●二人のおばさんの証言

 

 

 

 


このお話は、一昨日のブログ(●占いの「わらしべ長者」)の続きです。

 

 

 

 

従って、一昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-12220458081.html

 

 

 


を先にお読みください。


そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ]

 


千葉に展開するある店舗で、なぜかその店舗の店長になる人が、

 

次々になぞの精神障害になるというので、

 

その店に何かあるんではないかと、調べて欲しいと依頼されたのです。

 

聞くと、もう3人もその店の店長が精神障害になって辞めているといいます。

 

いったい、その店で何が起こっているのでしょうか。

 

店の写真と見取り図を拝見させてもらいました。そのスーパーは、

 

大きな道路の面していて、店の店舗の敷地面積よりも3倍以上は広いであろう、

 

駐車場を完備した大きなスーパーでした。入り口付近には、

 

他の食べ物を扱っている店をテナントとして、貸し出している大きなスーパーです。

 

写真と見取り図を見せてもらったのですが特に気になる様な所はありませんでした。

 

月曜日の午後1時には、現地に到着。店長さんに会う前に、現地の周りを視察した。

 

周りの環境で何か変わった物は無いか、墓地や川などは無いかなど。

 

しかし、その全てを隅々まで調べたのだが嫌な感じがするという場所は無かったし、

 

2つの方位磁石が、それぞれ違う方向を差す事も無かった。

 

そこで、私は次のチェックに移った。それは、寿命チェック法である。

 

大きな建物や会社をチェックする時には、良い方法である。

 

特にスーパーマーケットなどには有効な方法と言える。

 

すると、店長からこんな返事が返ってきた。

 

「そう言えば、店長室に飾ってある花とか、他よりも長持ちしない気がするね。

 

 それに、店長室の天井の一ヶ所だけがよくダメになるよ。」

 

私は店長室を確認する事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


普通、店長室というと、密室の様な部屋というイメージだが、

 

 

私が案内してもらった店長室は、すぐ外からでも内部が見える構造になっていた。

 

 

これでは、店長さんが、バイトの子を連れ込んでキスなども出来ないだろう。

 

 

外部の目が行きとどきやすい環境というのは、良い事である。

 

 

 

 


ただ、店長さんはさすがに忙しい。

 

 

 

 

私を店長室に案内したと思ったら、すぐにレジ部門の方から呼ばれ、

 

 

戻ったらと思ったら本部から電話が入ったり、それが終わったと思ったら、

 

 

小雨が降ってきたとかで、すぐさま惣菜部門の方と打ち合わせとなった。

 

 

 

 

 


おばさんが気を利かせて飲み物を持って来てくれたのだが、

 

 

何だか邪魔しているみたいで、居づらい状況である。

 

 

 

 

 


そこで、勝手に店長室を観察してみた。

 

 

多少中を歩き回るぐらいなら、外から見えるオープンな部屋だし問題は無いだろう。

 

 

やはり、店長室で一番気になるのは、

 

 

花が長持ちしないという場所と、

 

 

天井の一ヶ所の明かりだけすぐ切れるという場所である。

 

 

 

 

 


そこは、店長がよく居る場所だった。

 

 

しかし、特別変わった感じは受けないかった。

 

 

普通、おかしい場所だと、

 

 

その近くに行くと、動物の臭いがしたり、

 

 

急に寒くなったり、酷い時には鳥肌が立つ事もあるのだが、

 

 

この店長室を隈なく歩いてみても、そういう変わった感じは受けない。

 

 

 

 

 


現場を診ても分からないという事は、よくあるものである。

 

 

そこで店長さんを待って、色々聞いてみる事にした。

 

 

しかし、いざ店長さんと話してみても、らちがあかなかった。

 

 

聞くと、つい1ヵ月前にこの店舗に赴任してきたばかりだという。

 

 

結局30分位話をしたのだが、得るものは無かった。

 

 

例えば、こんな様な会話で終始したのだ。

 

 

「この部屋で何か、嫌な出来事とか、困った事案が発生した事をありますか?」

 

 

に対して店長さんは少し考えて、

 

 

「そう言えば、先週、この部屋に居ると、アルバイトの子が駆け込んで来て、

 

 

 ○○さんと○○さんが言い争いをしています。という事で急いで行ったんです。」

 

 

店長さんいわく、スーパーで一番頭を悩ます問題の1つが、

 

 

女性従業員同士のトラブルだそうだ。特に中年の女性同士のトラブルは多いそうで、

 

 

どちらかの肩を持つ訳にもいかないので、普段から仲が悪くならない様に、

 

 

常に間に入って、イザコザが起きるのを事前に防ぐよう目を光らせているという。

 

 

「大変ですね。

 

 

 では、店長の仕事をしていて、嫌な感じを受けた時とかありませんか?」

 

 

と聞くと、少し考えて、

 

 

「嫌な事よりも、今は良かったと思う時のほうが多いね。」

 

 

「へぇ。どんな時、良かったと思われるんですか?」

 

 

