●ストーカーの正体

 

 

 


このお話は、昨日のブログ(●心霊ストーカー)の続きです。

 

 

 

従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-12255219039.html

 

 

 


を先にお読みください。


そしてから下をお読み下さい。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[前回までのあらすじ

 


それは、ある知人からの依頼で受けた相談でした。彼の後輩の女の子が、

 

困っているというのです。彼女の名前を仮に、牧田さんとしておきましょう。

 

牧田さんは、大学を卒業後、ある一部上場会社の総務として就職しました。

 

そして、会社にも慣れた3年目位に友人2人とある合コンに参加したといいます。

 

すると、その合コンに来ていた会社員の方A氏と意気投合して、付き合う事に。

 

A氏は当初からとても束縛が激しい人だったといいます。

 

メールして、5分以内に返信が来ないと不機嫌になり、

 

遅れた理由を必ず言わなければならなかったといいます。

 

牧田さんは、そんな束縛も初めてだったからか、A氏の私への愛情の証だと、

 

最初は思っていました。しかし、3ヶ月も付き合う頃になると、

 

暴力も振るわれる様になり、友人に相談すると、別れた方がいいと言われ、

 

付き合って11ヶ月の時、彼女は逃げる様にして引越して別れたといいます。

 

ただ、最後、別れる時にA氏が牧田さんに、「俺は霊能者だ、どこに行っても分かるんだ。

 

 オレから逃げられると思うなよ!」と言われたといいます。

 

彼は空から見つける事が出来ると言ったそうです。

 

彼女は怖くなって直ぐに、その携帯番号を変えて、連絡もしない様にしました。

 

それから約1ヵ月が過ぎた頃でした。彼女が帰宅して、

 

玄関のドアを開けるのと同時に、A氏が後ろから来て一緒に部屋に倒れ込んだのです。

 

彼が別れ際に言った通り、彼は牧田さんの家を見つけ出したのでした。

 

それから半同棲状態になり、週の大半は彼は牧田さんの家で寝泊まりしたといいます。

 

そんな状態が3ヶ月続いたのですが、

 

その間暴力もあり、牧田さんの給料も彼が管理する状態。

 

彼女は耐えられなくなり、僅かな荷物を持ってそこを逃げたといいます。

 

彼女は携帯の機種を変え、会社を辞め、東京から埼玉に引越しました。

 

安全の為、今までの友人や親にでさえ引っ越し先を教えませんでした。

 

普通は実家に戻るところかもしれませんが、彼女いわく、

 

A氏は親の所にも行きかねない人なので実家には迷惑をかけられないと思ったそうです。

 

しかし、引っ越してから2週間が経った頃から、段々と気分が悪くなって、

 

寝ていても、A氏の事が夢に出てきたり、アルバイトをしていても、

 

外を歩いていても、空からA氏の視線を感じる様になったといいます。

 

そして、家に入る時、また後ろからA氏に襲われるんじゃないかという恐怖感が

 

いつも襲って来て、いつも急いで鍵を開けて直ぐに部屋に入るのだといいます。

 

やがて、引越して1ヵ月が来る頃になると、

 

また彼がここを見つけ出して、やって来るという恐怖に耐えられなくなり、

 

牧田さんは、ここに引越して25日目にして、また引っ越したのでした。

 

今度は神奈川県に引越したそうですが、ここに引越しても、やはり段々と気分が悪くなり、

 

寝ても覚めてもA氏の視線を感じるのは、変わりませんでした。

 

結局牧田さんは、ここも引越して25日目にして、また引っ越したのです。

 

そして現在千葉に引っ越して来てるのですが、ここでも、やはり段々と気分が悪くなり、

 

外出すると、空からA氏の視線を感じる事がよくあるのだといいます。

 

A氏の呪縛から、どうやったら逃げる事が出来るのでしょうか。そんな相談だった。


それはまるで、心霊ストーカーだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

牧田さんをストーカーしている男が、

 

 

霊能者だと聞いて、ちょっとビックリした。

 

 

しかも、彼は空から見つける事が出来ると言う。

 

 

 

 

 

 


ちょっとやっかいな問題かも。と思った。

 

 

 

 

 

しかし、良く考えてみると、

 

 

 

 

空から人を探すというとなると、

 

 

私が考える限り、2つの方法しかない。

 

 

1■1つは、自分が幽体離脱して、空から探す。

 

 

2■何かの鳥を使うか、手伝ってもらって、鳥の目によって探してもらう。

 

 

 

 

 


1■の幽体離脱の場合、私は経験が無いので何とも言えないが、

 

 

通常は、目的地が分かっていないと、そこへは飛べないと聞いている。

 

 

つまり、どこに住んでいるか分からない牧田さんの家探しには向かないはずだ。

 

 


2■昔の話であれば、天狗が鳥を使ったり、魔女がカラスを使ったりしたと言われるが、

 

 

霊能力者が鳥を使って空から人を探すというのは、私は聞いた事が無い。

 

 

ただ、有能な魔術師や霊能力者が、小動物の霊(例えば狐とかテンとかの)を操って、

 

 

イタズラをしたり、人を騙すという事を行なう時があると聞いた事があるので、

 

 

もしかしたら、鳥も使いこなす事が可能なのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

ただ、それには相当な修行と経験と動物達との訓練が必要なはずだ。

 

 

まだ若い、しかも普段サラリーマンをやっている様な元彼に出来る技では無い。

 

 

 

 

 


そう考えると、元彼が言っている事は、単なるハッタリでは無いだろうか。

 

 

1つがハッタリだとすれば、霊能者というのも怪しくなる。

 

 

 

 

 

 

では、なぜ、元彼は、彼女の引っ越し先を見つける事が出来たのか?

