●知的障害の子の霊

 

 


アメリカで、知的障害の子の霊と会話した事があると、

 

 

霊能者の人が私に語ってくれた事があります。

 

 

 


それはある時、シアトル在住の40歳の御婦人が相談に見えたそうです。

 

 

彼女は、シングルマザーで幼い娘さんをつれてやって来て、

 

 

亡くなった息子の事を診て欲しいと相談してきたそうです。

 

 

 

 

 


そこで、亡き息子さんの名前と生年月日を聞き、しばらくすると、

 

 

 


5歳の男の子が、満面の笑みを浮かべて現われたといいます。

 

 

それと同時に、年とったお婆さんも一緒に現われたそうです。

 

 

 

 

 

そこで、霊能者の方が、

 

 

「お婆さんが息子さんと現れました。

 

 

白髪で、髪全体をスカーフで覆い、赤いメガネをかけています。」と言うと、

 

 

 


そのご婦人が、私の祖母です。と答えました。

 

 

亡き祖母は生前、赤いメガネをいつもかけ、

 

 

出かける時は帽子ではなく、いつもスカーフを被っていたそうです。

 

 

 

 


ところが、そんな話をしていた時でした。

 

 

霊能者の方が、急に、「あらっ!」

 

 

 

と言ったきり、言葉に詰まってしまったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相談者のご婦人の方から、逆に、

 

 

「どうしましたか?」と聞かれるぐらい黙っていると、

 

 

 


霊能者の方が、少しためらいながらも、

 

 

「息子さん、変な癖ありましたか?」

 

 

と言いにくそうに聞いたといいます。

 

 

 

 

ご婦人が、「なんでしょうか?」と逆に聞くと、

 

 

 

「それが、

 

 

息子さん、さっきからずっと、

 

 

パンツの中に手を入れて、股間に手をやってゴソゴソやっているんです。」という。

 

 

 

 

 


すると、相談者の方が、少し涙ぐんで、

 

 

 

「息子です。」と言ったのです。

 

 

 

 

 


話を聞くと、5歳で亡くなった息子さんは、

 

 

小さい時に熱病にかかって以来、言葉が話せなくなったといいます。

 

 

それと同時に知的障害が発覚して、

 

 

何かに集中出来なくなると、手がすぐにパンツの中に行き、

 

 

股間を触っていないと落ち着かなくなる癖があったそうです。

 

 

 

 


息子が喋れなくなり、おまけに知的障害だと分かった夫は、

 

 

彼女と息子を捨てて、出て行ったそうです。

 

 

 

 

 


それ以来、お腹にいた娘と、

 

 

知的障害の息子を彼女一人で育ててきたそうです。

 

 

 

 

そんな息子でも、とても可愛く、亡くなった時は、とてもショックで、

 

 

今でも忘れられないと、霊能者の所に来たといいます。

 

 

 


彼女は息子の様子を聞いて、霊能者の方に、

 

 

「やっぱり、向こうに行っても、知的障害なのですね?」と聞くと、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊能者の方が、

 

 

 

 


「いや、

 

 

ただの癖ですから、普通の方と同じですよ。

 

 

生前、爪を噛む癖や、指を鳴らす癖があった人は、

 

 

亡くなっても、そんな癖を見せつける事があります。

 

 

貴方の息子さんの場合も、生前の癖を引きずっているだけで、

 

 

向こうの世界に行ったら、普通の方と変わりません。

 

 

ただ、亡くなって間もないから、貴方の亡きお祖母さんが、

 

 

心配して、一緒に来て下さっているんでしょう。」

 

 

 

 

 


そして、こう続けたのです。

 

 

 

「貴方の息子さん、ホントは、お話し好きで、元気な良い子ですよ。

 

 

母さんは、色々な積み木やレゴブロックを買ってくれたんだ。」

 

 

って言ってますよ。

 

 

 

 

 


すると、そのお母さん号泣して、こう言ったそうです。

 

 

 

 

 

「そうですか。息子は知ってましたか。

 

 

そうでしょ。そうでしょ。

 

 

私、息子が積み木が好きなのが分かったんで、



いろんな積み木やレゴブロックを買ってあげたんです。

 

 

 

 

そしたら、夫が別れる前に、

 

 

こんなバカに何か買ってやっても無駄だって。

 

 

分かるはずないって。

 

 

 

 

でも、私、

 

 

何となく分かったんです。

 

 

新しい物を買ってあげると、少し手が早くなったり、

 

 

新しいレゴを撫でていたんで、もしかしたらって・・・

 

 

 


そうですか。 息子は分かってくれていたんですね。」

 

 

 

 

 


「他にも、お母さんはケーキを作るのが上手かったって言ってますよ。」

 

 

というと、「はい、はい。」と言って号泣したといいます。

 

 

 

 


「ホントは、喋りたく、そして、うまく喋れないのに苛立って、

 

 

椅子をガタガタさせたり、なかなかうまくトイレも出来なくて、

 

 

ごめんなさい。って。」

 

 

 

 


お母さん、泣きながら、うなずいてたそうです。

 

 

「うん。いいの、いいの 」って。

 

 

 

 

 

 

 

 


最後に、

 

 

「レゴブロックは、妹が使っていいよ。って言ってますよ。」

 

 


と聞くと、最後まで号泣して帰られたそうです。

 

 

 

 

 


「いいお兄ちゃんに、なっちゃって・・・・・」


END