彼を泊まるように誘ったのでした。

 

 

 

 


普通は、こういう大きな家に泊まった夜に、

 

 

何か不気味な出来事が起きるものですが、

 

 

彼が泊まった1週間の間には、変わった事は起きなかったといいます。

 

 

 

 

 

むしろ不思議な現象が起き始めたのは、

 

 

 

彼が自宅に帰ってからだったのです。

 

 

 

 


彼が自宅に帰宅した翌週の夜の事です。

 

 

 

 

彼は変な夢を見たといいます。

 

 

それは、夢の中に頭がはげていて、あごに白い長いヒゲをはやした老人が、

 

 

机の前で、何かを一生懸命書いているのです。

 

 

 


ただ、ただ、夢に出て来て、ものを書いているのです。

 

 

彼に何かを言うでも無く、

 

 

彼の方を睨むでもなく、ただ何かを一生懸命に書いているだけなのだそうです。

 

 

 

 

 


そんな老人が出て来る夢を、毎回見るのです。

 

 

2日に1回は夢に出て来るといいます。

 

 

 

 


しかし、彼には、その頭の禿げた、顎に白い長いヒゲをはやした老人など、

 

 

まったく心当たりがありません。

 

 

 

 

彼の両親に聞いても、まったく思い当たる老人はいないといいます。

 

 

 

 

 

やがて、彼も次男だった事もあり、

 

 

半年後の6月に、彼が婿養子に入るという事で二人は結婚しました。

 

 

 

 

 


すると、

 

 

その日からピタリと、夢にその老人が出なくなったのです

 

 

 

 

「やれやれ、助かった。」と彼は思ったそうです。

 

 

 

 

 


そして、彼女に、実は今までこんな夢を毎回見て悩まされていたんだと話しました。

 

 

 

彼女は、頭が禿げて、顎に長い白いヒゲをはやしていると聞いて、

 

 

もしやと思って、彼に昔のアルバムを見せました。

 

 

 

 

 


すると、彼が、

 

 

 

「あっ、この人だぁ!!」と叫んだそうです。

 

 

 

 


なんと、彼の夢に出てきたのは、

 

 


30年前に亡くなった、彼女の御祖父さんだったのです

 

 

 

 


二人はその不思議な出来事に驚いたといいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


そして、ある時、

 

 


彼女が、占いの相談を私にしてきた時に、

 

 


実は、こんな不思議な縁が恋人時代にあったんですよ。

 

 


これって、御祖父さんのお導きでしょうか?

 

 


って、私に相談してきたんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


確かに、一見、これは二人の縁を導いた様にも見えます。

 

 

 

 

 

 

 

 


でも、

 

 

 

何か違うなって、感じたんです。

 

 

 


■まず、夢を見始めた時って、もう二人は泊まりに行っている仲ですよね。

 

 

だから、御祖父さんが二人の縁を結んだという功績は無い訳ですよね。

 

 

 


■次に、彼はどちらかというと、「やれやれ、助かった」と言うほどですから、

 

 

迷惑して困っていた状態だった訳ですよ。

 

 

 

 

だから、なんか、

 

 

御祖父さんのお導きとは違うなと感じたんです。

 

 

 

 

 

 

 

 


やがて、本当は彼が危なかったかもしれなかった事が分かるのです。

 


後半は、明日のブログに続く。