 

 

 

 

 

携帯も変え、誰にも言っていない引っ越し先を見つけたという。

 

 

 

 


でも、良く考えると、

 

 

牧田さんが、埼玉県に引越した時や、神奈川県に引越した時、

 

 

そして、千葉に引越した時には、見つかっていない。

 

 

 

彼女いわく、

 

 

私がそこを1ヵ月以内に引越したから見つからなかったと言うのだが、

 

 

果たしてそうだろうか。

 

 

 

 


逆に、なぜ埼玉に引越してからは見つかっていないのかを考えてみた。

 

 

すると、彼女が言った

 

 

会社を辞め、東京から埼玉に引越しました。」を思い出した。

 

 

「もしかして、元彼の人は、貴方が勤めていた会社知ってた?」

 

 

「名刺をあげた事があります。」

 

 

 


「なるほどね。じゃあ、会社の住所も分かるよね。

 

 

きっと彼、貴方を会社からずっと家まで尾行したね

 

 

だから、会社を辞めて埼玉に引越してからは、見つけられないんだ。」

 

 

 


とりあえず、今の生活のまま、

 

 

以前の友人・知人に住所を教えない限り、

 

 

彼が現在の千葉の家を見つける事は出来ないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

ただ、これで問題が解決した訳では無かった。

 

 

 

 

 

 


彼女は、埼玉や千葉に引越しても、

 

 

引っ越してから2週間が経った頃から、段々と気分が悪くなって、

 

 

寝ていても、A氏の事が夢に出てきたり、アルバイトをしていても、

 

 

外を歩いていても、空からA氏の視線を感じる様になったといい、

 

 

家に入る時、また後ろからA氏に襲われるんじゃないかという恐怖感が

 

 

いつも襲って来て怖くなるというのだ。

 

 

 

 

 

 

 

これは一体どういう事だろうか?

 

 

 

 

 

 

彼女の考え過ぎと言ってしまえば、簡単なのだが、

 

 

違ったら、これからも彼女は悩み続けるかもしれない。

 

 

 

 

 


彼女は、はっきりと、視線を感じると言う。

 

 

 


視線は感じるけど、元彼は彼女の前に現われない。

 

 

 

 

という事は、

 

 

 

 


「生霊」かな。というのが、私の第一印象。

 

 

 

しかし、生霊だとすると、

 

 

埼玉にも神奈川にも、千葉にも来ている。

 

 

「スゲェ!」

 

 

彼女が行く場所、どこにでも、ついて来ている。

 

 

アルバイトしている時も、外を歩いている時も、家で寝ている時も。

 

 

 

 


こういう場合、私が考えられるのは、2つケースである。

 

 

■1つは、牧田さんへの怨みの気持ちが半端ないほど凄い場合。

 

 

例えば、恋人や親を殺されたとか、下半身不随にさせられたとか。

 

 

しかし、牧田さんの場合、被害者はむしろ彼女だ。

 

 

 


そうなると、残りのケースは、

 

 

生霊の中間点がある。である。

 

 

もっと簡単に言えば、彼の思いを彼女に伝えているものが、

 

 

彼女の身の周りにあって、それから彼の念や思いが発しているのである。

 

 

ある意味、生霊と言ってもいいだろう。

 

 

 

 

彼女の場合、アルバイトしている時でも感じるし、

 

 

外を歩いていても感じるという。

 

 

つまり、家に居る時だけ感じるというものではないという。

 

 

 


という事は!!

 

 

 


私は彼女に、聞いてみた。

 

 

「何か、元彼にもらった物を、身に付けていませんか?」

 

 

すると、彼女は、

 

 

「あっ、彼にもらったネックレスをしてます。」と言う。

 

 

 

 


彼と付き合って、最初に彼女の誕生日に、あるスターがしてて、

 

 

彼女がとても欲しかったという、オープンハートのネックレスを、

 

 

彼にプレゼントされたという。

 

 

 


私はそれを聞いて、「ああ、それだな。」と思った。

 

 

大体、私が指摘して、実際そうだったら、当たっている事が多い。

 

 

 

 


多分、そのネックレスに、彼の

 

 

絶対探し出してやる!」とか、

 

 

お前は、オレのもんだ!」という念が籠っていると思われた。

 

 

元彼から貰った物を使うと、気分が悪くなるという様な時は、

 

 

その物に彼の念が籠っていたり、生霊の中継点になっている事がある。

 

 

いわば、彼から貰った念が入った物自体が、ストーカーになっているのだ

 

 

 

 

 


普通は、ビニール袋に入れて、塩を一掴み入れ、

 

 

封をしてゴミとして捨てればいいのだが、

 

 

聞くと、1万円以上する人気商品らしいので、

 

 

誰か友人にあげるか、売ってしまいなさい。とアドバイスした。

 

 

そういう一個人を目指している念や生霊は、その個人にしか有効ではない。

 

 

だから、他人がそれを買ってつけても元彼の影響は受けないのである。

 

 

 

 

 


すると、彼女は、

 

 

「じゃあ、妹にあげます。」と言った。

 

 

 

 

 


「あ、ゴメン。

 

 

言い忘れたけど、

 

 

家族や親族にはあげないで。

 

 

影響がある時があるから・・・」

 

 

 

 

 

 

 

その後、彼女は質屋に持っていって売ったと言う。

 

 

それからは、元彼の視線を感じる事も無くなったという。


END