●同じ年頃の子供を持つ母親
このお話は、昨日のブログ(●お泊り予知)の続きです。
従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-12258810871.html)
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ]
これはある奥さんの不思議な体験である。数年前に体験した不思議な話をし始めた。
それはまだ、娘さんが小学生だった頃、よくお友達が、お泊りに来ていたという。
というのも、彼女の家が、小学校の校門から歩いて1分という場所にあったので、
翌日学校で大切な行事、例えば遠足や自然体験の日、社会見学の日などの時、
そのまま我が家にお泊りしたり、早夕飯を食べて、集まって来る事もある。
そして、翌日みんなで学校に行くという事がよくあったのだという。
普通は2人がお泊りする事が多いのだそうだが、多い時はお友達5人がお泊りする。
それは、娘が最初にお泊りの友達を連れて来た事から始まった。
娘の親友の1人に、妙子(タエコ)ちゃんという子がいた。
その子は、お祖父ちゃんお祖母ちゃんに育てられていて、
家も学校から一番遠い子だったのでお泊りする前から度々家に寄って漫画を読んだり、
一緒に遊んでから家に帰るという事があったという。
そんな妙子ちゃんは、とても猫が好きで、家でも猫を二匹飼っていて、
彼女のトレードマークは、今で言う「猫ミミヘア」だったという。
だから、奥さんも娘さんと話す時は、猫ちゃんと呼んでいたという。
そんなある日の事だった。彼女が家で、午後、夕食の用意をしていると、
ふと、「あっ、猫ちゃんが泊まりに来る。」と思ったという。
なぜ、そう思ったのか、なぜ、そう感じたのか、まったく分からない。
ただ、猫ちゃんが、家に泊まりに来るんだなぁ。と思ったのだという。
それから数時間後、娘が帰宅して出迎えると娘の後ろに妙子ちゃんが居たのである。
そして、娘が、「妙子ちゃん、お泊りしてもいいよね。」と言ったのである。
それから程なくして、妙子ちゃんのお祖母ちゃんから電話があり、
「よろしくお願い致します。 」と頼まれたという。
つまり彼女は、妙子ちゃんのお泊りを数時間前に、予知したのである。
後で娘に聞くと、前日学校で妙子ちゃんが、
「家遠いから、明日遅刻しないか心配。」と言ったので、
彼女が、じゃあ、今日帰ったらウチに泊まっていいか、お祖母ちゃんに聞いてみて、
もしいいって言ったら、着替え持って泊まりに来なよ。と言ったという。
そして、この様な予知はその一回だけでは無いというのだ。2か月後の遠足の時も、
娘から聞く前に、「あっ、妙子ちゃんが泊まりに来る。」と感じると、
その数時間後には、娘と妙子ちゃんが泊まりに来たのである。
そして、逆の事もあったという。ある時、娘が、
明日友達3人が泊まりに来てもいい?と聞くので、いいよ。と答えたのだが、
不思議とその日だけは猫ちゃんが来るという感じは受けなかったという。
すると、なんと猫ちゃんだけ風邪をひいて、珍しく泊まりに来れなかったのである。
しかし、彼女が予知出来るのは、妙子ちゃんの事だけだという。
しかも、学校の帰りに家に寄ってくるという場合には何も感じず、
妙子ちゃんが家に泊まりに来る時だけ、なぜか予知出来るのだというのだ。
そして、昔から奥さんには霊感など無く、他の友人には何も感じないし、
夫が帰宅する時や、親戚が家に泊まりに来るという時もまったく何も感じないという。
なぜ、猫ちゃんだけを予知できるのでしょうか?
彼女は今までずっと不思議に思っていたという。
私は彼女が説明した上のある一文が気になった。
そして、それがこの予知の真相ではないかと感じたのである。
それは、
「その子は、お祖父ちゃんお祖母ちゃんに育てられていて、」という所です。
そこで、詳しく聞いてみると、
妙子ちゃんのご両親は、病気で妙子ちゃんが小学生になる時には、
既に他界していて、それ以来、ずっと祖父母の元で育てられたのだといいます。
この様に、子供をたった一人残して、亡くなった場合、
ご両親の魂は、なかなか成仏出来ずにいたり、
成仏の道を歩んでも、絶えず残された子供を心配している事が多く、
そんな霊は、子供の成長を見守り、
子供が18歳~20歳になるまで、側で見守るケースが多いのです。
逆に言えば、両親が若い時に亡くなり、18歳か20歳になった途端に、
急に不幸せになったり、大変な人生を歩み始めた場合などは、
上の様に、それまでは親の霊に守ってもらっていたケースである可能性が高い。
そして、家族を見守る時、
その家族の側に居て、寄り添って守ってくれる事もあれば、
ちょっと遠くに居て、家族が思ってくれたり、危険が迫った時だけ来るケースや、
今回の様に、守りたい家族の行動を予知して、家族よりも先回りして、
現地におもむく事があるのです。
この様に、霊が先回りして配慮してくれるというケースは度々起こります。
例えば、ある芸能人が暇な休日を何しようかと思っていた所、
急に、何を思ったか、ふとパスポートでも更新しておこうかと、手続きしたそうです。
するとその10日後、急に海外番組の代役の話が舞い込み、行く事が出来たのですが、
その条件が、パスポートを持っている事だったそうです。
霊が一生懸命に、「パスポート。パスポートを作りなさい。」
と語る言葉は聞こえませんが、その念というかテレパシーみたいなものは、
何となく、その人に伝わる事があるのです。
ただし、伝わっても、気のせいだろう。と取り合わなかったり、
せっかつ伝わったのに、面倒くさいやと後回しにしてやらなくて、
結局チャンスを逃すという人もいます。
今回の相談の場合、
亡くなった妙子ちゃんのお母さんかお父さん(通常はお母さん)が、
明日お泊りするという家に、先回りしてその前日に来たと考えられるのです。
そして、妙子ちゃんが、一人でお泊りに行く家に、先にお母さんが行き、
その家の奥さんに、
「妙子が明日、お泊りして、お世話になります。
どうか、妙子をよろしくお願い致します。 」
と何度も熱心にお願いした結果、
そんな熱意が、霊感が無い人にでも、ふと、伝わる事があるんです。
それは、もしかしたら、
同じ年頃の子供を持つ母親だったから、かもしれません。
END