●悪魔の子・オーメンの様な赤ちゃん
何年も色々な人の相談にのっていると、
たまに、とても不気味な相談を受ける時がある。
それはある大学生の方からの相談だった。
姉が産んだ子が、悪魔の子ではないかと言うのである。
その子は、まだ生後5ヶ月という男の子の赤ちゃんなのだが、
とても不気味なのだという。
相談者の女子大生の妹さんは、
現在、両親と住んでいる方で、自宅から大学に通っている。
お姉さんは、大学も就職も東京で、
大学入学時から家を出ていたのだが、
1年前に、ふとすべてを捨てて、独りで実家に戻って来た。
そんなお姉ちゃんは妊娠していたという。
しかも、両親が問いただしても、子供のお父さんが誰だか言わない。
ただ、自分で育てると言うだけなのだそうだ。
やがて、姉は男の子を出産。
自宅で育て始めた。
ところが、姉の赤ちゃんを見ていると、
普通の赤ちゃんとは、ちょっと違うのに気がついたという。
■まず、産まれた時から、今までずっと笑わないというのだ。
普通はケラケラよく笑うのが赤ちゃんだが、
姉の赤ちゃんは、まったく笑わないのだという。
■次に怖いと思ったのは、
その赤ちゃんを見に行くと、決まって彼女の方をキツイ目で睨むのだという。
最近は段々と、私が姉の妹で、敵では無いと認識してくれたのか、
睨まれる事は少なくなったそうだが、それまではまるで敵という感じで、
彼女の事を睨みつけたというのだ。
そして、彼女が姉の赤ちゃんが、オーメンに似ていると思った事が、
2つあるという。
■まず、その1つが、数字の6を象った様なニキビの形。
姉の赤ちゃんは、普通の赤ちゃんには無いようなニキビが、
顔のおでこと、ほっぺたに沢山出来ていて、
特に右のほっぺたに出来たニキビが、全体的に6の数字に見えるという。
そして決定的だったのは、
彼女の実家の近くに、ペットショップがあるそうなのだが、
ある日、その赤ちゃんがそのペットショップの前を通ると、
急にその店にいたサルが異常に騒ぎ始めたのだ。
そして、それにつられるかの様にして、他の犬達が吠えだしたのである。
それは彼女と赤ちゃんが、そのペットショップからだいぶ離れるまで続いたと言う。
それが一度だけなら、偶然かもと思うのだが、
実はそのペットショップは、自宅とスーパーの間にあり、
スーパーに行くと必ず通る場所にある為、
どうしてもその前を通るのだという。
ところが、今まで4回通って、4回ともサルが騒ぎだし、
やがて犬が続いて吠えだすという現象が、毎回起きたというのだ。
しかも、不思議とそのサルは、
まだ私達の姿が見えないと思われる店まで10m離れた場所から、
もう騒ぎ始めるという。
誰の子か、言わない姉。
6の数字が浮き出る顔。
笑わない。そして敵を睨む様にして見る赤ちゃん。
姉の赤ちゃんに対してだけ、異常に脅えるサル。
それらは、まるで映画The Omenに出て来る。
悪魔の子・オーメンの様で、怖いんです。と彼女は相談してきた。
ちなみに、私もオーメンの映画は見た。
知らない人もいるだろうから、簡単に説明すると、
ある夫婦が、誰の子か分からない子を養子として育て始めるが、
その子は悪魔の子だと、見知らぬ神父に突然言われる。
その証拠に、頭に6の数字が浮き出ているはずだと。
やがて、動物園に行くと、その子が独りでサルの檻の前に。
すると全ての動物達が突然暴れはじめたのだった。
その子は、本当に悪魔の子だったのである。
確かに、
悪魔の子・オーメンと、お姉さんの赤ちゃんが似ている感じがした。
後半は、明日のブログに続く。