●アメリカの霊能者から教わった6つの質問

 

 

 

 


このお話は、昨日のブログ(●二重人格の息子)の続きです。

 

 

 

従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-12195586084.html

 

 

 


を先にお読みください。


そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ]

 

 


島根県にお住いの方から、是非息子を診て欲しいから来てくれないか。

 

 

という相談を受けた事があった。小学3年になる息子さんで悩んでいると言う。

 

 

息子さんは、小学校に入る頃から、時々言動がおかしくなっていったという。

 

 

誰かが息子さんに乗り移った様に息子の中に、もう1人誰かが居る様だと言うのだ。

 

 

医者に行っても原因は分からなかったという。

 

 

その後もどんどんおかしな言動が多くなり、色々な医者を回って診てもらうと、

 

 

ある医師は、息子さんは二重人格の疑いがあると指摘したという。

 

 

解離性同一性障害という名前を持つ精神的な病気かもしれないというのだ。

 

 

薬を貰ってその医師に従って治療したのだが、まったく効果は無かったという。

 

 

友人は「何か邪悪な物が息子さんに憑依しているかもしれないわよ。」と言った。

 

 

息子さんは事ある毎に「もう一人のボクは、違うって言っているんだよね。」とか

 

 

「もう一人のボクは嫌いだって」と頻繁にもう一人のボクという表現を使うと言う。

 

 

家族でレストランに行った時、息子だけなかなか何を食べたいのか決められない。

 

 

ボクはスパゲティを食べたいんだけでもう一人のボクはハンバーグを食べたいんだ。

 

 

また、その日の朝は、行くと言っていた買い物も、

 

 

午後聞くと、あれはもう1人のボクが言ったんだよ。ボクは行きたくないよ。

 

 

と訳の分からない事を言ったりする事があるという。

 

 

決定的だったのは、お父さんに対して、「あなた誰?」と言った事もあったという。

 

 

幼稚園の頃は活発だったのが、段々家に引き籠っている方が好きになって来ている。

 

 

彼女は祈祷師も兼ねているという占い師の所へ相談に行き、

 

 

お祓いをしてもらったという。しかし、その直後は良かったものの、

 

 

1週間経つとまた元の二重人格の息子に戻ったと言う。そんな相談だった。

 

 

二重人格。相談を聞いただけでは、何とも言えないのだが、

 

 

かなり難しい案件だと感じた。

 

 

引き受けても、私に力になれるかどうかも分からないとも思った。

 

 

数ヶ月経った頃、息子を東京の医者に見せる事になったので、

 

 

息子と一緒に上京します。是非一度だけでも息子に会って診て欲しいというのだ。

 

 

こうして私は、二重人格の息子さんと後日会う事になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私のオフィスに尋ねてきた親子は、極普通の親子に見えた。

 

 

小学3年生の息子さんは、短髪で、短パン姿。

 

 

特に太っている訳でもなく、痩せている訳でもない。

 

 

正面から見ても耳が大きいのが分かる顔立ちだった。

 

 

「どうぞお座り下さい。」

 

 

しばらく息子さんを見ていてると、息子さんも黙って私を見返した。

 

 

そのままじっと息子さんを3分位見ていても、

 

 

息子さんもじっと私から目を離さないで、私を見返している。

 

 

多分、この子、憑依じゃない。

 

 

それが第一印象だった。

 

 

私の経験から、3分もじっと私を見つめ返している子は、

 

 

憑依されていない可能性が高い。

 

 

憑依じゃ無ければ、やはり病気だろうか。

 

 

 

 

 

 

二重人格という病気は、通常その人の過去に、

 

 

大きなストレスが有った事が原因とされる。

 

 

その強いストレスから逃げる為に、

 

 

自分の中に違う人物という逃げ場を作るのである。

 

 

そして、抑圧されていた元々自分の心の中にあった本当の願望や欲望が、

 

 

別人格の形を借りて現れるのである。

 

 

 

 

 

 

 


私がアメリカに居た頃は、

 

 

二重人格の原因は、子供の時受けた衝撃的な体験が主な理由だった。

 

 

児童虐待、性的暴行、カルト宗教、家族の死や殺人事件。

 

 

その中でも多かったのは、幼少期に受けた虐待経験や性的虐待である。

 

 

しかし、日本の場合、相談者の多くの原因は、学校のいじめであり、

 

 

次に多いのが、人間関係のストレスと両親の不仲、

 

 

親による過度の期待と過保護である。

 

 

 

 

 


そこでお母さんに、ここに来る前に、

 

 

いじめや虐待など、息子さんに過度のストレスになった様な出来事が、

 

 

無かったか聞いてみたのだが、特に思い当たる事は無いとの事だった。

 

 

 

 

 

そこで、直接息子さんに下記の6つの質問してみた。

 

 

①学校の行事で、参加したのに覚えていないという事はある?

