●亡き兄が参列する結婚式

 

 

 

アメリカで結婚式に参加した事があります。

 

 

 

アメリカの結婚式も、日本の結婚式も、

 

 

まずは招待状の受け取りから始まります。

 

 

 


受け取った人は参加、不参加にマークをして返送するのですが、

 

 

その時に、カードに and Guest と書いてあれば、招待状を受け取った人だけでなく、

 

 

友人を連れて行ってもいいという事になり、

 

 

私の場合、それでの参加でした。

 

 

ちなみに、and Family とカードに書いてあれば、家族全員で行ってもいいという事で、

 

 

小さい子供も連れて行っていいという意味になり、

 

 

大概カードには、Numbor of persons _________ と行く人数を書く欄があります。

 

 

また、招待状には、ドレスコードが記載されている事があるので、

 

 

それに沿ったドレスを着用しなければなりません。

 

 

日本と違うのは、結婚式の前日に、なんとリハーサルがあるという事でしょうか。

 

 

明日教会で式をあげるので、前日の昼間に親しい人だけ集めて、教会でリハーサルです。

 

 

夜は、彼の家でこれも前日のリハーサルディナーです。

 

 

ただ、立食スタイルの軽いディナーでしたが。

 

 

基本前日は、男性陣は男性の友人と過ごし、女性陣は女性の友人だけで過ごすようです。

 

 

まぁ、独身最後の日は、同性同士で楽しくやるのが通例です。

 

 

 

 


日本だと、花嫁衣裳を、彼と一緒に選んだりしますが、

 

 

アメリカでは、花婿さんは、結婚式当日まで、花嫁がどんな衣装で登場するか知りません。

 

 

ビックサプライズというところでしょうか。

 

 

翌日午後2時から始まる教会での結婚式場に、

 

 

花婿やら私やらが一時間前から来て、花嫁を待ちます。

 

 

花婿は、花嫁入場まで、どんな衣装を着て来るかワクワク状態。

 

 

そして、花嫁入場!

 

 

初めて見る着飾った美しい花嫁を見て、花婿も、私も感動。

 

 

まぁ。私が感動してどうするって話ですが・・・。

 

 

一緒に選ぶのもいいですが、こういうドッキリスタイルもいいです。

 

 

 


教会での結婚式は、大体40分位で終了。

 

 

皆は、車でホテルに向いました。

 

 

 

ホテルの式場には、大きなテーブルが置いてあり、

 

 

そこに2人に贈るプレゼントを置く様になっていて、二人へのメッセージを書く所もあります。

 

 

普通は、何を贈るか迷う所でしょうが、日本なら、お金ですよね。

 

 

でも、アメリカでは、あらかじめ二人が欲しい物がリストアップされ、

 

 

その紙にしたがって、電化製品にしようか、食器にしようか考えて買います。

 

 

私の場合、遅かったので、友人に電話してもらって、

 

 

まだ誰も選んでない様な物を教えてもらって、ワインにしました。

 

 

 


そのあと、親族によるスピーチと友人のスピーチがあるのは、日本と同じ。

 

 

ケーキカットもありました。

 

 

その間、日本と違うのは、日本なら、余りテーブルから離れませんが、

 

 

アメリカ人は、もうみんなよく立って歩き回ります。

 

 

私もつられてフラフラ。

 

 

あと、アメリカ人はダンス好きなので、そこがかなり違う所です。

 

 

日本なら、会場全体が、丸いテーブルで埋まっていますが、

 

 

アメリカでは、ダンスする場所が、大きく中央に開けてあります。

 

 

そして、後ろに生バンドが控え、迫力満点の演奏が始まると、

 

 

みんな真ん中のダンスエリアに行って、ダンスします。

 

 

ダンス苦手な私は、ただ見ているだけ。

 

 

ある程度、ダンスが佳境を迎えると、次に変わったダンスが始まります。

 

 

まずは、カップルで来た人だけのダンス。

 

 

次は、子供達だけのダンス。

 

 

そして、やってきました。Money Dance!

