●墓参りで憑かれてしまう女性

 

 


今日お話しするのは、ちょっとした私の失敗談です。

 

 

占い師とはいえ、助言を誤る事があるのである。

 

 

 


それはある女性の相談者が、墓参りについて相談された時の事だった。

 

 

 

 


東京の台東区に、谷中霊園という墓地がある。

 

 

ニュースなどでは、谷中霊園そのものよりも谷中霊園の側の桜が話題になるほど、

 

 

ここは都内でも桜が綺麗な場所である。

 

 

 

 


昔は、谷中墓地と呼ばれいた。

 

 

 

谷中霊園が他の霊園と違うのは、都が運営しているという事である。

 

 

他にも東京都が運営している墓地は、

 

 

小平霊園、八王子霊園、八柱霊園、

 

 

そして、あの有名な青山霊園と多磨霊園がある。

 

 

 

ご存じの通り、東京は墓地不足である。

 

 

だから、東京で墓地を探すのは困難な状況で、

 

 

民営の墓地ともなると、年間の管理料が1万位になるのがざらだ。

 

 

 

 


しかし、都が運営する墓地は安い。

 

 

例えば、小さい墓地であれば、年間の管理料が700円いかない。

 

 

芝生で大きな墓地でもあっても3500円位である。

 

 

だから、当然そこにはし烈な奪い合いが発生する。

 

 

 

 

 

都営の墓地を手に入れるには、抽選に申し込んだ上に当選しなければならいのだ。

 

 

またその抽選は、年一回しか行われないというから大変である。

 

 

外れたら、また来年だ。

 

 

 

 

 


毎年大体6月に新聞の折り込みなどで募集が募られる。

 

 

ちなみに、平成28年は6月24日だった様だ。

 

 

また、都立の霊園公式サイトでも申し込み出来る。

https://www.tokyo-park.or.jp/reien/faq/01.html

 

 

ただ、住宅と同じで、競争は過激と友人は言う。

 

 

その友人はもう7年も申込み続けているが、当選しないという。

 

 

ちなみに、場所にもよるが、倍率は6倍ぐらいらしい。

 

 

良い場所になると15倍を超える時があるという。

 

 

 

 

そして、都営の住宅と違って、外れた人への優遇処置は無い。

 

 

つまり、何年か外れ続けたら、有利になって入れてくれるという事は無いのである。

 

 

 

 

 


そんな都立の谷中霊園に、彼女の家の墓地はあるという。

 

 

はっきり言って、うらやましい。

 

 

職業病であろうか。

 

 

東大に合格するよりも、青山墓地に当選した人の方がうらやましく思えてしまう。

 

 

 


言い訳では無いが、

 

 

そんなうらやましいという気持ちがあったので、助言をミスしてしまったのだろうか。

 

 

 

 


彼女の相談は、当初、そんなに難しいものだとは思われなかった。

 

 

 

彼女の相談はこうだ。

 

 

「昔はそうでも無かったのですが、

 

 

 ここ最近は、墓参りに行くと、必ず具合が悪くなんです。」という。

 

 

酷い時になると、寝込んでしまうらしい。

 

 

 


そこで詳しく聞いてみると、

 

 

墓参りには、月に4回行くと言う。

 

 

月に4回というと週に一回のペースだ。

 

 

私でも月1回の墓参りは、すぐやってくる感覚なのに、

 

 

週に一回というのは、かなり大変だ。

 

 

聞くと、彼女の祖父母とご両親が亡くなられていて、

 

 

その4人の命日と月命日に墓参りに行っているのだという。

 

 

 


人が亡くなった日を、命日といい、毎年その日に墓参りするのは当然として、

 

 

熱心な人は、私も含めて月命日にも墓参りする。

 

 

月命日とは、例えば2月17日に父親が亡くなったとすれば、

 

 

2月の17日は命日なので、毎年2月17日に墓参りをするのだが、

 

 

その他に、1月17日も、3月17日も、毎月17日を月命日と呼び、

 

 

合計毎年12回墓参りするのである。

 

 

 

そして、彼女の場合、4人の月命日が違うので、

 

 

毎月4回墓参りしているのだと言うのである。

 

 

 


彼女への私のアドバイスは、その毎月4回の墓参りの点から助言した。

 

 

「毎週1回の墓参りって、大変でしょ?

 

 

 余り無理するのは良く無いし、

 

 

 貴方が無理して墓参りしているのをご先祖も、

 

 

 心配しているかもしれません。」

 

 


そこで彼女に墓参りを整理する様にアドバイスした。

 

 

 

 

年一回の亡くなった命日は行くとして、その他の月命日を整理する事を勧めた。

 

 

まず、祖母とお父様の月命日が4日違いと近かったので、

 

 

先に来るお父様の墓参りの時に、4日後のお祖母さんの墓参りも兼ねるのである。

 

 

「ちょっと早いけど、」とお祖母さんに声をかけ父親と一緒に墓参りするのである。

 

 

通常、墓参りは正式な日よりも早い分には良いとされている。

 

 

だから例え年一回の命日の日の墓参りでも、止む終えない事情があるなら早めてもいい。

 

 

以前、コンサートが命日に重なってしまったというアーティストの方に、

 

 

それなら、そういう事情を墓前で説明して命日より前になりますがと言って、

 

 

墓参りする様にアドバイスした事がある。

 

 

 

そして、彼女の母親とお祖父さんの月命日も6日違いだったので、

 

 

母親の墓参りの時に、お祖父さんの墓まりも一緒に済ます様にアドバイスした。

 

 

月4回の墓参りが月2回になるだけでも、

 

 

具合が悪くなる回数が少なくなるので、悪く無いアドバイスである。

 

 

ここまでは、問題無かった。

 

 

 

 

 

次に、墓参りに行くと、必ず具合が悪くなんです。という事なので、

 



多分、憑依されやすい体質なのだろうと思った。

 

 




そこで、まず墓参りに行った日は、

 



帰宅したら、すぐ入浴して、体を洗う事を勧めた。

 



その時に大さじ2杯くらいの塩と、コップ半分のお酒を風呂に入れて、

 



体を拭いたタオルは、次に使わず洗う様に言った。

 

 

 

 




その他にも、墓参りの時は安い物でいいので水晶を持ち歩き、

 




墓参りの時は、黒色の服を着る様にアドバイスした。

 

 



普通の方はどんな服を着てもいいのだが、彼女の様に、

 



具合が悪くなってしまうような憑かれやすい人は、

 



普通の色よりは、黒色の服の方が比較的憑かれにくい。

 

 




そして、勿論墓参りは、太陽が昇っている時、

 



可能なら午前中に行く様に言った。

 

 

 




とりあえず、これで彼女への電話相談は終了となった。

 




私もこれで大丈夫かなと思っていた。

 

 

 

 










しかし、1ヶ月後ぐらいだったか、

 



彼女からまた電話があった。

 

 

 








私からの助言は全て実行したが、

 




前と変わらず、墓参りすると具合が悪くなって寝込んでしまうというのだ。

 













どうやら、見立て違いだった様だ。

 




問題は、そんな簡単なものでは無かったのだ。







後半は、明日のブログに続く。