●来世の約束
このお話は、昨日のブログ(●左手首の腱鞘炎)の続きです。
従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-12224482514.html)
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ]
これはある主婦の方からの相談でした。
彼女は1年前に結婚後、嫁に入って、夫の実家で暮らしているのだが、
半年前頃から、左手首の腱鞘炎(けんしょうえん)になり、
また、夫が帰宅する時間帯になると、何となく気分が悪くなるという。
別に夫の事が嫌いだとか、嫌な点がある訳でも無いのに、何故か夫が帰宅すると、
気分が悪くなって、トイレに駆け込んで吐いた事もあるというのだ。
これは自分が、夫の実家に歓迎されていないという事なのでは?と思い、
ずっとそれが気になって、左手首が痛む事もあって、家事をするのも辛いという。
とりあえず、ご主人の実家の家相を診てみたが、特に悪い感じの所は無かった。
では、家相では無いとすると何だろうか?彼女の身に起こった問題を整理すると、
■夫の実家に住んで半年した頃から、左手首の腱鞘炎(けんしょうえん)になる。
■夫の実家に住んで半年した頃から、夫が帰宅する時間帯になると、
何となく気分が悪くなり、吐いた事もあるという、この2点である。
腱鞘炎の主な原因は、手や指の遣い過ぎから起きる訳です。
ところが、ここで大きな疑問が浮かび上がりました。というのは、
聞くと彼女は右利きだと言うのです。普段使わない方の手首が腱鞘炎だというのです。
まだ子供も産まれていないし左手を使うという補助的仕事もしていないと言います。
それを聞いた瞬間!!私は、何か、とても嫌な感じを受けたのです。
何が嫌な感じかと言えば、
私もなった事がある腱鞘炎だが、常識的には良く使う方の手がなるもので、
良く使う右腕は痛く無く、使わない左腕が痛いというのはおかしい。
そこで彼女に詳しく聞いてみると、左手首と左の薬指が痛むと言う。
指が痛くなると言う腱鞘炎もあり、その事を「ばね指」とも呼んでいるが、
通常腱鞘炎で痛くなるのは、親指か中指が多いと言われている。
つまり、彼女の様に、薬指が痛いというのはいたって例外なのである。
しかも、薬指を激しく動かした覚えは無いと言う。
使わない左手、使わない薬指が痛むというのは、一体・・・・。
やがて、薬指と言えば、結婚指輪しか無いだろうと考えつくまで、
そう時間はかからなかった。
そうなると、
彼女が結婚した事を羨んでいる、生霊か死霊の影響が考えられる。
そこで、彼女にストレートに聞いてみた。
「貴方がたの結婚を強烈に反対している人は、今いますか?」
すると彼女は、「いえ、いないと思います。」
「彼と結婚する時に、恋人は私だけだと言っていましたし、
こっそり携帯を見た事があるけど、それらしい形跡はまったくありませんでした。」
「それに私も彼しか恋人はいません。」と断言した。
「では、二人の両親はどうでしょうか?
