●歴史は繰り返す。

 


このお話は、一昨日のブログ(●幸せな結婚と幸せな家庭の違い)の続きです。

 

従って、一昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-12169410182.html

 


を先にお読みください。


そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ

ある時、OLだという女性の方からの電話相談。

6つ上のお兄さんの事を診て欲しいという。彼女のお兄さんは、商社に勤めていて、

ルックスや収入などは、一般男性よりも良い方だという。

一応ネットで彼の写真を見せてもらったが、悪く無い。

そして性格も優しくて、滅多に怒らないという。

妹の彼女からみても、合格点を優に超える兄だという。

そんなお兄さんなのに、今まで離婚3回。しかもいずれも2年もたず。

彼女いわく、いずれの場合も嫁さんに問題があったという。

「兄が連れて来た嫁さんは、どの方も、いつも大人しそうで、優しく、

 会った時は、とても印象が良い人ばかりでした。

 ところが、結婚すると、途端にその嫁さんが豹変するんです。

 そして、私やお母さんと激しい口喧嘩をする様になり、

 離婚して家を出ていってしまうのです。」  こうして、お兄さんは3度離婚したという。

お兄さんには幸せな結婚してもらいたいという彼女。

4度目の結婚はうまくいくか、占って欲しいという。

また離婚しない様に、もし気を付ける事があれば教えて欲しいという。

そこで、お兄さんが離婚した3回の事を彼女に詳しく聞いてみた。

最初の結婚は5年前だという。会社内で知り合った子で、料理も出来、

性格も温厚で、とてもおとなしい子だだったという。

結婚後半年して、その子は会社を寿退社して、実家に嫁に入る。

当初は、嫁さんと姑であるお母さんとも、とてもうまくいっていたという。

彼女もお母さんも、お嫁さんを歓迎し、可愛がったという。

ところが、結婚して1年が過ぎた頃、異変が起きた。

ある晩、4人で夕食を食べていた時、ひょんな話題から、隣の家の事になり、

「隣に息子さんが出来たそうよ。うちもはやく出来るといいわね。」

とお母さんが言ったその直後、嫁さんが、食べていたものを吐いたのである。

そして、その日から急に嫁さんが、お母さんと顔を合せると不機嫌になり、

小さな事で口論となり、やがて口喧嘩となっていったという。

ただ、妹さんが当時一緒に暮らしていて、不思議に思った事が1つあったという。

それは、お母さんが外出していて留守だった時、

彼女とお嫁さん二人だけになって、話した事が何度かあったそうなのだが、

不思議と結婚当時の温厚でおとなしい奥さんなのだという。

それがお母さんが帰宅すると同時に、言葉もキツくなっていく感じだったそうだ。

やがて、嫁と姑の確執は大きくなっていき、嫁は離婚して出て行った。

2度目の結婚はそれから1年後だった。会社の同僚の紹介で知り合った子で、

5歳年上だった事もあり、付き合って3ヶ月で結婚への運びとなった。

その子は、入籍と同時に会社も退職し、実家にはいった。

年上女房という事もあり、妹さんから見てもとてもしっかりした女性で、

性格もとても良さそうにみえたという。常識もあり、この方だったら、

母と喧嘩する事もないだろうと思ったという。ところが、

実家に寝泊まりし始めて1週間後にはもう母と衝突して口論になったのである。

どうして口喧嘩になったのか、原因を聞いても、

母も嫁さんも、なんとなく頭にきた。といい、明確な理由は無いというのだ。

その後も度々口喧嘩が起き、嫁さんは実家に帰ってしまったという。

そして、自然消滅の様にして、離婚となった。

3度目の結婚はそれからまた1年後だった。その子は昔兄の同級生だった子で、

風の便りで、その子も離婚して現在一人だった。ところが、

友人の結婚式で会ったのがきっかけで、付き合う様になり、結婚したという。

兄は、もうこの時には、嫁が実家に入ると母親と喧嘩するので、

アパートでも借りて、暮そうと思っていたという。しかし、嫁さんが

お義母さんとうまくやれる自信があるといい、実家に入る事になったという。

ところが、実家に来てから段々と嫁さんの性格がキツくなっていった。

そして案の定、1ヵ月後にはお母さんと口喧嘩が始まり、

結局またスピート離婚となったのである。

私はその話を聞いてその3人の嫁さんの写真を送ってもらって見てみたのだが、

3人とも話の通り、良さそうな女性なのである。

一見、姑さんと口喧嘩のバトルを始める様な人には見えなかった。

そして、お母さんの写真も見せてもらったのだが、

嫁いじめをする様な人にも見えなかった。

喧嘩の原因を見つける事が、解決の第一歩なのだが、今回の場合、

3回の離婚の直接の原因になったのは、姑との喧嘩なのだが、

その姑との喧嘩の原因が分からないのである。妹さんに聞いても、

どうして二人が毎回喧嘩になるのか分からないという。お母さんに聞いても、

生理的に段々と嫌いになっていくのでどうしようも無いと言うそうだ。

私が、この3回の離婚の話を聞いていて、1番気になったのは、やはり、

3回とも嫁さんの性格が急変しているという点である。

それも、付き合っている時は変わらないのに、

実家に同居してから、みな性格が変わっていき姑と喧嘩するのだ。

この時点での、私の直感だが、この実家には、何か、居る。


















 

 

 

 

 

