●前世体験
占いをしていると、よく、
「私の子供は霊が見えるみたいなんですけど。」とか、
「私には見えない物が、息子には見えるみたいなんです。」
という様な相談を受ける事があります。
純粋な心の持ち主である幼い子供や動物に、
霊が見えるという場合はあります。
最近、藤原紀香さんと結婚された歌舞伎役者の片岡愛之助さんも、
昔は霊が見えていた時期があったそうです。
普通は大きくなるにつれて段々と見えなくなりますので、
そう騒がなくても、心配はいらないケースがほとんどです。
ほとんどと言うのは、
希に大人になっても霊が見え続けるという人もいます。
例えば、その人の家系が昔神職についていたとか。
見える事で、人助けをしていた先祖が居たという場合です。
大人になっても見えるという人は、
その人に憑いている守護霊や神の存在が大きい場合です。
ただ、そんな子供の不思議な告白の中でも、
注意が必要な言動である場合もあります。
そんな時は、占い師として注意する様に言ってあげています。
今日はその事を、書いてみようかと思います。
ある時、電話相談で、こんなものがありました。
「3歳になる娘なのですが、
先日、富士山を見に行こうかと話していると、突然、
私ね、川で溺れて死んだんだよ。と言って来てビックリしました。
これはどういう事でしょうか。」
これはいわゆる前世体験です。
やはり霊が見えるという子供と同じように、
まだ純粋な子供が、前世の記憶をわずかに覚えているという現象で、
普通は生まれ変わる時に、記憶はまっさらとなるのですが、
希に覚えている子がいます。
特に覚えている場面は、その前世で一番ショッキングだった事が多く、
その子の様に、亡くなる場面というのを語る子は多いです。
ただ、段々と大人になるにつれて、その記憶も消えていきます。
霊が見えるという子供と、前世を覚えている能力は違うものです。
だから、霊が見える子は必ずしも前世の記憶も覚えているという事はありません。
同じ前世体験でも、
「私、この町知ってる。」と一度も来た事が無い町なのに、
そこを曲がったら、郵便局があるんじゃない。とか、
不思議なほど記憶が蘇る事があります。
元々、人間の脳は、絵で覚えたり暗記すると頭に残りやすいので、
今までまったく思い出さなかった事も、街並みを見た瞬間、
前世の体験を思い出すという事があるようです。
こういう前世の思いだし方は、特に心配はいらない場合がほとんですが、
冒頭の、「私ね、川で溺れて死んだんだよ。」という前世の思いでは、
時として注意が必要な場合もあります。
もちろん、ただ前世のショッキングだった記憶が蘇っただけという場合もありますが、
相談を受けた占い師として、顧客の万が一を考えて、
やはり一言、注意をしておく様にはしています。
と言うのは、
幼い子供の口から、死に関する言葉が出たのが、
偶然じゃない場合が、時たまあるからです。
それは、子供自身がたまたま言ったのではなく、
その子供の前世の記憶を利用して、守護霊とか先祖霊が言わせるという場合です。
つまり、危険予知です。
その子、また水で溺れて死ぬぞ。という危険を知らせる事があるのです。
だから、少なくもそれを言った時から1年間は、
その子に於いて、水場は注意してあげる事です。
そんな場合、必ずしも言葉どおりの「川」とは限りませんので、
川、海、プール、風呂場などにも、1年間、注意が必要です。
同じ様に、「私、バイクに轢かれて死んだんだよ。」と言ってくれば、
少なくても1年間は、交通事故に注意です。
そして、それはバイクに限らず、車、自転車、バス、トラックにも注意です。
なぜ、子供が言った「川」とか「バイク」以外にも注意しなければならないかと言うと、
もしそれが、守護霊や先祖霊からの危険予知で、
子供の前世体験を利用して言わせたのであれば、
未来にその子が、バスに轢かれると分かっても、
その子の過去にバスに轢かれた事など無ければ、
一番近い、バイクに轢かれて死んだという例をあげざるおえないのです。
だから、注意の対象を広げて考える必要がある訳です。
ここまで読まれている方は、きっとこう思うでしょう。
私は霊も見えないし、前世の記憶も無いから、関係無いや。と。
でも、占いをしていると、
そういう普通の方と話していても、
時々、その人の前世を感じる事があります。
例えば、こんな場合です。
ある野球選手からの相談でした。
ある日を境にして、急にスランプになってしまったという相談でした。
それはシーズン途中でもあったので、深刻な事態だといいます。
彼の話を詳しく聞いていくと、
スランプになる直前に、不思議な夢を見たというのです。
それは何故か自分が病院のベッドにいる夢だったそうです。
今までそんな夢は見た事は無いと彼は言いました。
その時、私はなんとなく彼の前世を感じたのです。
そして、彼に言いました。
「もしかしたら、貴方は前世では、
そのスランプになった時に、死んでいます。」
こういう場合、体はあるのに、心が飛んでしまってスランプになる事があります。
例えば、以前、曲を作っているという方も、
ある日を境にして、まったく良い曲が書けなくなったり、
ある日を境にして、急に死にたくなったり、
また、ガンでも無いのに、僕はガンだと主張する高校生の相談もありました。
多分、前世の彼はその同じ年にガンで亡くなったのかもしれません。
こんな時は、ここからの人生は、
過去の自分にとって、未知の世界です。
今まで歩んできた自分は、過去とは違う事を改めて認識して、
過去と決別する為にも、心の中を真っ白にする必要があります。
そんな精神統一が必要で、上の野球選手には、
近くのお寺か神社での精神修行をしてみる事を勧めました。
アドバイスはその人その人によって、一番良さそうなものをするのが良いのです。
とにかく体は悪く無いのですから、心のケアの問題です。
他にも、高所恐怖症という女性が、
実は高い所から落ちて死んだという前世だったり、
先端恐怖症の女性が、
刺されて亡くなった前世だったりする事はあると思います。
また、最後に、変わった例では、
ある女性が、同じ人と3回結婚しようか、どうかしようか。
という電話相談。
話を詳しく聞くと、
過去2回、口喧嘩して離婚してしまったそうです。
でも、口喧嘩の内容を聞くと、
どれも彼の事を思っての主張だったり、
彼の健康を思っての一言だったりしました。
そして、彼女もこう言います。
「別れても、時々彼の事が心配になります。
ちゃんと食べいるのか、また自棄になっていないか」など。
結局私は彼女に、3度目の結婚も勧めました。
「なんとなくですが、
貴方と彼は、
前世で親子だった様な気がするんですよね。」と言うと、
「やっぱり!」と彼女。
END