●別れの目ヤニ
このお話は、昨日のブログ(●ヘルパンギーナと魔の2歳児)の続きです。
従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-12209109012.html)
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ]
問題の赤ちゃんは、ちょうど今月2歳になったばかりの、
梶原さん(仮名)夫婦の一人娘だった。ある日突然、39度の高熱が出て、
それと同時に大量のよだれが、止めども無く出て服を汚す様になったという。
直ぐに医者に連れて行くと、病名はヘルパンギーナという診断だった。
医者によると、大量のよだれもヘルパンギーナによるものという説明だったという。
ただ、赤ちゃんにはもう1つ、困った症状が同時に起きていた。
今は朝起きると、大量の目やにで赤ちゃんが目を開けられない程だという。
しかし、担当医いわく、目やにもヘルパンギーナのせいだと思いますとの事だった。
医者に行った2日後には、高熱は下がり、夜泣きもしなくなりました。
普通なら、これでヘルパンギーナは治ったというケースですが、違いました。
ヘルパンギーナが治まった後も、大量のよだれと、大量の目やには続いたのです。
医者によると、ヘルパンギーナは治まっているものの、
後遺症で、まだ、よだれと目やには続いているのはないかという事でした。
しかし、その症状は1ヵ月経っても治らず、
相変わらず朝は大量の目やにで目が開けられず、毎朝赤ちゃん専用の目薬を差し、
食べながら、大量のよだれを流すしているという。しかも最近は、
ちゃんと立って歩けなくなったという。まるで足腰が急に弱くなったのか、
歩いていても少したつと手をついてしまうのだという。
こうして友人のツテを頼って、私に相談してきたのだった。
私も知り合いから是非ともと頼まれたので、その赤ちゃんに会って診る事にした。
翌日、さっそく仲介に入ってくれたお母さんと共に、梶原さんの家へ行った。
住宅地にある庭付き二階建ての一軒家の家だった。
門柱にあるベルを鳴らすと、「今、行きます。」という声。
やがて、玄関を開けて、奥さんが迎えに出て来てくれた。
「初めまして、かやです。」
「わざわざ来て頂き、ありがとうございます。」
私達は、奥さんの後に続いて玄関に入った。
実は、この玄関に入る、ホンの一瞬が、
占い師にとって、とても大切な瞬間でもであるのだ。
皆さんは、他人の家の玄関に入った時、こんな思いをした事はないだろうか。
玄関に入った時に、「ああ、良いニオイ。」
とか、「変な臭い!」とか、「外国の臭いがする。」
「インドの臭いがする。」とか、その家独特の臭いが感じられる事があるだろう。
しかし、段々時間が経つと、その家にも慣れて、
臭いも感じなくなっていくのである。
それは占い師の鼻とて同じである。
だから、玄関に入ったその一瞬の臭いの判断は、その時だけのチャンスなのである。
また、その家の住んでいる人は気がつかなくても、久しぶりに来た両親や、
友人だけが気がつくという場合もあるのである。
今までの私の経験から言わせてもらうと、
玄関を入った瞬間カビの臭いがする家は、良く無いケースが多い。
もし、皆さんも、家を探す時は、玄関に入った瞬間の臭いを感じてみて下さい。
どんなに外装が良くても、うまくリフォームで隠しているのかも。
カビや下水・動物・お線香の臭いがしたら、注意信号かもしれません。
さて、玄関に入ると、2歳になる娘さんが立っていました。
髪を三つ編みにした可愛い娘さんです。
「こんにちは」と言うと、娘さんはお母さんの後ろに隠れてしまいました。
さっそくリビングに通され、娘さんの話を聞いたのですが、
肝心の娘さんは、2階の自室に上がって行ってしまいました。
そこでお母さんにお話を聞いたのですが、
今ある問題は、目ヤニについては毎朝、目薬を点けないと両目が開けられない状態。
よだれは、主に食事時や夜に多く出るといいます。
あと、足が弱くなって立っていられなく現象も、
段々頻繁に起きる様になったといいます。
まず私が質問したのは、この現象が娘さんに起きた時期・もしくは少し前に、
何か変わった事は起きていないかという事でしたが、
お母さんには思い当たる節は、まったく無いとの事でした。
あと、私が玄関に入った時、若干ですが、動物の臭いがしたので、
