●妊娠9週目の壁
このお話は、昨日のブログ(●PPAP)の続きです。
従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-12225415008.html)
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ]
ラップ音が鳴る原因は色々あると思いますが、私が相談を受けた中に、
ちょっと面白い相談があったので、今日は、その時の話をしてみたいと思います。
それはある若い主婦の方からの電話相談だったのですが、
家の中で、ラップ音がするという相談でした。
音はとても短く「ポン」という弾ける音がするのだといいます。
最初にラップ音が聞こえ始めたのは、1年前頃だといいます。
彼女は千葉県の郊外の2階建ての一軒家に、東京から6年前に引越して来たといいます。
そして、「ポン」というラップ音は真夜中、寝静まった頃に鳴る事が多いそうです。
「多い。というのは、昼間でも鳴る事があるという事ですか?」と聞くと、
たまに、彼女が家に独りで居る時に、鳴る事があるといいます。
今回の様に夜と、たまに昼間も鳴るとなると、これは本物の心霊現象かもしれません。
一番気になったのは、その家の古さと前の住人とかの履歴です。
そこで、そこは中古の建物でしょうか?と聞くと、新築だといいます。
はたして、「ポン」というラップ音の正体とは・・
家の中で鳴るラップ音というのにも、さまざまな物がある。
今回の相談の様に、「ポン」と鳴ったり、「パン」と鳴ったり、
「ドン」と鳴ったり、「チン」と鳴ったり色々である。
その中で、私がまず区別するのが、
その音が、人間的な音かどうかである。
例えば、「ゴホン、ゴホン」という音であれば、
これ、人間の咳(セキ)ですよね。
そして、その音が階段を降りる音だったり、本をめくる音だったりすれば、
これもやっぱり、人間がおこしそうな音ですよ。
こういう人間が起こしそうな音というのは、
生霊か死霊が作っている音の可能性が高いのです。
次に気にするのは、音の大きさですね。
大きい音というのは、死霊が作っている場合が多く、
小さい音は、生霊が作っている音が多いです。
そして、低い音は、良く無い事が多く、
例えば、ドーンと、ボーリングの球が床に落ちる様な音は、
悪い知らせだったりします。
それに比べて、高い音は良い場合が多いという感じがします。
例えば、チャリンとか、リン、とか鈴の音など、
高い音の後に仕事が決まったとか、大金が入ったなど、
良い知らせを聞く場合が多いんですよね。
いずれも、私が日本時代と、マレーシア時代と、アメリカ時代を通じての体験と、
アメリカの霊能者の方に教えてもらった経験上で言わせてもらっている事なので、
まだまだ知らない事は多いと思います。
では、元に戻って、今回の「ポン」という音ですが、
ラップ音を聞いたのは誰かという事も結構謎を解くカギだったりします。
今回の場合、「ポン」というラップ音は、
真夜中、寝ている時に聞くという場合と、奥さんが家に独りで居る時に聞くといいます。
という事は、ご主人が独りの時には聞いた事が無いという事だったので、
この「ポン」という音は、奥さんに関係している音という事になるのです。
そして、そんなに大きな音では無いので、生霊の可能性があると思いました。
では、どんな生霊かという問題になりますが、
まず、そんな音を鳴らす生霊は2通りあります。
■1つは、他人からの生霊。
■そして、もう1つは、自分の生霊です。つまり自分の念ですね。
他人の生霊、つまり自分以外の人からの生霊の場合、
対象者は、自分の両親や兄弟、友達など沢山いますから、
電話相談の時は、まず相談者自身の生霊かどうかを判断します。
彼女の場合、最初にラップ音が聞こえ始めたのは、1年前頃だと言いました。
そこで、彼女に、
「1年前頃から、何かとても悩んだり、
深く考え込んで仕舞う様な出来事は、ありませんでしたか?」
すると、彼女は実は・・と話し出した。
彼女は今から、1年3ヶ月前に、子供を流産してしまったのだという。
それは、彼女が妊娠8週目の時だったと言う。
かかりつけの医院からは、安静にする様に伝えられていたのだが、
どうしてもフライドポテトが食べたくなり、
家から歩いて10分程度だから大丈夫だと思って、
コンビニに買いに行った帰りに、つまづいて転んだ表紙にお腹を打ったという。
それから1週間後位に検診に行くと、流産しているみたいだと言われ、
詳しく検査すると、やはり流産だったという。
夫やお義母さんは、彼女を責めなかったが、
逆にそれが、よりいっそう彼女は自分を責めたという。
夫もお義母さんも、とっても楽しみにしていたのに、
私の不注意で、大事な子供を殺してしまった。と。
その気持ちは、今も彼女の中にあり、
今も懺悔の気持ちで、殺してしまった子供に謝り続けていると言う。
謎のラップ音の陰に、時折こういう悲しい事実が隠れている時がある。
私は、ただの占い師なので、こんな私ごときに何か出来る訳では無いのだが、
彼女に、優しくこう言ってあげた。
「貴方は、子供を殺していませんよ。」
「貴方は、何も悪い事なんてしていないのですよ。」
彼女は黙って聞いていた。
「妊娠9週目の壁」というのを聞いた事ありますか?
妊娠9週目は、よくつわりのピークと言われていますが、
同時に、悲しい事に、流産の70%は、妊娠9週目までに起きるんです。
しかも、そのほとんどは、妊娠7週目、8週目、9週目です。
だから、妊娠9週目の壁を超え、
妊娠10週目を迎えられると、流産の確率はビックリするほど低くなります。
妊娠9週目の壁を越えられない赤ちゃんは、
染色体異常の場合が多いので、決して、貴方が転んだからでは無いのです。
これは防ぎようの無い、その子の運命だったのですよ。
だから、自分を責めたり、悲しむよりも、
例え8週間でも、貴方の子供だったのですから、
「産まれてくれて、ありがとう。
今度は頑張って、早くまた生まれ変わってね。」
と言ってあげましょうね。
その後、彼女は不の思いを、前向きな思いに変えていった事により、
ラップ音は段々としなくなっていったという。
今回の事は、彼女の不の念がラップ音を鳴らしていたと結論づけてはいるが、
実際の所は、亡くなった子供の霊か守護霊も多少関与しているかもしれないと、
私は思っている。
例えば、彼女の自分の不注意で殺してしまったという気持ちを否定する、
声という音かもしれないのだ。
「違うよ。
ママは悪く無いの。
だから、泣かないで。」
END