 

 

「無いです。」

 

 

②自分を第三者の目で見ている気分になる事ある?

 

 

「わかりません。」

 

 

③気がついた変な所に居て、そこまで歩いて来た記憶が無いという事ある?

 

 

「無いです。」

 

 

④頭の中で、違う人の声が聞こえる事はある?

 

 

「あります。」

 

 

⑤酷い頭痛はある?

 

 

「無いです。」

 

 

⑥もう1人のボクが言った事は覚えている?

 

 

「はい。」

 

 

 

 

 

この6つの質問は、私がアメリカに居る時に、

 

 

アメリカ人の霊能者に教わった事である。

 

 

上の①~⑤までの質問は、二重人格が病気なら、全部Yesの場合が多く、

 

 

霊的による理由で二重人格になっているなら、Noが多いという。

 

 

また⑥の質問は、

 

 

通常二重人格が病気なら、自分が違う人格の時は、

 

 

その人格が言った事は覚えていないというが、

 

 

二重人格が霊的原因に寄る場合、違う人格の時の発言も覚えているという。

 

 

確かに、息子さんの場合、話の中でも、

 

 

「ボクはスパゲティを食べたいんだけで、

 

 

 もう一人のボクはハンバーグを食べたいんだ。」とか、

 

 

その日の朝は、行くと言っていた買い物も、

 

 

午後聞くと、あれはもう1人のボクが言ったんだよ。ボクは行きたくないよ。

 

 

などと、違う人格が発言した内容も、ちゃんと把握している。

 

 

 

 

 

 

 

 


二重人格が病気でないとするなら、

 

 

私の出番かもしれない。そう思った。

 

 

 


そこで彼女にこんな事を聞いてみた。

 

 

「失礼ですが、今のご主人、この息子さんの本当のご主人ですか?」

 

 

「いえ、違います。

 

 

 私、連れ子で今の主人と結婚しました。」

 

 

彼女は、何でそこまで分かるのかと、少し驚いていた。

 

 

実は、二重人格になっても、

 

 

自分の親の事を「あなた誰?」と言う事は滅多に無いと言われている。

 

 

それなのに、この息子さんは、父親の事を「あなた誰?」と言ったので、

 

 

もしかしたらと思い聞いてみると、やはりそうだった。

 

 

 

 

 

次に、「息子さんの前に、誰か子供を亡くされていませんか?」と聞いてみた。

 

 

すると、

 

 

この息子さんを出産する2年前に、1人、

 

 

産まれたばかりの子を亡くしているという。

 

 

 

 


もしかしたら、それが原因かもと思った。

 

 

 

 

可能性としては、先に亡くなった子の意識がまだこの世に残っていて、

 

 

後から生まれた子の体に同化している場合があるという。

 

 

そうなると、二重人格の様な現象が起きるとアメリカの霊能者は言っていた。

 

 

 

 


私がお母さんにアドバイスしたのは、

 

 

●まず、産まれた直後に亡くなった子供には、名前がついていなかったというので、

 

 

その子に名前をつけて、短冊に書き、

 

 

仏壇で少なくとも100日間、出来れば息子さん平常に戻るまで供養する事。

 

 

「どうか成仏して、天国に行ってね。」

 

 

「亡くなったけど、忘れないからね。」

 

 

「弟の体から出て、早く生まれ変わって来てね。」

 

 

 

 

彼女はやってみますと言って、島根に帰って行った。

 

 

 

 

 

 


やがて、供養を初めて1ヵ月が過ぎた頃から、

 

 

段々と息子さんの発言から、もう一人のボクが消えて行ったという。

 

 

もしかしたら、お母さんが自分の存在に気が付いてくれて、嬉しかったのかもしれない。

 

 

子供はどの子も、本当は良い子なのである。

 

END