●良かれと思ってやった事が、裏目に

 

 

 


このお話は、昨日のブログ(●墓参りで憑かれてしまう女性)の続きです。

 

 

 

従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-12248485483.html

 

 

 


を先にお読みください。

 


そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ]

 

 


今日お話しするのは、ちょっとした私の失敗談である。

 

それはある女性の相談者が、墓参りについて相談された時の事だった。

 

都立の谷中霊園に、彼女の家の墓地はあるという。

 

彼女の相談は、当初、そんなに難しいものだとは思われなかった。

 

彼女の相談はこうだ。「昔はそうでも無かったのですが、

 

 ここ最近は、墓参りに行くと、必ず具合が悪くなんです。」という。

 

酷い時になると、寝込んでしまうらしい。

 

墓参りには、月に4回行くと言う。月に4回というと週に一回のペースだ。

 

そこで彼女に墓参りを整理する様にアドバイスした。

 

月4回の墓参りが月2回になるだけでも、具合が悪くなる回数が少なくなるので、

 

悪く無いアドバイスである。ここまでは、問題無かった。

 

次に、墓参りに行くと、必ず具合が悪くなんです。という事なので、

 

多分、憑依されやすい体質なのだろうと思った。

 

そこで、まず墓参りに行った日は、帰宅したら、すぐ入浴して、体を洗う事を勧めた。

 

その時に大さじ2杯くらいの塩と、コップ半分のお酒を風呂に入れて、

 

体を拭いたタオルは、次に使わず洗う様に言った。

 

その他にも、墓参りの時は安い物でいいので水晶を持ち歩き、

 

墓参りの時は、黒色の服を着る様にアドバイスした。

 

そして、勿論墓参りは、太陽が昇っている時、可能なら午前中に行く様に言った。

 

これで彼女への電話相談は終了となった。私もこれで大丈夫かなと思っていた。

 

しかし、1ヶ月後ぐらいだったか、彼女からまた電話があった。

 

私からの助言は全て実行したが、

 

前と変わらず、墓参りすると具合が悪くなって寝込んでしまうというのだ。

 

どうやら、見立て違いだった様だ。問題は、そんな簡単なものでは無かったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女の問題を根本から考え直す事にした。

 

 

 



まず、彼女の相談から振り返ってみた。
 

 


彼女の相談はこうだった。

 

 


「昔はそうでも無かったのですが、

ここ最近は、墓参りに行くと、必ず具合が悪くなんです。」

 

 




後から考えると、上の2行の相談の中に、ヒントが隠されていたのだ。

 

 




つまり、昔は墓参りに行っても、具合が悪くはならなかったが、

 



最近になって、墓参りに行くと必ず具合が悪くなるという。

 

 




という事は、最近になって何か事情が変わったか、

 



最近になって、何か起きたに違いない。

 

 






そこで、彼女に、

 



いつ頃から、墓参りに行くと必ず具合が悪くなり始めたのか聞いてみた。

 

 



すると、去年の夏頃からだというので、

 



「何か、去年の夏頃、変わった事が起きたとか、

 


何か、不思議な出来事があったとか、



何かやってはいけない事をしたとか、



何か変わった事をしたとかありますか?」と聞いてみた。

 

 




しかし、彼女は少し考えて、「特に変わった事は起きていません。」と言う。

 




そう言われてしまうと、とりあえず、行き詰まってしまう訳だが、

 



手掛かりはこれしか無いので、私としては、ここを掘り下げるしかない。

 

 

 




そこで、彼女にとって去年の夏頃というのは、どんな時になるのか、

 



今までの出来事を色々彼女に聞いてみて、自分なりに表を作って整理してみた。

 

 




■10年前に祖父が亡くなる。

■9年前に祖母が亡くなる。

■5年前に父が亡くなる。

■1年前に母が亡くなる。

■母の死から49日後位の去年の夏頃から墓参りすると具合が悪くなる。




上の時系列から見て、気になるのは、

 



やはり、母親の49日と、墓参りすると具合が悪くなる時期が同じだという事である。

 

 

 



これは偶然とは思えなかった。

 

 



しかし、49日は誰もが通り過ぎるものであって、

 



その遺族達が、みんなその後墓参りすると具合が悪くなるというものでは無い。

 

 




そこで彼女に、

 



「お母様が亡くなる前と、亡くなった後で、

 



墓参りする時、何か変わった事してない?」と聞いてみた。

 

 

 

 



すると、彼女は思い出した様に、

 



「あっ、してます。」と言う。

 

 






彼女にとって、一番の理解者で一番愛していた母親を失った事は、

 



相当ショックだったという。

 



墓参りも、それまでは母親と二人で言っていたのが、自分独りになってしまい、

 



何か物足りなさを感じていたという。

 



そこで彼女なりに考えて、お経をマスターしたという。

 



そして、お墓の前で祖父母と両親の為に、お経をあげてあげる様になったというのだ。

 






つまり、お墓参りする時にお経をあげ始めてから、

 



墓参りすると具合が悪くなるという事になる。

 

 

 

 




私はそれを聞いて、ああ、それが原因だなと思った。

 

 

 




亡くなった人の為にお経をあげてあげる事は良い事なのだが、

 



場所が悪かった。

 



彼女の様に、良かれと思ってやった事が、裏目に出る事もよくあるのである。

 

 




お経を亡くなった祖父母と両親の為にあげるのは、良い事なのですが、

 



実は、彼女が読むお経に反応するのは、祖父母と両親だけじゃ無いんです。

 



墓地には、お墓参りに来てもらえないという故人や、

 



墓地に浮遊していて助けを求める浮遊霊もいます。

 



そんな時に、お経をよむと、私も助けて欲しい、私も供養して欲しいと、

 



お経をあげている人の所に、沢山寄ってくるのです。

 



そんな場合、具合が悪くなったりしない方法は2つしかありません。

 



■寄って来た霊を遮断して、相手にしないか。



■それとも、寄って来た霊の為にも何かしてあげるかです。

 



そのどちらもしないでお経をあげていると、

 



彼女の様に、憑依されやすい体質の人は憑かれたりして具合が悪くなってしまうのです。

 

 

 




通常、霊能者や修行をつんでいる人以外は、

 



寄って来た霊を遮断する事は難しいでしょう。

 

 




という事で、彼女にはこうアドバイスしました。



■墓地ではお経をあげず、家の仏壇であげる様にする。



■もしくは、どうしてもあげたい場合は、



「南無阿弥陀仏」や、「南無妙法蓮華経」など短いお経にする。



■または、お経をあげる時は、



自分の墓前だけにでは無く、お墓の隅でもいいので、



1本のお線香とお水を置き、



「ここに居る無縁の仏様へ。



私には、こうして祈ってあげる事しか出来ません。



どうか成仏なさって下さいね。」



と自分のご先祖とは別に祈ってあげる事です。
 

 

 

 





その後、彼女は墓地ではお経をあげず、家の仏壇にだけにしたらしい。



それからは、墓参りで具合が悪くなる事も無くなったという。

END