●呪いが憑いた遺産


 

さて、今日はどんな事を書こうかと、

テレビのニュースを見ると、

大阪の時計メーカーの商品「フランク三浦」が、

先日裁判で無罪になったのだが、フランク・ミュラー側が、

その判決を不服として、上告したというニュースが流れていた。





フランク・ミュラーとは、言わずと知れたスイスの高級時計で、

1つ100万円以上するという時計である。



時計にまったく興味が無く、5000円以上の時計をした事が無い私でも、

知っているブランドである。


それに比べて、フランク三浦の時計は1万円以下ぐらいのものだ。




私がこの裁判を見て思うのは、

良い裁判だなぁと思った。

フランク三浦の時計は、初めから時計に「フランク三浦」の文字を大きく入れ、

人を騙す意思は無いし、値段も初めから庶民用に安い。

つまりパロディ時計である。

また、私なんか、この裁判で初めてフランク三浦という時計がある事を知った。

そういう人は多いと思うと、かなりの宣伝効果である。

一方、フランク・ミュラーにとっては、日本は良い顧客の1つである。

そこで裁判を起こす事によって、

何度も何度も、フランク・ミュラーは高級時計だという事がアピールされ、

これもかなりの宣伝効果である。


今回また上告した事で、上告費用は宣伝費用で賄えるだろう。

つまり、この裁判、両社が勝っているという印象がぬぐえない。





 


さて、このニュースを見て思い出した事があったので、

今日はその事について書いてみましょう。





普通、高価な宝石などは、

その宝石を巡って、取りあいになり殺し合ったり、

その宝石を誰にも渡したくないという持ち主の強い念が、

後の持ち主に災いを及ぼすなどの事があると書いた事がありました。



 

特に世界的に有名な、ホープダイヤモンドに纏わる呪いでは、

沢山の人が、このダイヤモンドの周りで亡くなっている。


 

特に有名なのが、フランスのルイ14世が、このダイヤを手に入れた直後から、

フランスの衰退が始まり、息子のルイ15世が天然痘で死亡。

そしてまだ幼いルイ16世が国王にならざるおえなくなり、彼の物になって、

その呪いのホープダイヤは、遂に、

あの王妃マリー・アントワネットが手にする様になったのです。

やがて、二人はフランス革命で、ギロチンで首をはねられたのである。



現在、この呪いのダイヤは、アメリカのワシントンD.C.にある、

スミソニアン博物館の1つである国立自然史博物館に所蔵されていて、

この博物館を訪れる観光客の目玉の1つとなっている。




ちなみに余談だが、現在ダイヤモンドの価格は以前より下がっていのだるが、

ピンクダイヤモンドやブルーダイヤモンドなど、色がついたダイヤモンドだけが、

価値が高騰していて、金持ちの投機の対象となっている。

そして、この呪いのホープダイヤも、ブルー・ダイヤモンドなのである。




この様に、とても高額な宝石などには呪いや強い念が籠っている事があるのだが、

実は、本物では無い偽物の物にも強い念が籠っている事がある。




だいぶ前置きが長くなってしまったが、


今日はその偽物に纏わる話をしましょう。






もう何年も前になるが、

ある人から、遺産相続の相談を受けた事があった。


占い師が、なんで遺産相続の相談を受けるの?と思うかもしれないが、

私もこんな遺産相続にまつわる相談を受けた事は、初めてだった。



 

相談内容は、意外と単純なものだった。

父親が残した遺産を、子供達と奥さんが相続して分ける事になったのだが、

父親が急死だった事もあり、明確な遺書が残されていなかった。



そこで家族会議が行われ、父親が所有していた財産のうち、

誰がどの財産を相続するのか、話し合われたという。



ところが、いざ話し合いをしてみてると、

奥さんは家と絵画が欲しいとか、兄は車と別荘が欲しいとか、

色々言い合っているうちに、やはりそれぞれの遺産の値段を算出して、

価値を数字で比べる必要性があるという事になり、

顧問弁護士に仲介に入ってもらって、

1ヵ月かけて遺産の有無と見積もりを依頼したという。




そして、先日その弁護士によって、遺産目録なるものが出来上がって、

後日また家族会議が開かれ、

誰がどの遺産をもらうか希望を聞いた上で分ける事になったのである。




私は、その家の次女に依頼されて、

その遺産の中のどれを相続したら、良いのか診て欲しいという相談だったのである。







 


しかし私は、それらの遺産の中に、





呪いらしきものが憑いている遺産を見つけてしまったのである。


後半は、明日のブログに続く。