●幸せの1つのパロメーター
明日は七夕なので、
今日はそれにちなんだ話題にしましょう。
長生きの秘訣の1つに、体を自然に合せるというものがあります。
これは衣食住に於いて言える事です。
例えば、夏なら夏の服を着て、夏の季節の食べ物を食べ、
夏用の住環境にする。
夏用の住環境と言っても、難しいかもしれませんが、
夏の咲く花を飾ったり、
部屋を涼しい色のカーテンやクッションに置き換える等です。
体が弱いという方は、
この季節に合わせた生活をする事によって良くなる人もいます。
そして、もっと細かい事を言うと、
自然に合せるを四季(春夏秋冬)だけでなく、
その間にある色々な行事も合わせて参加する事、
それは幸せの1つのバロメーターでもあります。
自分では余り意識していなくても、
もし、貴方がまだ幼かった頃、
貴方の家で、四季を意識した生活をして、
1年の様様な行事を家族で行っていたなら、
多分、貴方の家庭は幸せだったのです。
例えばこんな家庭。
冬には、コタツを出したり暖房器具を出して、冬の住環境にし、
夏には、扇風機などを出して夏の住環境にする。
そして、みんなでクリスマスや正月、節分やお盆に参加する。
こんな四季+行事をちゃんとしていた家庭は幸せの1つのバロメーターです。
別に豪華で無くていいのです。
正月に豪華な三段重ねのおせち料理が無くてもいいのです。
正月には正月を祝う、新年を迎えた事を感謝できればいいのです。
だから、四季+行事をちゃんとしている家庭は、
貴方は意識していないかもしれまえせんが、それは幸せな家庭と言えます。
そして、その行事の1つに、明日の七夕も含まれています。
よくこんな事を聞く事があります。
「今日、家で豆まきやるんだってよ。バカらしくやってらんねえよ。」
たかが豆まきですが、
この辺から、その家の幸せが少しづつ崩れていきます。
また、その逆もあります。
長い間疎遠だった家族や、不仲だった家族でも、
久々に、みんなで集まって、七夕を祝ったり、
クリスマスに集まって、ケーキを食べプレゼント交換をしたりして、
みんなで行事を祝う事によって、再び家族が再生される事があるのです。
さて、ここまで四季+行事の良い事ばかりを言って勧めてきましたが、
注意する事が1つだけあります。
ある日、私の友人が最近仕事運が悪くて悪くて悩んでいるというので、
彼の家に行った事があります。
すると、彼の家の玄関に、
もう7月に入ったというのに、
なんと、まだ正月飾りが飾ってあるではないですか。
実は、普通の飾りつけと、季節の行事での飾りつけは違う物なのです。
普通に貴方が好んでつけた花の飾りつけなら、
いつまで飾っても、問題は無いでしょう。
でも、正月の飾りつけとか、季節の行事に行った飾りつけには、
やや霊的な祈りや祈祷的な意味合いが含まれています。
だから、正月の飾りつけなら、少なくとも2月に入る前に外す事。
そうでないと、
その季節外れの行事の飾りつけを頼って、
変な霊が寄ってきてしまう事が有るのです。
だから、七夕も終わったら1週間以内に片づける。
お雛様もすぐに仕舞うようにしましょうね。
最後に、そうは言っても、
小さい子供が居る時は、家族全員で祝っていた、季節の行事ですが、
子供が居なくなったり、家族が一人減り、二人減りと、
少なくなると、段々とそんな行事もやらなくなります。
そして、一人ぼっちになれば、よいよ行事などやらないかもしれません。
そんな方は、もう幸せな家庭とは縁遠くなってしまったと言います。
ある老女の方は、電話口でそう言いました。
ご主人は10年前に先立たれ、息子さんも3年前に病死したとの事でした。
「もう行事を一緒に祝う人は、誰もいません。」と。
でもね。
たった独りになっても、幸せになれるんですよ。
何にもしないお正月なんて、良くありませんよ。
コタツの正面の席に、ご主人の写真を。
そして、貴方に隣に息子さんの写真を置いて、
昔みんなが好きだった正月の料理を作って、
ささやかでも、3人で祝って下さい。
貴方さえその気になれば、そこには昔の幸せだった正月が再現できるんですよ。
きっと、ご主人も息子さんも戻ってきていますよ。
それが季節の行事でもあるのです。
「お前が作る、栗きんとんはやっぱり一番だなぁ。」
「いつまでも、元気で、
私の分も、生きておくれ。」
END