「何かペットを飼っていますか?」聞くと、
「いえ、ペットは飼っていません。」との事でした。
次に最近の娘さんの様子で、他に変わった所はありますか?と聞くと、
「他には変わった所は、特に感じないです。」とお母さん。
そこで、もう一度娘さんを診てみたいと思い、
2階の娘さんの部屋に案内してもらいました。
娘さんの部屋は、2階の一番奥にある8帖の部屋でしたが、
お母さんがドアを開けると、なんと娘さんは両手両足を床につけていました。
お母さんが言っていた、足が弱くなって立っていられないという状態でしょうか。
お母さんが注意すると、娘さんはすぐに両足で立ち上がりましたが、
その姿を目撃した私は、四足姿の娘さんの姿を見て、
「動物?」と頭に浮かびました。
また娘さんの部屋は、かなり片付けが出来ていない状態みたいだったので、
「この現象が起きる様になってから、娘さん、
お片付けを余りしなくなった感じはありますか?」とお母さんに聞くと、
「そう言えば、片づけが雑になり、しない事が多くなりました。」との事。
実は、動物霊の影響があると、部屋が汚くなったり、
片づけをしなくなる場合が多いのである。
そこで、お母さんに、
「娘さんが産まれる前に、何か動物を殺したり、亡くしたりしませんでしたか?」
と聞いてみました。
すると、こんな答えが返ってきたのです。
夫は昔から、生れてくる子は、女の子を熱望していて、
病院で産まれる子が、女の子だと分かると、とても喜んだそうだ。
当時、家にはゴールデンを一匹飼っていて、
とても利口で、人懐っこい性格の犬だったという。
しかし、散歩やボール遊びをすると、その人懐っこさから、
主人や私の腕が、キズだらけになる事もあったという。
そんな時、女の子の誕生が分かったのである。
ご主人は念願の女の子の誕生に喜び、専用の部屋を用意し、
そして、万が一、犬が生まれて来る女の子の顔でも引っかいたら大変だ、
それに変なバイキンにも感染したらいけないと思い、
お腹の子が女の子だと分かった翌週には、
保健所に電話して、犬を引き取ってもらったという。
私はその話を聞いて、少し悲しくなった。
私もゴールデンを13年間飼っていたからだ。
最後寝たきりになり、介護は大変だったが、最後の一瞬まで側にいてあげた。
聞くと、梶原さんが飼っていたゴールデンはとても利口な犬で、
人懐っこい犬だったという。
実は、動物は馬でも豚でもウサギでも、人懐っこい程、
その霊魂は人間に近づくと言われている。
また、普通は動物は余り人間に霊障は起こさないのだが、
こういう様な霊障にまで発展するのは、利口な動物に限るのである。
私はタイミングからして、そのゴールデンの影響があるのかもしれないと思った。
ここまでお話しすると、きっとほぼ90%の人は、
動物霊によるものだと確信するだろう。
私も半分以上そう思っているのだが、
違う可能性もある時がある。
それは、この家族の守護霊やご先祖の霊が、
動物を粗末扱ってはいけないと、こういう現象をワザと起こす時があるのだ。
特に動物霊の影響で普段より目ヤニだけが多くなる事は多い。
今回の様な、大量のよだれや四足歩行は、極珍しい現象である。
ただ、いずれの場合も、やる事は1つである。
犬を始末してしまった事を反省し、犬に謝る事である。
■まず、犬の写真を出し、
その犬がいつも食事していた場所もしくは台所に、
お水とエサを置き、お線香を半分にして、缶詰の空き缶などに砂などをいれて、
刺して、「今までありがとう。保健所に出してごめんなさい。
どうか、今度生まれ変わったら、幸せになってね。」と言ってあげる様に、
アドバイスした。それを33日間続ける事。
私の一般的な2歳児の印象は、この歳になると、
やたら大人の真似をしたがりだすという事である。
だから、魔の2歳児の真相は、「鏡」では無いだろうか。
例えばママが怒れば、子供も怒る。
ママがお父さんにキスすると子供もキスしたくなる。
ママが走れば、子供も走る。
そんな真似をしたがる2歳児だったからこそ、
亡くなった犬の悲しみもダイレクトに受け取って、
自然と体で真似して反応しまったのかもしれない。
その後、すぐに四足になる癖とヨダレは無くなったそうだが、
目ヤニだけは、完全に治るまでに時間がかかったという。
それはもしかしたら、亡きゴールデンの別れの涙だったのかもしれない。
「ホントは一緒に遊びたかったんだよ。」という。
END