●お泊り予知

 

 

 


これはある奥さんの不思議な体験である。

 

 

 


電話相談をしていると、

 

 

たまに、私でも滅多に体験した事が無い様な事を、体験なさっている方に出会う。

 

 

 

 

この日も、相談をしている合間に、

 

 

「聞いて下さい。以前こんな事があったんです。」と、

 

 

彼女は、数年前に体験したある不思議な話をし始めた。

 

 

 


それはまだ、娘さんが小学生だった頃、

 

 

よくお友達が、お泊りに来ていたという。

 

 

 

 


というのも、

 

彼女の家が、小学校の校門から歩いて1分という場所にあったので、

 

 

翌日学校で大切な行事、

 

 

例えば遠足や自然体験の日、社会見学の日などの時、

 

 

みんなでおやつを買いに行って、そのまま我が家にお泊りしたり、

 

 

早夕飯を食べて、集まって来る事もある。

 

 

そして、翌日みんなで学校に行くという事がよくあったのだという。

 

 

普通は2人がお泊りする事が多いのだそうだが、

 

 

多い時になると、お友達5人がお泊りする。

 

 

それは別にかまわないのだが、

 

 

 


そんな時、彼女は不思議な体験をしたというのである。

 

 

 

 


それは、娘が最初にお泊りの友達を連れて来た事から始まった。

 

 

娘の親友の1人に、妙子(タエコ)ちゃんという子がいた。

 

 

その子は、お祖父ちゃんお祖母ちゃんに育てられていて、

 

 

家も学校から一番遠い子だったので、

 

 

お泊りする前から、度々家に寄って漫画を読んだり、

 

 

一緒に遊んでから家に帰るという事があったという。

 

 

そんな妙子ちゃんは、とても猫が好きで、家でも猫を二匹飼っていて、

 

 

彼女のトレードマークは、今で言う「猫ミミヘア」だったという。

 

 

だから、奥さんも娘さんと話す時は、

 

 

彼女の事を妙子ちゃんでは無く、猫ちゃんと呼んでいたという。

 


最近は、芸能人が猫ミミヘアなどにしたりするので、

 

 

かなり有名らしいが、当時私が彼女から猫ミミヘアと聞いても、

 

 

何だろうと、予想もつかなかった。

(猫ミミヘアhttps://www.youtube.com/watch?v=RytbNGYDc4Y

 

 

 

 

 


そんなある日の事だった。

 

 

彼女が家で、午後、夕食の用意をしていると、

 

 

ふと、

 

 

「あっ、猫ちゃんが泊まりに来る。」と思ったという。

 

 

猫ちゃんとは、娘の友達の妙子ちゃんである。

 

 

 


なぜ、そう思ったのか、

 

 

なぜ、そう感じたのか、まったく分からない。

 

 

ただ、猫ちゃんが、家に泊まりに来るんだなぁ。と思ったのだという。

 

 

 


それから数時間後、

 

 

娘が帰宅して出迎えると、娘の後ろに妙子ちゃんが居たのである。

 

 

そして、娘が、

 

 

「妙子ちゃん、お泊りしてもいいよね。」と言ったのである。

 

 

それから程なくして、妙子ちゃんのお祖母ちゃんから電話があり、

 

 

「よろしくお願い致します。 」と頼まれたという。

 

 

 


つまり彼女は、妙子ちゃんのお泊りを数時間前に、予知したのである。

 

 

通常、夢で見た事が現実なる、夢予知はよく聞くのだが、

 

 

彼女の場合は、夕食を作っている最中に予知したのである。

 

 

 


後で娘に聞くと、前日学校で妙子ちゃんが、

 

 

「家遠いから、明日遅刻しないか心配。」と言ったので、

 

 

彼女が、じゃあ、今日帰ったらウチに泊まっていいか、お祖母ちゃんに聞いてみて、

 

 

もしいいって言ったら、着替え持って泊まりに来なよ。と言ったという。

 

 


もちろんお母さんが、そんな事情はまったく聞いていなかった。

 

 

だから、妙子ちゃんの初めてのお泊りを予想する事など不可能だったのに、

 

 

それを予知したのである。

 

 

 

 

 

そして、この様な予知は、その一回だけでは無いというのだ。

 

 

それから2か月後の遠足の時も、

 

 

娘から聞く前に、「あっ、妙子ちゃんが泊まりに来る。」と感じると、

 

 

その数時間後には、娘と妙子ちゃんが泊まりに来たのである。

 

 

 


また、社会見学の時も、

 

 

「あっ、猫ちゃんが泊まりに来る。」と感じたという。

 

 

 


そして、逆の事もあったという。

 

 

ある時、娘が明日友達3人が泊まりに来てもいい?と聞くので、

 

 

いいよ。と答えたのだが、

 

 

不思議とその日だけは猫ちゃんが来るという感じは受けなかったという。

 

 

 

 

すると、

 

 

なんと猫ちゃんだけ風邪をひいて、珍しく泊まりに来れなかったのである。

 

 

 

 

 

しかし、彼女が予知出来るのは、

 

 

妙子ちゃんの事だけだという

 

 

 

しかも、学校の帰りに家に寄ってくるという場合には何も感じず、

 

 

妙子ちゃんが家に泊まりに来る時だけ、なぜか予知出来るのだというのだ。

 

 

そして、昔から奥さんには霊感など無く、他の友人には何も感じないし、

 

 

夫が帰宅する時や、親戚が家に泊まりに来るという時もまったく何も感じないという。

 

 

 

 

 

なぜ、猫ちゃんだけを予知できるのでしょうか?

 

 


彼女は今までずっと不思議に思っていたという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は彼女が説明した上ある一文が気になった。

 

 

 

 

そして、それがこの予知の真相ではないかと感じたのである。

 


後半は、明日のブログに続く。