●彼岸花の裏の顔

 

 


今日は、秋分の日(休日)という事で、

 

 

秋分の日にちなんだお話をいたしましょう。

 

 

 

 

 

 

まず、秋分の日ですが、毎年だいたい9月23日頃ですが、

 

 

実際は、毎年国立天文台が調べた後、暦象年表に基づいて閣議決定されるので、

 

 

毎年、前年の2月に官報で発表されまでいつが、秋分の日になるかは分かりません。

 

 

 

その決め方ですが、

 

 

昼間の長さと、夜の長さが同じになる瞬間の日を、国立天文台が調べるのですね。

 

 

昼の長さと夜の長さが同じという事は、

 

 

太陽が、真東から登り、真西に沈む日という事です。

 

 

だから、今日、太陽が昇る所が、東。

 

 

今日、太陽が沈む日が、西という事になります。

 

 

そして、今日(秋分の日)からは、夜が段々と長くなる季節になっていきます。

 

 

同時に寒くなっていくと言ってもいいでしょう。

 

 

なので、昔から諺(ことわざ)で、

 

 

暑さ寒さも彼岸まで」と言う様になりました。

 

 

 

 

 


さて、そんな季節の変わり目である今日(秋分の日)を真ん中として、

 

 

前3日、後3日、

 

 

つまり明々後日(日曜日)までの計7日間を、

 

 

お彼岸(おひがん)と言いますね。

 

 

 

『祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ日』とされ、

 

 

お墓参りをして、ご先祖を敬う期間でもあります。

 

 

私も昨日、お墓参りをしてきました。

 

 

そして、お萩を供えて、食べました。

 

 

ちなみに、3月の春のお彼岸に食べるぼた餅とお萩は同じ物ですが、

 

 

春に咲く牡丹にちなんで、春のお彼岸に食べる物を、ぼた餅と呼び、

 

 

今の季節に咲く萩の花にちなんで、秋のお彼岸に食べる物を、お萩と言います。

 

 

 

 


さて、ここでちょっと霊的なお話を。

 

 

 

 

先ほど、今日から夜が長くなり始めるので、

 

 

「暑さ寒さも彼岸まで」と言う様になったと言いましたが、

 

 

同時に、この頃から衣替えシーズンになります。

 

 

夏の衣類を仕舞い、冬の衣類を出し始める訳ですが、

 

 

ちょうどこのお彼岸の期間に、不思議な夢を見るという相談がよくあります。

 

 

亡くなった女性の霊によるものが多いのですが、

 

 

例えば、若くして亡くなった妹が、赤いドレスを着て夢に出て来たとか。

 

 

衣替えシーズンという事も関係して、衣類に関係した霊の出現が多いです。

 

 

この場合、相談者に話を聞くと、

 

 

亡くなった妹は、亡くなる直前に恋人から赤いドレスをプレゼントされていて、

 

 

結局一度もそれを着ずに、亡くなったという事でした。

 

 

多分、それが心残りだったという事で、夢に現れたのでしょう。

 

 

こういう場合、仏壇の前に台などを置いて、その上に赤いドレスを置いてあげて、

 

 

仏壇から見える様にしてあげると、亡くなった妹さんも喜びます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に、

 

 

お彼岸という名前と、彼岸花(ひがんばな)という名前が似ていますが、

 

 

実は関係があります。

 

 

 

 

この彼岸花は、なぜかこの彼岸の季節に花が咲くので、

 

 

文字道理、彼岸花と呼ばれる様になったのです。

 

(四季の山野草図鑑より)


彼岸花って、よく田んぼや畑のあぜ道や境目に生えていたり、

 

 

墓地の周りに生えていたりしませんか。

 

 

 

それには理由があります。

 

 

実は、彼岸花の球根には、毒があるのです。

 

 

間違って食べてしまうと、吐き気や下痢を起こし、

 

 

最悪の場合、中枢神経の麻痺を起こして死ぬ事さえもあるのです。

 

 

これを食べたら、死ぬという意味で彼岸花と言う地方もあるぐらいです。

 

 

こういう地方では、彼岸花の事を別名、死人花(しびとばな)と呼んでいました。

 

 

 

 


ではそんな恐ろしい彼岸花を、なぜ田んぼの周りにと思うでしょう。

 

 

 

 

 

それは、この彼岸花の毒によりミミズが田畑に近づかず、

 

 

またそのミミズを餌とするモグラも近寄らないので、

 

 

稲が荒らされたり、墓が荒らされないので、日本の各地に広がったのです。

 

 

昔から、彼岸花を見ると不気味だと感じる人が多かったのは、

 

 

この毒の存在があります。

 

 

球根に毒がある事を知っていた親が、子供達に、

 

 

彼岸花を家に持って帰ると、家が火事になるよ。」など、

 

 

怖い事を言い伝えて、触らない様にと教えていたからです。

 

 

そんな頃、この彼岸花の事を幽霊花とか地獄花とも呼んでいて、

 

 

子供達をワザと恐れさせて、触らせない様にしたのです。

 

 

 

 

 

そんな不気味な話のつきない彼岸花ですが、

 

 

実は、彼岸花には、裏の顔があるのです。

 

 

 

 


私は昔、ボーイスカウトだったので、

 

 

以前は、よく山にハイキングなどにも行ったりしました。

 

 

 

 


そんな時、一緒に行った友人たちに、

 

 

家も一軒も無い森林や草原の中を歩いている時に、

 

 

ふと、「この辺に昔、人家があった様な気がするね。」と言う時があります。

 

 

 

「そんな昔の事まで分かるの?」と聞かれますが、

 

 

実は、ただ彼岸花が沢山生えている様子を見て、言っただけです。

 

 

 

 

昔、人里だったという地域には、彼岸花がやや規則的に生えている事が多いのです。

 

 

そんな人里離れた場所に、なぜ彼岸花が沢山生えているかと言うと、

 

 

そこにはかつて、貧しさ上の理由があったのです。

 

 

 

 


昔、農民は厳しい年貢の取り立てに苦しんでいました。

 

 

食べられる物は、全て役所に納めなければなりません。

 

 

しかし、毒がある彼岸花は、当然ながら年貢の対象外とされていました。

 

 

 


でも賢い一部の農民は知っていたのです。

 

 

 

彼岸花の球根には毒があるが、

 

 

その毒は水にさらして、毒を除去すれば、食べ物にも薬にもなるという事を。

 

 

 

そこで、彼岸花は、食料が底をついた時の、

 

 

最後の切り札として、飢饉になった時の食料として植えていたのです。

 

 

地獄花とも呼ばれた彼岸花ですが、

 

 

飢饉という地獄の中で、咲いている唯一の救いの花だった時代もあったのです。

 

END