●埼玉母子死傷事故
今日は何かを書こうかとニュースを見ていると、
東武スカイツリーライン草加駅の東口から700メートルほどの住宅街の道路で、
母子がトラックなど3台の事故に絡んで母親が亡くなったという。
トラックは信号無視の上、ブレーキもまったく踏まなかった。
信号はトラックが交差点に入る20秒も前から赤だったというから、悪質である。
28歳のアルバイトのトラック運転手が過失運転致死傷の疑いで、現行犯逮捕された。
過失運転致死傷というのは、すなわち自動車運転過失致死傷罪の事である。
この罪は7年以下の懲役もしくは禁錮または100万円以下の罰金である。
ただし、よくあるのがここでひき逃げするケース。
ひき逃げの場合、これに3年プラスされ、懲役10年となる。
また、よくあるのが酒酔い運転で死亡交通事故を起こして逃げるケース。
もしくは、逃げたあと酒を飲んで飲酒を誤魔化そうとするケース。
その場合、過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱罪となり、
最高で12年の懲役刑になる。
ちなみに、よく運転していると突然止められて飲酒検知を受ける時があるが、
それを拒否した場合も「3月以下の懲役又は50万円以下の罰金」と強化されている。
また、これが過失ではなく、故意で交差点に入ったなら、危険運転致死傷罪が適用される。
そうなると、殺人に等しい。場合によっては酒酔い運転もこれに適用される。
例えばコカインや薬物の影響がある状態で幻覚や発作、
意識障害などを起こすと分かっていながら、
運転して事故をおこした場合や、特定の病気を患っていて、
「正常な運転に支障が生じるおそれがある状態」で死傷事故を起こした場合、
本人の認識とは関係なく罰せられる。
傷害で最高12年、死亡で最高20年の懲役となる。
ただし、これにひき逃げ等が加わると、併合罪で30年の懲役刑となる事もある。
違反点数で言うと、
酒気帯び運転は、25点である。
酒酔い運転は、35点である。
麻薬運転は、35点である。
そして、ひき逃げは35点である。
死亡事故を起こした場合は、20点である。
15点以上で免許停止1年。25点以上で免許停止2年。35点以上で免許停止3年となる。
だから、死亡ひき逃げ事件なら、違反点数は20点+35点=55点になり、
55点は、免許停止7年となる。
ちなみに、相手に怪我をさせた場合、その怪我の程度により3点~13点が科せられる。
そして、これらは平成26年5月から、
自動二輪車や原動機付自転車、いわゆるバイクの事故にも適用される事になった。
最近80歳以上の方のブレーキの踏み間違い事故が多発しているが、
ある程度の収入がある人には、自動ブレーキの車を義務化にしたらいいと思ったりもする。
交通事故での死亡では無いのですが、
以前、こんな相談が寄せられた事がありました。
その方のご主人が車を運転中に病死して、車はガードレールにぶつかっていたというのです
(ちなみに、ガードレールを壊したという事で、その請求書がきたそうです。
4m補修で40000円位だったというから、結構高いです。)
車は軽い損傷だったので、売る事も考えたけども、
夫が愛用していた車だし、子供の為にも車は必要だったので、
そのまま使い続けたいのですが、大丈夫でしょうかという相談でした。
結論から言うと、使い続けて大丈夫です。
ただし、その車を使わない時間帯に、コップ1杯のお水と、
1本のお線香を運転席に置き、
「どうか成仏して下さいね。」と心を込めて祈ってあげる。それを3日間。
ちなみに、亡くなった運転手が他人であっても、この方法で供養できる。
あと、上の冒頭のケースやこの相談の場合、子供が遺されていますから、
旅だった人が心配しない様に、
「子供は私が立派に育てますからね。
来世でまた一緒に暮らしましょう。」という言葉をかけると、なお良いです。
最後に、今回冒頭で取り上げた母子の交通事故ですが、
お母さんは、2歳の子供と仲良く手をつないで歩道を歩いていたそうです。
そんな時、トラックが向かって来た瞬間、
お母さんは、最後の力を振り絞って、
我が子を、思いっきり突き飛ばして、息子の命を救ったそうです。
手をつないでいたから出来た事ですが、放す時の気持ちを考えると辛いですね。
息子さんは軽傷で済み、すぐにお母さんの所へかけよって、
ママ! ママ!と叫んだといいます。
荒井美季さんのご冥福をお祈り申し上げます。
END