●善行を引き継ぐ事

 

 

 


このお話は、一昨日のブログ(●猫に憑りつかれた娘)の続きです。

 

 

 

従って、一昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-12196519206.html

 

 

 


を先にお読みください。


そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ]

 

 

 

ある主婦の方からの相談だったのだが、彼女には高校生になる娘さんが居るのだが、

 

 

夜中になると、自分の部屋に猫の幽霊が出るみたいだというのである。

 

 

夜中になると時々、娘さんは不可解な行動を起こすというのだ。

 

 

最初は、娘さんが真夜中に起きて、ひとりで外出しようとするという。

 

 

そこで、ご主人とお母さんが、娘さんの跡をそっとつけたという。

 

 

すると、娘さんは家から100m位離れた所にあるコンビニに入って行った。

 

 

そして、娘さんはそのままどこにも寄らずに、まっすぐ自宅に戻ったのだった。

 

 

どうやら、毎回娘は何かの缶詰を毎回2つ買っている様だったので、

 

 

その売り場を見にコンビニ入って確かめた見たという。

 

 

すると、なんと、それは猫の缶詰の売り場だったのだという。

 

 

家には猫はもちろんの事、動物はいっさい飼っていないのだ。

 

 

もしや、娘は猫の缶詰を自分で食べているのではないか。

 

 

というのは、ゴミの日に娘の部屋のゴミを集めた時に、

 

 

ゴミの中から、ちり紙に包んだ猫のエサと、空き缶があったからだ。

 

 

少しだけ食べてみて、あとは捨てたんだろうか。

 

 

そこで、思い切って学校から帰って来た娘に聞いてみたという。

 

 

「あんた、なんで猫の缶詰なんて食べたの?」

 

 

すると、娘から、逆に変な事を聞かれたという。「それより母さん? 

 

 

私の部屋に朝、お皿に猫のエサを乗せて置いて置くの?」と言うのである。

 

 

娘さんの話では、朝起きると、猫のエサの空き缶と、

 

 

お皿に盛った猫のエサが、部屋の隅に置いてあるという。

 

 

母さんか父さんかお祖母ちゃんがやったのか、と逆に思っていたというのだ。

 

 

お祖母ちゃんだったら、ボケたのかと思うので、

 

 

今度部屋に置きに来た時に確かめようと、ずっと思っていたと言うのだ。

 

 

娘は、夜中にコンビニに猫の缶詰を買いに行った事を覚えていなかったのです。

 

 

多分、缶詰を開けて、皿の上にエサを盛って部屋の隅に置いたのも、

 

 

きっと娘でしょう。でもそれも覚えていないのです。

 

 

医者に言わせると、もしかしたら、夢遊病かもしれませんね。という事でした。

 

 

少しだけど心当たりがあるという。それは1年ほど前、学校の帰りに、

 

 

空き地に、段ボール箱に置いてあり、2匹の猫が捨ててあったという。

 

 

とてもお腹が空いている様子だったが、友人とカラオケに行く所だったので、

 

 

きっと誰かが見つけて保護するだとうと、そのままにしてきたという。

 

 

もしかしたら、そのまま餓死して、私を呪っているのかもしれないという。

 

 

もし、その時の猫の呪いなら、どうすれば良いでしょうか。

 

 

そんな電話相談でした。まず相談者から聞いた現象が、夢遊病なのか、

 

 

それもと霊現象なのかを見極めなければなりません。夢遊病の場合、

 

 

■夢遊病中の人に話しかけると、ちゃんとした会話は出来ません。

 

 

■夢遊病の人は、無表情で行動しているはずです。

 

 

■夢遊病の場合、長くても30分しか行動出来ません。

 

 

■夢遊病は1回の睡眠に対して、1回しか起きないのが普通です。

 

 

ここまでの事を、相談者の娘さんに当てはめてみると、夢遊病中は、

 

 

無表情だったといいますし、コンビニの店員と会話もしなかった様ですし、

 

 

時間も30分以内だったといいますので、ここまでは正常な夢遊病と判断できます。

 

 

