●退院後、子供っぽくなった母

 

 

 


今日お話しするのは、もう何年も前、

 

 

まだ私が電話相談をしていた頃に、あるOLの方から頂いた相談でした。

 

 

ちょっと不思議な相談だったので、今でも覚えています。

 

 

 

 

 

一通り、彼女自身の相談を終えると、彼女はこう切り出しました。

 

 

「実は母の事で、ちょっと気になる事があるのですが・・・・・」

 

 

 

 


彼女のお母さんは、3年前に大病をして、長期入院なさっていたといいます。

 

 

幸い現在は良くなられて、3ヶ月に一回経過観察に病院に行っているだけだそうです。

 

 

 


それはそれで、とても良い事なのですが、

 

 

彼女には、1つ、気になる事があると言うのです。

 

 

 

 


今まで、彼女のお母さんは、とても厳格な方で、

 

 

家での作法や、外でのマナーなどには特に厳しい人だったといいます。

 

 

彼女は小さい頃から、挨拶の仕方はもちろん、

 

 

箸の持ち方から、靴の揃え方まで、厳しく教えられ育ったといいます。

 

 

だから、外でのお母様は、いつも子供達のお手本の様な貴婦人でした。

 

 

そして強い人でもあったといいます。

 

 

お母様が泣いている所など、一度も見た事が無いといいます。

 

 

 

 

ところが、1年前頃から、そんな母が変わり始めたと言うのです。

 

 

彼女いわく、母がなんか子供っぽくなった印象があるそうです。

 

 

 


例えば、急に電車の中で泣いたりするのです。

 

 

今まで、母が泣いた所を見た事が無かった私にとっては、驚きでした。

 

 

なによりも、母が人前で人目をはばからずに泣くなんて考えられない事だったのです。

 

 

お母様が泣いている場面を少なくとも4回は目撃しているといいます。

 

 

でも、あとで、母にどうして泣いていたのか聞いても、

 

 

自分ではどうして泣いたのか分からないというのです。

 

 

気が付いたら、泣いていたそうです。

 

 

そして、外出すると、とても楽しいそうで、家に居る時よりも無邪気な感じになるです。

 

 

昔は、母と外出するのが嫌でしたが、今は楽しいと感じるし、

 

 

私よりも若いと感じる時さえあります。

 

 

 

 


また、こんな事もあったそうです。

 

 

一度だけでしたが、母が衝動買いをしたのです。

 

 

それも「ぬいぐるみ」を。

 

 

始めは誰かへの贈り物かと思いましたが、そうでもありませんでした。

 

 

今まで生きて来て、母がそんな子供っぽい物を買ったのを見たのは初めてでした。

 

 

 


私ははっきりと、母は変わったと感じるのです。

 

 

その事を友人に話すと、

 

 

お母さん、大病をしたから変わったんだよ。と言われます。

 

 

確かに、一度死にそうになると人は変わるといいますが、

 

 

私には、何か他に理由がある様な気がしてなりません。

 

 

 


先生、1つ気になる事があるのですが、

 

 

母は入院中、3回の輸血を受けているのですが、それは関係していませんか?

 

 

 

 


そんな相談でした。

 

 

 

 

 

 

 

この相談を受けた時は、まだ私は大病を患っていなかったのですが、

 

 

実は私も2回輸血したんですよね。

 

 

でも、輸血も少し位他人の血を入れても、

 

 

元の人の念が影響するという事は無いと思います。

 

 

というのは、血液というのは、心臓などと違って、

 

 

常に新しくなっているので、思い入れというものが余り無いんです

 

 

 

例えば、長年使っている鏡には自分の念が籠る時はありますが、

 

 

1週間使っただけの鏡には念は籠っていない場合がほとんどと同じです。

 

 

ちなみに、入院して輸血を受ける時、

 

 

新しい血に対して、「ありがとう」と言いながら、輸血してもらい、

 

 

自分の体に対しては、「入って来る血を受け入れてあげてね。」と言いながら、

 

 

輸血すると、良い結果に結びつきますので、やってみて下さいね。

 

 

 

 

 

また、私が輸血のせいでは無いと思ったのは、

 

 

お母様が輸血を受けたのは、3年前ですが、

 

 

お母様が子供っぽくなったのは、約1年前からです。

 

 

これは輸血のせいでは無いと言えましょう。

 

 

 

 

 

 

では、何の問題も存在しないかと言えば、そうでもありません。

 

 

彼女の話をずっと聞いていて、

 

 

1つだけ、とても気になる事がありました。

 

 

 

 


それは、

 

 


お母様が子供っぽくなるのが、

 

 

いつも、外出した時だけに現われるという事でした。

 

 

 


つまり、家に居る時は、いつもの厳格な母なのです。

 

 

それが外出する時だけ、変わるというのです。

 

だから、せっかく買ってきた「ぬいぐるみ」も、家では手つかずだといいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何かいる。


そんな感じがしました。

 

 

 

 

 

 

この時点で、原因を推察出来た方は、

 

 

とても優れた洞察力の持ち主です。(私はまだこの時点では分かりませんでした。)


後半は、明日のブログに続く。