私の興味は、お兄さんよりも実家に向いていた。

なぜなら、急変したという3人のお嫁さんは、

いずれも、お兄さんとお付き合いしている時には、変化しないで、

実家に嫁いでから性格が変わったり、喧嘩早くなったりしているからだ。

問題はお兄さんではなく、実家ではないかと感じるのだ。




そこで妹さんに聞いてみた。


「貴方のご実家は、何をやられているのですか?」

「酒屋です。」



彼女の話によると、実家は町では大きな方で、

支店も2つあり、大きな倉庫も所有する酒屋だという。

お兄さんが現在商社に入って働いているのも、

いずれは酒屋を継いで、貿易の業務を初めて海外進出を考えての事だという。



なるほど。


お兄さんは、将来の跡取り社長という訳か。


でも、そうなると、ますます不思議だ。

お兄さんと結婚した女性は、将来の社長夫人だし、

きっと何不自由の無い生活を保障されたと思ってもいい。

それなのに、なぜ3人のお嫁さんは、

姑と口喧嘩までして、離婚してしまったのだろう。





私が最初に気になったのは、そのである。


3人の性格の良い嫁と口喧嘩して離婚させた張本人と言ってもいい存在だ。

そこで、妹さんに姑であるお母さんの写真を3枚ほど見せてもらった。




ところが、写真を診て更に疑問は深まってしまった。

写真から診るお母さん(姑)は、とても良い感じの女性なのである。

とても、このお母さんが3人の嫁さんをいじめて離婚させたと思えなかった。



性格の良い3人の嫁たち。

感じの良さそうな姑。

しかし、特に理由も無く口喧嘩が始まり、3回とも離婚。




分からん。

さっぱり分からない。



ただ、何か嫌な感じが、この実家にはある様な気がする。




この様に、考えが行き詰って、謎を解く手がかりも無い時、

私は、いつもこういう考え方をする。



それは、



「歴史は繰り返す。」



つまり、お兄さんに起きた現象は、

過去にも、この実家に起きているのではないか。という事。




そこで、妹さんに聞いてみた。


「貴方のお父さんも、結構結婚に苦労しましたか。


 例えば、何回も破談になったとか、離婚したとか?」





しかし、残念ながら、答えは、


「父も母も初婚です。」




今も仲良しで、もうすぐ結婚30年だという。






まぁ、私の考えも外れる事はしょちゅうだ。





そうなると、お父さんはすんなり結婚出来たのに、

お兄さんは、何回も離婚。


やっぱり、お兄さんにも問題があるのかなぁ。     と思いかけていた時だった。


妹さんが、こんな事を言ったのである。


「でも、父は入り婿ですけどね。」


「えっ?、入り婿って、婿養子の事ですか?」


「はい。」



「じゃあ、男の子がいなかったんですね。」



すると、彼女は意外な事実を語り始めた。


彼女のお母さんは、長女で、他にも兄妹がいて、

兄と妹がいるという。




ところが、5歳年上のお兄さんは、現在家出をしていて行方不明だという。

そこで、しょうがなく彼女のお母さんが、

酒屋を継ぐ為に婿養子をとったのだという。


「そのお母さんのお兄さんは、何で家出されたんでしょうか?」


気になったので、聞いてみた。




すると、そこには、恐ろしい事実が隠されていたのである。








そのお兄さんは、行方不明になる8年前、

ある女性と結婚した。



性格も良く、よく酒屋の仕事も手伝う、とても良く出来た嫁だと、

祖父も祖母も、嫁をたいそう可愛がったという。





ところが、結婚してから3年が経っても、

一向に妊娠する様子が無い。





頑張って働いてくれるのは有り難いのだが、

跡取りの心配も気になった祖母は、嫁を医者に連れて行ったという。




すると、前年に無理をしたのか、病気をした時に、

どうやら卵巣萎縮になってしまったようで、

子供を産めない体になってしまった事が分かったという。







それからの、祖母は、嫁をいじめる様になったのだ。

わざとキツイ仕事をやらせたり、経理の仕事もやらせたり、

作った食事には文句を言い、家事の不出来もきつく叱ったという。




それでも、お兄さんと嫁は愛し合っていたので、頑張ったというが、

その内、嫁さんは姑のいじめに耐えられなくなって、うつ状態になり、


ある日、自殺してしまったのだという。





そして、それに悲観したお兄さんは、

こんな家にはいられないと言って、家出したのだった。





 

私はその話を聞いて、それが関係していると感じた。

「ちなみに、その自殺したお嫁さんのお墓は、どこにありますか?」

と聞くと、母に聞いてきますと言って、しばらくすると、

「墓は無いそうです。

 自殺した人を、先祖の墓に入れるのは良く無いという事で、

 お寺に預けてあるそうです。」




私は、その自殺したお嫁さんの怨霊を感じた。

そこで、まずそのお嫁さんをちゃんとしたお墓に埋葬してあげる様に言った。

ただ、注意するのは、

先祖のお墓には、入れてはならないという事。

なぜなら、そこには、彼女をいじめた祖母さんが眠っているので、

そこに埋葬すると、より酷い霊障が起きる可能性がある。

別の墓に埋葬する事です。



多分、お墓にも入れてもらえないという事実も、怨霊を強くした原因だろう。



これは自宅の仏壇も同じ。

いじめた祖母さんと同じ仏壇で供養してはいけない。

どこか別の場所に位牌を置き、100日間供養してあげる事。

お水、お線香をあげ、時々食べ物を供え、

お祖母さんがいじめた事を詫びてあげて、

成仏する様に手をあわせてあげます。特にお兄さんも。




そうすれば、きっとお兄さんの4度目の結婚はうまくいきますよ。







今は、昔ほど、早く結婚しろ。とか

早く跡取りを産めなどとは、言われなくなった。

 

それは良い事なのかもしれない。


 

しかし現在、

少子化という問題がクローズアップされている。

昔が良かったのか、今がいいのか。複雑な気持ちになる時がある。

END