●スマホの遺書
今日は何を書こうかと、最近のニュースをみると、
ちょっと一昔前までは、考えなかった様な現象が起きていた。
それは、ある女子中学生が電車に飛び込んで自殺してしまったのだが、
彼女は死ぬ前に、スマホのアプリに遺書を残していたのである。
学校でいじめがあった事などが書かれていたという。
また、今年の1月、
高校1年の男子生徒が謎の飛び込み自殺をした件でも、
息子の死の真相を知りたいと思う母親が、
執念で息子のスマホのロックをやっと解除すると、そこには、
学校でいじめを受けていた事を、ほのめかす遺書があったという。
一昔前なら、遺書は紙に書くものだった。
今はスマホ時代とも言うべき現象が、遺書にも表れているのである。
やはり、占い師と言えども、
その時代に合せて変化が求められるだろう。
では、家族がスマホに遺書を残して自殺した場合、
どうすればいいかである。
その前に、まず、これは全ての自殺者に言える事だが、
普通、家族が自殺すると、友人や近所の人・親戚全員を呼んで、
お葬式をする事は避ける家が多い。
つまり、ひっそりと家族だけで密葬を行なうケースが多いだろう。
それは心情的に分かるし、それでもいいと思う。
しかし、中にはその密葬すら行わないで、
火葬だけして、すぐ埋葬というケースもある様である。
これには占い師としては反対である。
なぜなら、
密葬という小さいお葬式すら行わないでお墓に入れた場合、
亡くなった霊が、まだ自分が亡くなったという意識が無く、
この世をさ迷い、家族に霊障が起きる事があるからである。
例えば、こんな例である。
ある子が、普段から自殺したいと思う事があり、世の中が嫌だった。
そんな時、よく自殺者が出るという駅にいた時、
ふと衝動的に電車に飛び込んでしまった。
この場合、覚悟の自殺というよりも、
その自殺がよくあるという場所に居た地縛霊に誘われて憑依され、
知らない内に飛び込んでしまったという事も有りえる。(自殺の名所ほど危険)
その場合、本人は憑依されたまま亡くなっているので、
自殺した事も知らない、死んだ事も知らないまま、
成仏しない霊として、世の中にさ迷い続け、家族の周りで変な現象が起きたり、
家族の誰かに霊障が起きたりしかねない。
これを防ぐ意味でも、亡くなった人の遺影を飾り、亡くなった事を嘆き、
密葬という小さくてもいいので葬式をあげる必要があるのである。
さて本題の、スマホに遺書を残して自殺した場合であるが、
基本的には、自殺して、普通に紙やノートに遺書を書いていた例と同じである。
まず、遺書が書かれていたものを大切に扱う事である。
今回の場合、それがスマホになる訳だが、
その遺書が書かれているスマホを大切に扱います。
これには理由があります。
本人が死んでしまった今、その本人の魂が一番込められている物は、
彼が所有していたどんな物よりも、その遺書がかかれたスマホに、
彼の最後の魂の叫びが込められているからです。
多分、遺骨よりも、そのスマホの方に魂は宿っているはずです。
なので、本人が亡くなった今、そのスマホを使う人はいないので、
契約は解除するでしょうが、そのスマホまで処分してはいけません。
少なくとも1周忌を終えるまでは、仏壇にそのスマホも置き、
一緒に供養する事をお勧めします。
これは紙やノートに書かれた遺書の場合も同じ様に仏壇に置きます。
とにかく、普通の方よりも自殺者は成仏しにくいので、
故人の思いが一番詰まっているスマホの同時供養も必要なのです。
次に、一応こういう相談を受けた場合、
遺書の内容も教えてもらって、見る事があります。
故人が遺した遺書によっては、いじめだったり、パワハラだったりを受けて、
長い間苦悩した上に、家族にも内緒で自殺した内容などが書かれていて、
間接的に、家族への心残りの思いが詰まっている事があります。
こういう場合、
自殺した故人が、成仏しやすくなる為にも、
家族が、故人が家族へ充てた思いに対して、返事を返してあげる必要があります。
例えば、「○○ちゃん、悩んでいるのを気がつかなくて、ごめんね。
父さんも、母さんも、○○ちゃんの事、今でも大好きだよ。
自殺しちゃった事はとても残念だけど、それを責めたりしないから、
どうか早く成仏の道を歩み始めて下さいね。」
と、なるべく責めないで、成仏を促す言葉をかけてあげる手紙を書きます。
書いた手紙は、遺書の隣に置いて、一緒に供養します。
また今回の様に、スマホに遺書が書かれていた場合、
上の様に、手紙を書いて供えてもいいのですが、
より効果があると思われるのは、
そのスマホのメモ機能に、直接返事を書いて、保存する事です。
つまり、遺書が書かれたスマホに、家族からの温かいメッセージも入れるのです。
それによって、無念の気持ちが入ったスマホが、
家族からの温かい気持ちの籠った手紙が、故人にも通じて、
無念の思いが中和して、成仏しやするなるのです。
「今度生まれ変わったら、
みんなで、楽しい家族になろうね。 約束だよぉ。」
END