 

 

初めての体験です。というかMoney Danceって何?と友人に聞くと、

 

 

男性は花嫁を、女性は花婿をお金で買う事が出来るという。

 

 

なにぃ!!! それ売春や、ないかい!!がーん

 

 


音楽が流れると、花嫁さんの所に男性の超だの列が出来る。

 

 

ここぞとばかりに、オジサン達がお金を持って、花嫁にむらがった。

 

 

そして、花婿の前には、女性の超だの列!!おばさん連中も沢山並ぶ。

 

 

な、な、なんだ、これは、五月女風19

 

 

でも少し興味あり、い、いくら?はずかしい

 

 

と不覚にも金額を聞いてしまう私。はずかしい

 

 

聞くと、たった1ドルだと言う。

 

 

や、安い。ニコニコ

 


しかし、よく見ていると、その1ドルを、花嫁さんの衣装に着けたり、

 

 

ポケットに入れたり、袖に挟んだりして、

 

 

お金を払って、1分か2分踊るだけだった

 

 

そして、すぐ次の人が1ドル払って花嫁さんと踊る。

 

 


なるほど、これがMoney Danceか。ショボーン

 

 

 


見てると、人によっては、1ドルじゃないぞ。

 

 

1ドル紙幣を何枚もテープで繋げて、帽子にしたり、首輪にして、

 

 

プレゼントしているスケベそうな親父もいるじゃないか。

 

 

1分でも多く、花嫁とダンスしたいのか!

 

 

こ、これは、

 

 

アイドルと握手したいが為に100枚もCD券を買うの似てるではないか!

 

 

なんとみっともない。と思いながら、私も机の下で3枚繋げていた。泣く

 

 

 

最後に、日本でも有名なブーケトスがあった。

 

 

花嫁が、投げるあれだ。

 

 

そのブーケを受け取った女性が次に結婚するという。

 

 

 

 

ただ、ちょっと違ったのは、

 

 

最近では、ブーケトスも行われているのですが、

 

 

ここでは、ブーケシェアが行なわれた。

 

 

ブーケトスをすると、その花束を受け取った1人が次の幸せをつかむのだが、

 

 

それに対して、ブーケシェアは、

 

 

参列者の未婚女性全員に、自分のブーケを分け与える方法である。

 

 

つまり、未婚女性が5人いたら、ブーケを5本の花でつくり、

 

 

1本づつを未婚女性全員にあげたり、同じものを5つ作ってあげたりして、

 

 

「みんな幸せになるんだよ。」とエールを贈るのである。

 

 

これも意外と良いと思いました。

 

 


“May your life together be full of kindness and understanding.”

 

「互い支え合い、信じ合える家庭が築けますように。」

 

 

 


そんな楽しいアメリカの結婚式でしたが、

 

 

ここにも霊的な部分が目につきましたので、それを書いてみましょう。

 

 

 


まずは、日本でも知っている人がいると思いますが、

 

 

アメリカで結婚する時、Something Old と言って、

 

 

なにか古い物(先祖代々伝わった、あるいは家族から譲られた宝飾品を)

 

 

を身に付けて結婚式をあげると、これからの結婚生活が守られるといいます。

 

 

この部分は、日本でも見習ってやってもいいと思います。

 

 

 

 


その他にも、会場には、小さなテーブルがあり、

 

 

その席には、誰も座っていないのだが、テーブルには、

 

 

その結婚式を楽しみにしていた亡きお祖母さんの名前と、

 

 

事故で亡くなった花嫁のお兄さんの名前が書かれたプレートがあった。

 

 

 


霊能者の人いわく、

 

 

亡くなった後でも、愛する妹や孫の結婚式に、

 

 

亡きお祖母さんや、お兄さんも来て祝ってくれるという。

 

 

ちなみに、故人の為に余分に食事を用意しなくてもいい。

 

 

最初に亡きお祖母さんやお兄さんに、食事を置き、

 

 

その10分後に、それを祖父や弟が食べるので、

 

 

特に死者の分を用意しなくてもいいのである。

 

 

 


愛する妹の結婚式。きっとお兄さんも喜んでいるはずである。

 

 

 

 

 

 

 

「お兄ちゃん、私、結婚したんだよ。見てる?」

 

 

 

 


「見てるよ。

 

 

 おめでとう、キャシィ

 

 

 


それはそれは、

 

素敵な結婚式でした。

 

END