●人生とスーパーマーケット

 

 

 


私達の人生と、スーパーマーケットが似ていると言ったら、

 

 

おかしいでしょうか。

 

 

きっとこんな変な事を言うのは、世界中で私だけしかいないかもしれませんね。

 

 

 

 

 

実は私がこんな例え話をしたのは、ある電話相談をしていた時でした。

 

 

それはある主婦の方からの相談だったのですが、

 

 

 

 


彼女は、つい2週間前に、8ヵ月になる息子さんを亡くしていました。

 

 

乳幼児突然死症候群だったそうです。

 

 

 

 

 

2週間経った今でも、泣いているといいます。

 

 

 


乳幼児突然死症候群とは、昨日まで何の病気にもかかっていない、

 

 

元気な子供が、気が付いたら亡くなっているという突然死の疾患である。

 

 

それだけに、母親は自分に過失があったのではないかと、

 

 

自分を責め続けてしまう事が少なくない。

 

 

 

 

 


乳幼児突然死症候群の原因は、いろいろ言われている。

 

 

例えば、妊娠中に喫煙しているのが影響しているとか、

 

 

赤ちゃんを、うつ伏せ寝や横向き寝にさせてほっといたのが招いたとか、

 

 

ベッドがが柔らか過ぎて、窒息死したとか、

 

 

赤ちゃんを厚着にし過ぎて、自由に動けなくて自分で仰向けに戻せなくなったとか、

 

 

ソファーの背もたれなどに、ソファーのザブトンに顔をつけて窒息したとか、

 

 

親が添い寝していて、知らない間に赤ちゃんの上に乗っかっていて窒息したとか、

 

 

 


アメリカでも、乳幼児突然死症候群は時々起きる悲劇でした。

 

 

アメリカではSIDSと呼ばれています。

 

 

アメリカで起きるSIDSのほぼ6割半は、

 

 

親が幼児と添い寝をする時に起きると言われています。

 

 

特に添い寝をしながら、タバコを吸うと、亡くなる率は14倍になるといいます。

 

 

また赤ちゃんが亡くなるのは、冬の午前中が多いと言われ、

 

 

部屋が寒い時は、せめて赤ちゃんが1歳になるまでは、

 

 

幼児に厚着をさせるのではなく、自由に動けるような着衣や軽い寝具にして、

 

 

部屋自体を暖房して温かくした方がいいです。

 

 

なにより、1歳になるまでは、赤ちゃんがうつ伏せになっていないか、

 

 

時々チェックする事です。

 

 

 

 

 

そうは言っても、現在の医学では、

 

 

乳幼児突然死症候群のはっきりした原因は分かっていないそうです。

 

 

 

 

 

 

そんな乳幼児突然死症候群で、8ヵ月になる息子さんを亡くした奥さんが、

 

 

少し落ち着いた頃、

 

 

私は彼女に、こんな例え話をしたのでした。

 

 

「ボクは、時々、

 

 

スーパーマーケットって、人生に似ているなぁ。と思う時があるんですよ。」

 

 

 

 

 

 


彼女は黙って聞いていました。

 

 

 

 


まず最初の選択は、どのスーパーに入るかです。

 

 

とてつもない大きなスーパー?

 

 

それとも寂れた町にある小さなスーパー?

 

 


それはまるで、どんな国に産まれたか、の様です。

 

 

大きなスーパーには、あらゆるものがありますが、

 

 

小さなスーパーには、余り種類も無いし、選べる物も無いかもしれません。

 

 

 


でも、スーパーに入店する時は、みんな平等にして、かごの中は空です。

 

 

これから、何を買って行くのかは、その人次第、その人の人生という訳です。

 

 

ただし、ある人はスーパーに入る時に沢山お金を持っているでしょうし、

 

 

ある人は、お財布の中に余り現金は無いかもしれません。

 

 

それはまるで、お金持ちの家に生れたか、貧乏の家に生れたかのようです。

 

 

 


さあ、スーパーの店内に入りました。人生の始まりです。

 

 

ある人は、入る時から車椅子です。

 

 

ある人は、いきなり走り込んで、転んでしまいました。

 

 

そしてある人は、お母さんがしっかりと手をつないで、転ばないように守っています。

 

 

 

 

 

スーパーの入り口には、大抵、野菜と果物があります。

 

 

これには、3つの理由があるそうです。

 

 

■お客様に、季節感を味わってもらう為。

 

ああ、スイカが出て来る季節になったのか。とか

 

■お客が入って来るので、温度が高くなるから、

 

痛みやすい肉や魚は、入り口付近には置けない。

 

■最初に高い商品を買うと、あとあと購入を控えてしまう心理が有るので、

 

比較的安い野菜から買ってもらう為。

 

 


しかし、もしかしたら、もう1つ。

 

