●コップ一杯のミルク
占いの仕事をしていると、
時々、将来私はアイドルのなりたいんです。とか、
将来女優になりたいんです。という相談者がいます。
ただ、アイドルとか、女優というものは、
マラソンやボクシングなどと違って、実力主義だけでは無い部分があります。
いくら大手のプロダクションに入っても、
いくら演技やダンスがうまくても、自分の実力に+人気と運が必要です。
占いでは向いている向いていないという方向付けは出来ますが、
デビューしてから、人気が出るか長くその道でやっていけるかは、
人気と運が、どうしても必要となります。
つまり、その道が好きという人は、デビューは努力すれば叶うでしょう。
でもその続きは、他人が決める要素が強く、
自分がどんなに頑張っても、人気が出ない、続かないという事はあるのです。
それでも、ガッツのある相談者は、
「では、人気と運を得る為には、どうしたらいいでしょうか?」と、
なおも食い下がってくる方もいます。
しかし、人気というのを決めるのは、ブラウン管の向こう側の視聴者です。
だから、こちらではどうしようもありません。
ただ、1つだけ方法があるとすれば、
ブラウン管の向こう側は、コントロール出来ませんが、
ブラウン管のこちら側は、なんとかなるかもしれまえせん。
つまり、ブラウン管のこちら側で人気が出る様になる事です。
どういう事かというと、
ブラウン管のこちら側には、共演者とスタッフがいます。
せめてその中で、人気がある人になる事です。
スタッフには優しく、共演者には思いやりを、
そんなアイドルや女優になる事です。
そうすると、貴方の時だけ特に頑張ってる音声さんや、ライト係がいたり、
共演者が貴方の失敗をホローしてくれたり、
それはブラウン管のこちらだけの事ですが、
実はそういう雰囲気とかが、画面を通じて視聴者に伝わる事があるのです。
すると、「ああ、あのタレントさんは、みんなに好かれているんだなぁ」と、
なんとなく視聴者に伝わるものです。
人が好きだというものは、私も好きと伝染するものです。
そんな貴方の周りの人気の積み重ねが、やがて大きな人気になるのです。
一見、テレビでは乱暴な人だと思っていたタレントが、
裏では後輩や、共演者に食事を奢っていたり、面倒をみていたりします。
では、人気と運の「運」の部分はどうにかならないでしょうか。
実は、この運の部分は、
自分でも調べる事が出来ます。
貴方の先祖を方をよく調べる事です。
例えば、貴方のお祖父ちゃんやお父さんが、
多くの人を助けてたり、貧乏な人を救ってあげいたりして、
お金は余り残さなかったけども、人々の人気はあった。とか、
そんな人の子孫は、今度は人々から愛されやすい存在となるです。
そんな子孫の方は、例えタレントにならなくても、
なんとなくいつも誰が手を差し伸べてくれる。
困った時に、なぜか救いの手が差し伸べられるという事が起きます。
だから、そういう先祖がいたら、特にその人を供養してお願いする事で、
運が開ける事が多いのです。
最後に、
私が、アメリカに居る時に知った実話を・・・
アメリカのペンシルバニア大学に、ハワード・ケリーという、
1人の男性がいた。
彼はとてもハイキングが好きで、暇があると仕事の合間に、
友人らと山登りに出かけたという。
ところがある時、とても暑い時にハイキングに行き、
手持ちの水がすっかり無くなってしまった。
彼も友人も、すっかり喉が渇いてしまい、困ってしまった。
それでもフラフラになりながらも、小屋を見つける。
ノックすると、女性が出て来た。
「すみません。コップ一杯の水、頂けませんか?」
すると、女性は、
「ここは山だから、水道が通ってないの。
ミルクで良かったら・・・」
「ミルク?
あっ、でも僕ら、ハイキング中でお金持ってい無いんです。」
女性は、笑顔で、
「お金なんていらないのよ。
亡き母から、困っている人からは、お金を受け取らない様にって、
教えられたの。」
ハワードと友人は、お礼を言うと、その山小屋をあとにした。
それから何年か過ぎたある時、
山小屋に住んでいた女性は、具合が悪くなり町の病院に行く。
診断は、子宮ガン。
それもかなり手遅れに近い。
病状が深刻だったのもあるが、
地元の医者は、あの山小屋の貧しい女だと知ると、
高額な医療費など、払えるはずが無いと思ったのか、
もっと大きな病院に行きなさいと、適当な大学病院を紹介して、
そっちへ行くようにと、追い出した。
彼女はそんなお金も無いので、不安のまま、大学病院に向った。
案の定、大学病院でも、
あの貧しい山の村から来たのでは、手術しても、
きっとお金も無いだろうから、
高い医療費なんて払えないんじゃないかという話が出た。
ところが、
その村の名前に、反応した医者が1人だけいた。
ドクター ハワード・ケリーだった。
その頃、彼は立派な医者になっていた。
それも婦人科だったのだ。
彼は、彼女がどこの町から来たかを知ると、
直ぐに彼女の部屋を訪れた。
そして、彼女の顔を見るなり、あの時、あの山で、
一杯のミルクを譲ってくれた女性だと知ったのです。
彼は研究室に戻ると、その日から、
なんとか彼女を救えないかと、考えた。
「彼女は、俺が助ける。」
その後、長い闘病生活が続きましたが、
見事彼女はガンを克服して、元気を取り戻したのです。
最後に、高額な医療費を心配している彼女に、
ハワードは、優しくこう言った。
「医療費は、全額、昔に支払い済みですよ。
あの時は、一杯のミルクを、ありがとう。」
映像にしたのが、これ。
END