「そう、例えば、惣菜や弁当が売れ残りそうだと思った時、

 

 

 10%引きのシールや、半額のシールを貼る様指示して、

 

 

 全て棚が売り切れになった時なんか、嬉しいよね。」

 

 

「えっ、私もよく半額になったもの買わしてもらってますが、

 

 

 さすがに半額になったら、赤字じゃないんですか?」

 

 

 

「いや、赤字じゃないよ。

 

 

 元々そういう商品は、半額にしても少し利益が出る設定にして売るからね。」

 

 

 

 

こんな感じで、店長さんと話しても、

 

 

問題の店長室に関係しそうな話は、まったく聞けなかった。

 

 

 

 

結局この日は、色々と写真を撮ってから退散した。

 

 

 

 

 

 

3人もその店の店長が精神障害になって辞めている現象。

 

 

そして、店長室だけに起きる電球や花の寿命が短い現象。

 

 

何かが、ある気がするのだが、現場には手がかりが無かった。

 

 

 

 

 

 

正直、次の手が浮かばない。

 

 

 

 

せっかく大きな所から頂いた相談だったのだが、意外と難題だったのだ。

 

 

 


もちろん、持ち帰った写真にはおかしなものは写って無く、

 

 

何の手がかりも無いまま、2日が過ぎた。

 

 

 

 

 

 


ところが、その夜、風呂に入っている時、

 

 

ふと、店長さんが話していた雑談の中で、

 

 

中年の女性同士のトラブルは多いという話を思い出していると、

 

 

ある事が浮かんだのである。

 

 

 

 

 

「そうだ。もしかしたら・・・・」

 

 

 

 

 

そう思って、私は再び現地におもむいた。

 

 

そして、店長さんにお願いした。

 

 

 

 

 

 

 


「この店で、一番長く働いているオバサン二人とお話ししたいのですが。」

 

 

 

私が思いついたのは、この店の事情は、

 

 

所詮ここには居ない本社の人事部の人や、ここに来たばかりの店長に、

 

 

分かるはずが無いのである。

 

 

それよりも、ここで長く働いている噂好きそうな女性の方が、

 

 

はるかに色々な情報を持っているに違いないのである。

 

 

 

 


紹介されて二人のおばさんは、

 

 

このスーパーのオープン当時から働いている方々で、

 

 

前店長がノイローゼになった時も、その前の店長が精神異常になって辞めた時も、

 

 

ここで働いていた人達だった。

 

 

 

 

 


私が彼女達に質問したのは、

 

 

最初の店長さんが精神異常になった時~その前の店長さんの時のまで、

 

 

何か店長に関係して、怨まれる様な出来事や、

 

 

誰か亡くなった様な出来事が無かったを聞いてみた。

 

 

 

 

 


すると、ある事が分かったのである。

 

 

 

 

 


それは、3人の精神異常になった店長さんの1つ前の店長さんの時、

 

 

元従業員だった子が自殺したというのである。

 

 

 

その店長さんは自殺騒ぎがあってから他の店舗に移動となったそうだが、

 

 

それからである。次々と店長さんがノイローゼになっていったのは。

 

 

彼女達の話によると、問題の店長さんは、自殺した子が働いている時に、

 

 

何かの理由で喧嘩になり、それから店長さんは、

 

 

ワザとその子にキツイ仕事を割り振ったり、みんなの前で怒鳴って怒ったりして、

 

 

結局その子は1年くらいは店長さんのイジメに耐えていたんだけど、

 

 

 

会社を辞めたという。

 

 

 

 

しかし、問題はそこで終わらなかったという。

 

 

 

 

 

辞めたその子も、多分相当我慢がならなかったのだろう。

 

 

 

辞めて少し経った頃、この店舗で万引きをしたのである。

 

 

しかし、たまたま万引きGメンを雇っていた時間帯だったので捕まり、

 

 

店長は何の躊躇も無く、警察を呼んだという。

 

 

そして、多分その子は初犯だったのだろうが、

 

 

店長は警察に、何度もその子に被害を受けているという様な事を言った為、

 

 

その子は起訴されたという噂だった。

 

 

やがて、その子が自殺したという話を聞いたという。

 

 

 

 

 

 

私はその話を聞いて、

 

 

時期的にも一致するし、店長がらみの出来事で、

 

 

その子が店長に怨みを抱いて亡くなった事は間違いないだろう。

 

 

 

 


希にこういう現象はあるのである。

 

 

次に赴任してきた店長達は、とんだトバッチリである。

 

 

 


私は、現在の店長さんに、

 

 

3ヶ月間、店長室の電球が切れるという天井の下に、

 

 

その子を供養出来る場所を作り、その子の履歴書の写真が本社にあるという事なので、

 

 

それをそこに飾り、その前に水とお線香を毎日焚き、

 

 

「私が代表して謝ります。ご免なさい。どうか成仏してください。」

 

 

と祈ってあげる様にアドバイスした。

 

 

 

 

 

 

その後、今の店長さんが異常をきたす事は無いという。

 

END