●死神の正体
このお話は、昨日のブログ(●死神が迎えに来る)の続きです。
従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-12250644748.html)
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ]
それは、ある奥さんからの電話相談だった。
「また、誰かが死ぬような気がするんです。」彼女はいきなり、そう言った。
彼女は現在、夫婦と子供、そして彼女の母親との4人暮らしだと言うのだが、
2ヵ月前から母親が心臓の病気で入院していて、先週、
今度は夫がガンが見つかり入院したという。お医者さんいわく、母親もご主人も、
治ると言われているそうだが、彼女には1つ心配な事があるのだという。
それは、2ヵ月前から彼女には「胸騒ぎ」があるというのだ。
それも、誰かが死ぬのではないかという胸騒ぎが・・・彼女は、今まで3回、
身近な死を予感した事があるという。最初は彼女が小学生3年生の時、
「誰かが死んじゃう。」と急にみんなの前で泣きだしたという。
すると、その1ヶ月後に祖父が亡くなったのだ。
そして、次に感じたのは彼女が中学生の時だったと言う。
急に寂しくなり、誰かがいなくなるという胸騒ぎが1ヵ月続いたという。
また、夢でも彼女がお墓の前で泣いている場面をよく見たらしい。
すると、父親が交通事故に遭い、その後亡くなったという。
また、2年前にまた急に寂しくなり、涙が止まらなくなったという。
また誰か居なくなるのでは、と思っていると、愛犬が急死したという。
そして今回である。今回も、とても寂しくなり、
誰かが居なくなるという強い胸騒ぎがするのだという。
今回はお母様とご主人の二人も入院しているので、何が起きても不思議ではない。
今回も、彼女はお墓の前で泣いている夢を何回も見るという。
しかも、今回は夢に死神らしきものも出て来るのだというのだ。
それは黒い服を着て、ただ不気味に立っているだけだが、
その男は明らかに、誰かを迎えに来たと、彼女には伝わって来るのだという。
それは、死神が近々迎えに来る事にほかならないのだという。
そこで彼女には、悪い夢と胸騒ぎがおさまるまで、
お母様のご先祖と、ご主人のご先祖に、守ってくれる様にお願いする事と、
病院のベッドの枕の下に、それぞれの亡くなった御先祖の写真を置き、
毎朝、そのご先祖にお水をあげて合掌する様にアドバイスした。
しかし、結果から言うと、残念ながら、亡くなってしまったのである。
私は1つ、大きなミスをしてしまっていたのだった。
しかも、彼女が言うところの死神が、居たのである。
彼女が私の所に再び電話してきたのは、
あれから2ヵ月以上も後の事だった。
そして、そこには悲しみにくれる元気の無い彼女がいた。
やっぱり当たってしまったという自分の予感を上回る、
絶望の淵に立たされた空気が漂っていた。
その理由を聞かなくても、
彼女の身に、最悪の事態が起こったんだと、感じずにはいられなかった。
娘さんが、死んだのである。
意外だった。
正直ノーマークだったのだ。
言い訳になってしまうが、
誰だって命が危ないとなれば、病気中のお母様や、ガンのお父様を心配するだろう。
それに、今までの彼女の予感で亡くなった3件は、いずれも大人だったのだ。
亡くなった生後四か月になったばかりの娘さんは、
突発性なんとかでの、突然死だったという。
私も頭が真っ白になっていて、その時聞いた病名さえ覚えていない。
娘さんが亡くなったのもショックだったが、
それよりもショックだったのが、
娘さんの歳を聞いた時である。
ああ、なんで、せめて子供の年齢くらい聞いていなかったんだろう。
そう後から何度も自分を責めた。
実は、それには理由がある。
私は、娘さんの歳を聞いた直後、彼女にこう質問した。
「失礼ですが、離婚経験か、
過去に、結婚を考える程仲良かった人と別れていませんか?」
すると、1回、3年前に離婚しているという。
彼女には辛い時期なのを承知で、尚も突っ込んで聞いてしまった。
「その別れた旦那さんは、別れた後も貴方の事を大好きで、
しかも、最近亡くなったりしてませんか?」
すると、確かに別れた夫は、別れた後も私を好きだったと思います。
離婚自体が、彼の為に離婚したようなものだったので。
しかも、病気で亡くなったのが7ヶ月前だという。
私はそれを聞いて、電話のこちら側で、静かに天を見上げた。
「しまったぁー!」
聞いた事あったんだよなぁ。
実は、アメリカに居る時、霊能者の方から、
「昔別れた夫が、別れた奥さんを愛しながら亡くなった時、
二人の愛の証として、産まれたて子供を連れて行ってしまう事あるのよ。」と聞かされていた。
「えっ、自分の子じゃ無いですよね?」と聞くと、
「そう、彼女の子ならいいみたい。」
霊能者の方いわく、元夫が亡くなって1年経っていない場合で、
しかも、あまり大きくなった子供は連れていけないので、
生後2ヵ月~6ヵ月の赤ちゃんを連れて行く場合が多いのだという。
つまり、下記の3つの条件が揃っている時は、注意しないといけないそうだ。
■赤ちゃんが、生後2ヵ月~6ヵ月である。
■元夫か、元結婚を考えた程愛した彼が亡くなって1年たっていない。(自殺を除く)
■亡くなる時にも、貴方を愛しながら亡くなっている。
その上に、
■家族の誰かが亡くなる予感がする。
という条件が加わったら、特に注意が必要だと言う。
お母さんの守護霊が、注意する様に教えてくれているらしい。
それが全てだとは言わないが、
彼女の言うところの死神は居たのである。
そして、それが元夫だったとは・・・
愛した女性の子供を連れて行くとは、なんという理不尽な!
もし、私がこれに気がついていたら、
彼女に、こうアドバイスしただろう。
■別れた夫に、「どうか子供を連れて行かないでね。」とお願いして成仏を祈る。
(赤ちゃんが少なくとも7ヶ月を向えるまでは)
■魔除けとして、ゴールドやシルバーの輝くアイテムを身につけさせる。
私は、よく赤ちゃんの服に鈴を付ける様にアドバイスする事が多い。
■まず仏壇でご先祖に娘さんを守ってくれる様にお願いする。
そして、一度娘さんを墓参りに一緒に連れて行って、
顔見せさせて守ってくれる様にお願いして、
娘さんの服にポケットがあれば、小さいご先祖様の写真を入れて置き、
日々の守護をお願いする。
私はお悔やみという名目ではあったが、それまでの鑑定料をお返しさせて頂き、
心の中で詫びた。
「お役に立てなくて、すみませんでした。」
現在でもなお、
スペインやアメリカを含めたラテンアメリカの国々、アフリカ西部諸国の一部では、
可愛い子を連れて行かれない様に、
魔よけとして、産まれたばかりの赤ちゃんの耳に穴を開け、光るピアスをつけて、
特に体の弱い赤ちゃんや、未熟児だった子が狙われない様にする、
日本では考えられない様な儀式が、
今も続いている。
END