結婚には賛成でしたか?」
彼の実家で暮らし始めてから起きているので、その可能性もあると思った。
しかし、彼女の話に寄ると、
お互いの両親とも子供が選んだ相手に反対はしなかったという。
もちろん、彼女はそう言っても、実は夫には秘密の彼女が居て、
その彼女が二人の結婚を恨んでいたり、姑の表の顔は優しくて賛成していても、
内心は結婚反対で、別れる様に動いている事もある。
しかし、そこまで疑うとキリがないので、
電話相談の時は、とりあえず、円満という事で一度スルーして別の事を考え、
詰まったら、また戻ってきて考え直す様にしている。
という事で、とりあえず生霊の線は無いと判断した。
「では、ここ1・2年の間に、誰か、
貴方、もしくは、ご主人と結婚したかったのに、亡くなった人はいますか?」
すると、彼女はここで言葉に詰まり、
やがて、「実は、・・・」と話し出した。
彼女は今のご主人と結婚する前に、付き合っていた男性が居たと言う。
その男性とは、2年付き合っていて、一度は将来を考える事もあったという。
ところが、ある日その彼が、風俗に行った事がバレて、
それが許せなくて、それから段々と別れる方向になったという。
その後、彼女の方は吹っ切れて、現在の彼と知り合う訳だが、
彼の方は、諦めが付かず、何度か寄りを戻したいと言い寄って来たらしい。
しかし、その後、彼はバイクの事故で足を怪我したのがきっかけで、
会社も辞める事になり、実家に戻っていたという。
しかし、彼女が結婚するというのを知ると、自殺したというのだ。
私はその話を聞くと、「ああ、それだな。」と思いました。
もしかしたら、元彼は、
いつかは自分の所へまた戻って来てくれると思っていたのかもしれません。
もしくは、足も怪我して、仕事も失くし、最後の望みが彼女だったのかもしれません。
いずれにしろ、彼女には罪が無いケースですが、
一度付き合った相手から、一方的に怨まれてしまうという事はあります。
私は当初彼女に、仏壇とは別に、元彼を供養する場所を作り、
お線香とお水と花を飾って、供養する事を提案しましたが、
彼女が夫には、知られたくないという事だったので、
ご主人が居ない時に、独りになれる所の目線より上に所に、
元彼の写真を置き、その前にお水とお花を飾り、
「○○さん、どうか成仏してください。
来世で今度は貴方と結婚出来る様に、神様にお祈りしますから、
貴方も早く成仏して、来世で私と結婚出来る様に神様の所に行って、
お願いして下さい。神様、来世は○○さんと結婚出来ます様に・・」
となるべく声に出して、一ヶ月祈ってあげて下さい。とアドバイスした。
すると、2週間位祈っていると、腱鞘炎が無くなったという。
最後に、供養の期間について、この機会にちょっと話しておきましょう。
よく、こんな質問を受ける時があります。
「なぜ、一ヶ月なのですか?
なぜ、一ヶ月供養が必要だったり、3ヶ月だったりするのですか?」
実は、供養の期間は、適当。というとビックリされると思いますが、
まぁ、適当とまではいかないにしても、
そこは難しいところなのである。
なぜなら、どのくらい供養したら、霊が許してくれるのかは、
その霊しか分からないからだ。
では、どうやって、私が供養の期間を決めているかというと、
主に3つ事を考えて決めている。
■霊障を受けている彼女の罪の重さ。
例えば今回の彼女のケースでは、彼女には罪が無いと思われるが、
これが殺したとか、浮気したのが原因での自殺とかになると違ってくる。
■生前の彼の性格。
やはり、穏やかな人と性格がキツイ人では、怨みの力も違ってくる。
■現在起きている霊障の現れ方。
例えば、今回の場合、彼女の腕の腱鞘炎とご主人が帰宅すると気分が悪くなる、
という事であるが、それらはとりあえず、命に関係するほど深刻ではない。
そこで、1ヵ月の供養で許してくれそうだと思ったのである。
別に25日でも28日でもいいと思うかもしれないが、ここはやはり、
区切りが大事である。たとえば250日供養してくれたよりも、
1年も供養してくれた。の方が、よくやってくれたと思ってもらえるのだ。
もし、起きている霊障が命にかかわる様な事であれば、3ヶ月供養しなさい。とか、
100日供養しなさいとか、場合によっては1年供養しなさいとか、
最悪一生供養し続けないとダメな場合もある。
また、彼が自殺した直後だったら、1週間でも良かったかもしれない。
今回の場合を振り返ってみると、
彼女に1ヵ月の供養をアドバイスしたが、実際は2週間位で、
腱鞘炎が治ったという事は、その位でも良かったのかもしれない。
それだけ元彼も、それほど彼女を怨んでいなかったのかもしれない。
ただ、思い出して欲しかったのかもしれないのだ。
よく私は霊など信じないという人がいるけど。
私に言わせてもらうと、
霊を信じる信じないは、関係無い。
お花とお水とお線香だけ。
そんなにお金はかからない。
一度は、愛し合って結婚まで考えた仲なのだ。
一ヶ月だけ彼の為に成仏を祈ってあげても、バチは当たらないと思いますよ。
END