●赤い帽子を持った男の子
今日から7月という事で、
夏が近くなり、今日はほんの少しだけ怖い話をしてみましょう。
怖がりな人は、最初に誰かに読んでもらってから、
少しずつその友達に聞いて、有意義な所だけ教えてもらうようにしてください。
では、そんな怖がりな人はここからは、読まないようにね。
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先月、テレビのニュースでこんな報道があった。
昔から京都には、小川が多い。
そんな小川の側に家を建てた人々は、
家から道路に出る為には、小川に橋をかけなければならない。
そこで普通に人が小川を渡って道路に出る家は、簡易橋を作り、
車庫がある家は、車が通れる道幅の橋を作った。
ところが、ある日県の職員がやってきて、
橋に税金を取ると言われたのだ。
職員いわく、川は県の所有地。
その所有地に、勝手に橋を作って、使用するなら、
占用料(土地使用料)を払えという訳である。
それに対して、寝耳に水だった住民は、
「昔からあるのに、今頃から徴収とは納得できない。」
「橋が無ければ生活出来ない。」などという不満が爆発。
調べると、京都市内には、こうした小川に橋を掛けている住宅は、
4850件あり、その内、納得して占有料を市に払っている住宅は、
僅か1650件だという。
ちなみに、橋の大きさや取り外し出来るかなどの材質によるらしいが、
占有料は年間750円の家もあれば、年間約2万円払っている家もあるという。
平均の支払い額は、年間7500円位である。
もし、貴方や貴方の知り合いが、土地を買うという話になり、
そばに小川や側溝がある時、そんな税金が係るという事を、
頭に入れておいた方がいいかもしれません。
さて、今日の話は、そんな京都の話ではないのですが、
東京でも、そんな家の前に小さな川が流れている家があり、
その川に橋をかけて、道路に出るという方がいました。
ところが、ある日、家を出て買い物に行く時、
その橋を渡ったら、ふと小川の方が気になって、
橋から小川を覗いて見たといいます。
すると、なんと小川の水面に、
赤い帽子を手に持った男の子が映っているではありませんか!!
あれっ?と思って、近くを見回しても、
そんな子供は、どこにも居ません。
というか、彼女の周りに人らしきものは、誰も居なかったといいます。
家の人に話しても、信じてもらえなかったそうですが、
彼女は、はっきりと水面に、
赤い帽子を持った男の子が映っているのを見たと言います。
毎日通る自宅の前の小川だけに、彼女は怖くなり、
私に電話相談してきたという訳です。
私の個人的な考えではありますが、
小川でも沼地でも池でも、海でも、
その水面に映る形で現われた霊は、大抵水死した人です。
それもその場所の近くで亡くなっている事が多いです。
それは心霊写真でも同じで、
例えば海水浴中に写真を撮ったら、海の海面に顔が写っていたなんて場合も、
その海のその近くの場所で溺れ死んだ人だったりします。
話を相談者の事に戻しますが、
私は彼女に、「家の前の川で男の子が溺れ死んだという事件はありましたか?」
と聞いてみました。
すると、彼女はそんなニュースは聞いた事も無いと言います。
多分、彼女の家が建つずっと前に、その小川で亡くなった子かもしれません。
そうだとすると、彼女には何の怨みも無いはずです。
大抵の場合は、供養して欲しいなぁと思って現れたりしますから、
彼女には、今度橋を通ったら、
「赤い帽子を持った男の子の霊へ、どうか成仏して天国に行って下さいね。」
と手を合わせてあげて下さいとアドバイしました。
あと彼女に話したのは、
霊を目撃して、なんか普通と変わっているなぁ。と感じたら、
その変わっている部分には意味があると思っていいです。と説明し、
例えば、今回の彼女が目撃した「赤い帽子を持った男の子」というのも、
少し変わっていますよね。
普通は、帽子は頭に被るものです。
それなのに、男の子はなぜ、赤い帽子を手に持っていたのでしょうか。
多分、それには意味があるのが霊の出方です。
ここからは、私の推測ですが、
彼女に言ったのは、
多分、風かなにかで、その男の子は、
赤い帽子を、川の近くに落としたのかもしれません。
そして、それを捕ろうとして、ボクは川に落ちて溺れちゃったんだよ。
と、そんな事を言いたいのかなぁ。って、現れた姿から思うんですよね。
また、水面に霊が写ったからといって、怖いものでは無く、
逆に、良い霊である事もあります。
例えば、彼女が橋から身を乗り出して小川を覗いたので、
もし、亡くなった男の子が優しい性格の子だったら、
「そんなに覗くと危ないよ。僕ここで川に落ちちゃったから、気をつけてね。」
と言いに出て来る事もありますし、
そんな事がここであったから気をつけて!と、
彼女の守護霊が見せている事もあります。
そういう事もあるので、
「赤い帽子を持った男の子の霊へ、どうか成仏して天国に行って下さいね。」
の後に、その子の霊と守護霊に向って、
下の言葉を付け加えるといいですよと言った。
「忠告してくれてありがとね。」
END