●まず、理解。そして希望を。
今日は何を書こうかとテレビを見ていると、未だに、
大手広告代理店の女性社員の過労自殺の事が色々な方面に波紋を呼んでいました。
占い師の所にも相談に来られる人の中には、家族の深刻な問題を抱えている方もいます。
その一つが、やはり家族や知人、恋人の自殺です。
自殺は成仏しにくい場合が多いので、その後霊障が起きたり、
周りの人に多大なショックと、嫌な思い出として残ってしまう事が多いのです。
そんな時、普通に亡くなった人と同じように成仏を祈っても、
なかなか受け入れてくれないという事もあります。そして、
どうしたらいいでしょうか?という相談が来るのです。
では、どうするのがいいのでしょうか。
私の場合、例えば、こんな相談がありました。
あるお母さんからの相談ですが、
娘さんが自殺してしまったというのです。
それも会社を亡くなる3日前に辞めた後、自殺したというので、
お母さんは、何か会社でいじめでもあったのではないか、過労労働があったのではないか、
そう疑問を抱いていらっしゃいました。
しかし、私の感じでは、理由は他にある感じがしました。
と言うのは、もし会社でのイジメや、過労労働があったのであれば、
その会社を辞めれば、無くなります。
けじめをつけて辞めてから自殺というのは、ちょっと不自然に感じたのです。
そこで、お母さんには、辛いかもしれないけど、
娘さんのパソコンや日記を調べてみて、亡くなる1ヵ月前の彼女の行動や、
書いていた事などを今一度調べてみる様に提案しました。
すると、娘さんの通帳から300万円が1ヵ月前に引き出され、
さらに好きだった人に騙されてフラれていた事が分かったのです。
遺族にとっては、自殺した娘さんの事を思い出すのも辛い仕事かもしれませんが、
実は、自殺した理由を遺族や残された人がはっきり分かってあげるのは、
とても良い供養に繋がっているのです。
ただ、位牌やお墓に手を合わせて成仏を祈ってあげるよりも、
「素敵な人と巡り合って、来世では幸せな結婚が出来ますようにね。」と、
彼女の自殺の理由を理解した家族が、その事を踏まえ、
彼女の来世に希望を持たせるように言って、成仏を祈ってあげるのです。
そんな真心と理解をもった供養が、自殺した心を段々と和らげていくのです。
また、こんな相談もありました。
今度はお母さんが自殺してしまったのです。
4年前に息子さんが交通事故に遭い、植物人間になってしまい、
ずっと看病していたといいます。
嫁いでいた娘さんは、お母さんがそんなに悩んでいたとは知らなかったと悔んでいました。
こんな場合も、残された家族の理解と来世の希望が必要です。
間違っても、何で自殺なんてしたんだ。と亡くなった人を責めてはいけません。
だから、娘さんには、こうアドバイスしました。
まず、理解。そして希望を。
位牌や仏壇、お墓の前で、真心の籠った合掌をしてあげましょう。
「お母さん、4年もの間、よく頑張ったよね。偉かったよ。
あとは、私が時々病院に行ってみるからね。心配しないでね。
来世では、元気な息子と幸せな家庭を作るんだよ。」
END