 

人生で野菜と果物は大事だから、一番最初に誰の目にも留まる様に、

 

 

最初にあるのかもしれません。

 

 

 


そんな野菜は嫌いとばかりに足早に通り過ぎる人もいます。

 

 

大きいスーパーの中には、ありとあらゆる物があります。

 

 

お菓子やデザートで笑顔になる人。

 

 

ペットと共に生きている人が買うペット用の缶詰。

 

 

ある人は、コツコツと1つ1つ食材を買って、鍋料理を作ろうと思えば、

 

 

ある人は、もう既に火にかけるだけの鍋料理セットを買うだけの人もいます。

 

 

それはまるで要領の良い人が、ちゃっかり人が作った道に乗っかる様な感じかもしれません

 

 


また、たまたま入った時が、特売の時間帯だったという、

 

 

ラーキーな幸運を手にする事もあれば、

 

 

せっかく買った物が、腐っていたという人もいるでしょう。

 

 

 


スーパーの中を歩いているだけで楽しいという人もいれば、

 

 

スーパーでの買い物は、苦痛でしかないという方もいるでしょう。

 

 

そんな方々が、スーパーでどれだけ買うかは自由です。

 

 

 


ある人は、買いたくても我慢するという人生もあるでしょうし、

 

 

ある人は、家にあったのに、無駄な買い物をしてしまう人生もあるでしょう。

 

 

またある人は、親に言われた事とは違う物を買ってしまい怒られるという人生もあるでしょう。

 

 


独りで沢山買うと、重くて運べませんが、

 

 

二人で運ぶと、意外と軽くなり、人生が楽になるという人もいるでしょうし、

 

 

買った物は、自分の物は1つも無く、全て子供の為の物だったり、

 

 

ご主人の好物だったりと、自分は二の次という人生の方もいるはずです。

 

 

 


やがて清算という時期がやってきます。

 

 

沢山、色々な物を買った人は、それに見合った対価を払うのです。

 

 

高い物を沢山買った人は、沢山払う事になるのです。

 

 

 

 


それを払う為に日々頑張って来たという人もいるでしょうし、

 

 

払う時は人任せという、ヒモみたいな人生を送る人もいるでしょうし、

 

 

中には、スーパーで万引きして使って、刑務所に入る人もいるでしょう。

 

 

 

 


私には、スーパーが、小さい人生に見える時が、時々あるのです。

 

 

 


ちなみに、スーパーでの買い物時間は、圧倒的に女性の方が長いです。

 

 

男性は女性よりも、スーパーの滞在時間は短い人生なのです。

 

 

 

 

 

そんなスーパーでの買い物の時、例外的な行動があります。

 

 

 


みなさんは、こんな時は無いでしょうか?

 

 

買い物を終えて、車に戻ったら、

 

 

ジャガイモを買うのを忘れていた。とか。

 

 

肝心の牛乳を買うのを忘れていた。なんて事。

 

 

 

 

そんな時、急いで店に戻って、牛乳だけ買ってきますよね。

 

 

さっきは30分もかけて買い物したのに、

 

 

今回は牛乳だけ手にとったら、1分で終了。

 

 

さっきの30分の1の時間しか、スーパーには居ませんでした。

 

 

でも、それで満足だったはずです

 

 


たったそれだけで、満足だった人生というのもあるのです。

 

 

 

 

 


私が、アメリカに居る頃の話ですが、

 

 

霊能者の方のセッションを見学させてもらえた機会がありました。

 

 

 

 

 


その時に、SIDSで息子さんを亡くされたお母さんが相談にみえたんですね。

 

 

そのお母さん、自分の過失で子供を亡くしたしまったと、

 

 

すごく悩んでいたんです。

 

 

自殺未遂みたいな事もしたらしく、お姉さんが付き添いで来てた。

 

 

 

 


その時、霊能者の方が、そのお母さんに言ったんですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「幸せだったって。」

 

 

「ボクは幸せだったよ。」って息子さんが言っているって。

 

 

 

 

 


その霊能者の方いわく、その子が言うんだって。

 

 

自分は、前世で、望まれない命だった。って。

 

 

産まれてすぐに、捨てられて、それから苦労の連続だったって。

 

 

だから、一度でもいいから、望まれる命として産まれたかった。って。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「貴方、息子さんが1歳になるまで、ほんとに可愛がったでしょ

 

 

 息子さん、それがホントに嬉しかったって。

 

 

 

 自分が産まれた事を、みんなで喜んでくれて。

 

 

 死んだ時も、みんなで悲しんでくれて。

 


 こんな幸せな人生は無かった。って。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ママ、ありがとう。」

 

 

幸せな人生をありがとう。」って。

 

 

それを聞いて、お母さんとお姉さん泣いてた。

END