しかし、最後の1つの条件でひっかかりました。それは、

 

 

■夢遊病は、脳の中に残っている記憶の再現が基本です。

 

 

つまり、記憶に無い事は一切できないのです。

 

 

しかし、今回の娘さんは今まで一度も猫の缶詰を買いに行った事は無いそうです。

 

 

この最後の条件がクリアされていません。夢遊病では無い気がしました。

 

 

何か嫌~な予感がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


さて、相談者の方は、もしかしたら、

 

 

猫の怨みを買ったのではないかと、心配されていましたが、

 

 

1年ほど前に、学校の帰りに段ボール箱にいた2匹の猫を助けなかった

 

 

というのは、確かに残念でしたが、

 

 

別にその猫達を殺した訳でも無いし、猫を捨てた本人でもありません。

 

 

だから、その猫達が復讐するとはとても思えません。

 

 

 

 

 

 

また、猫を助けなかったのと、コンビニで猫の缶詰を買って、

 

 

お皿にエサを盛るという行動が、何か一致しません。

 

 

何か人間が関与している行動だからです。

 

 

コンビニで缶詰を買い、お皿にエサを盛るって、

 

 

どうみても、動物の霊がさせる様な行動じゃないですよね

 

 

 

だから、これは間違いなく人間の霊が関与しているはずなんです。

 

 

そして、猫の缶詰を買うとか、お皿に猫のエサを盛るという行為は、

 

 

猫を飼っていた人の行為であり、猫が好きだった人の行為と思っていいでしょう。

 

 

 

 

 

 

そこで彼女に、

 

 

「娘さん、誰かに怨まれる様な事をしたとか言っていませんでしたか。

 

 

 特に、猫が好きで、自宅に猫を飼っていた人で・・・・」と聞くと、

 

 

 

 

 

 

彼女は、「娘じゃなくて、多分私に思い当たる事があります。」という。

 

 

 

 

 


そう言うと、彼女はこんな話をしだした。

 

 

 

 

 

 

 

実は、娘さんが産まれた時、

 

 

今のご主人とは不倫関係にあったという。

 

 

 

 

当時ご主人の奥さんは、癌で子供が産めない体で長期静養中だったという。

 

 

そんなおりに不倫して出来た子供だった。

 

 

しかも、彼女は奥さんの所まで行って、

 

 

子供が出来たので、離婚して欲しいと嘆願しに行ったという。

 

 

始めは断っていた元奥さんも、ご主人と彼女に無理やり説得されて、

 

 

泣く泣く離婚の判を押したという。

 

 

やがて、彼女は他の部分にも癌が転移してあっけなく亡くなったという。

 

 

その元奥さんが、とても猫好きで、保健所の殺処分寸前の猫を引き取ったり、

 

 

捨て猫がいると、すぐに拾って来て育てて、実家には9匹の猫が居たという。

 

 

またご主人と暮らしている家にも3匹が居たが、

 

 

離婚と同時に、元奥さんの実家に引き取ってもらったという。

 

 

それはまるで、猫が自分の子供の様に可愛がっていたらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はその話を聞いて、それだと感じた。

 

 

 

 

 

 

私が彼女に勧めたのは、もちろん亡くなった元夫の奥さんの供養でした。

 

 

棚の一ヶ所に元奥さんを供養するスペースを作り、

 

 

奥さんの写真を置き、その前にお水とお線香を点し、

 

 

貴方とご主人と出来れば娘さんも一緒に、

 

 

「ごめんなさい。○○さん、どうか成仏して下さい。許して下さい。」

 

 

と少なくとも100日間供養してあげてみて下さい。

 

 

あと、出来れば、亡くなった元奥さんがやっていた様に、

 

 

捨てられた猫か、保健所にいる猫を一匹か二匹、

 

 

助けて飼ってみてはどうでしょうか。と言いました。

 

 

 

 

 


時に、亡き人が行なっていた善行を引き継ぐ事が、

 

 

故人の供養の一部になるからだ。

 

 

 


娘の為にも、一緒にやってみます。と言って、彼女は電話を切られた。

 

END