●ミリアを返してあげる

 


このお話は、昨日のブログ(●「ミリアを返して」)の続きです。

 

従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-12154643988.html

 


を先にお読みください。


そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ


 

ある主婦の方からの相談だった。彼女は夫と2歳になる息子さんの3人暮らし。

ところが、1ヵ月前頃から、息子が変な言葉を言う様になったと言うのだ。

それはある日、後は夫が会社から帰宅するのを待つだけという日の事でした。

息子と絵本を見て時間を潰していると、「ピンポーン」と夫が帰宅。

私よりも先に、息子が玄関に走っていきました。


夫はとても子煩悩で、たまにお風呂にもいれてくれます。

そんな夫を、息子も大好きで、いつも夫を出迎えるのが恒例となっていました。

ところが、その日に限って、息子は変な事をつぶやいたのです。

息子がいつもの様に、夫を玄関で出迎えました。

「お帰りぃ・・・パパ」「お、ハヤト。ただいまぁ。」

息子が、「ミリアを返して。」とまったく意味不明な言葉を、夫に言ったのです。

それを聞いた夫も私も、意味が分からなくて、ただ、息子の顔を見るだけでした。

その日は、その一言だけで、あとは元の息子とまったく変わりがありません。

しかし、2日経った時です。夫が帰宅した時、また息子が言ったのです。

今度は間違いなく、「ミリアを返して。」と。

今度は間違いなく、はっきりと耳にしたので、私は息子に問いただしました。

「ミリアってな~に。」しかし、息子は、「ミリアを返して。」と言ったきり、

あとは、聞いても「分かんな~い」を繰り返すだけなのです。

しかし、その後も夫が帰宅した時に限って、

「ミリアを返して。」と3日おき位に言うので、さすがの夫も、気持ち悪がり、

最近は、息子とお風呂にも入らなくなってしまいました。

また、先日、夫と3人でスーパーに買い物に行った時など、

周りの人に聞こえる様な大きな声で、夫に向って、

「ミリアを返して。」と言ったので、急いでスーパーを出てしまいました。

先生、この「ミリアを返して。」と言うのは、どういう意味なんでしょうか?

ちなみに、息子はこの言葉を言う以外は、特に変わった所はまったくありません。

また、言う時は、必ず夫が居る時で、私と二人で居る時には、

そんな事を言った事は一度もありません。極普通のいい子なんです。

そんな不思議な電話相談だった。

 

 

 




























 

 

 


「ミリアを返して。」

 

これは、どういう意味なんでしょうか?







まず思うのは、これは2歳の子供の言葉では無いだろう。

そして、意味は、その言葉通り。

ミリアを返して欲しいという訴えである。

では、ミリアとはいったい何か。

奥さんと二人で居る時には、そんな事を言った事は一度も無いという事から、

多分、ミリアとはご主人が知っている何かと推測出来る。





しかし、奥さんいわく、

夫はミリアについては、まったく心当たりが無いという。





こうなると、私もお手上げである。


ご主人がウソをついているのか、もしくは本当に知らないのか、

それは分からないが、

2歳の子ともご主人とも会えない電話相談の限界とも言える。






 


結局、「ミリアを返して。」の正体も意味も分からず、

何の力にもなれなかった。








 

 

 

それからどれくらい経っただろうか。








 

 


ある時、また彼女から電話があった。







 


なんと、ご主人が逮捕されたというのだ。







逮捕容疑は窃盗未遂罪。

それも、コンビニの前に繋がれていた犬を盗んだというのである。



 


その事件自体は未遂だったのだが、

拘留期間中に、警察が調査して、

2キロメートル付近で実際に愛犬が盗まれている事案が何件かあり、

厳しく追及した結果、それらの犬も盗んだ事を自供したという。





 

その事を夫の実家に話すと、

夫は昔、ブリーダーの仕事を手伝っていた時期があったという事を聞き、

その時に、販売ルートやブリーダーの旨みを知ってしまったのかもしれないと思ったという。




 

 

 

弁護士からは、初犯だけど実刑になるかもしれないと言われ、

そこでそうならない為にと、

弁護士や警察を通じて、被害者に弁償する事になったという。





被害届けは4件で、盗まれた犬はすでに販売ルートで処分されていて、

何処の家に行ったかもう分からなかったという。



 


彼女が気になって今回私に電話してきたのは、

被害届けを出された家の一件とは連絡が取れず、

弁護士がその家に行ってみると、誰も居ない様だったという。





 

ただ、近所の人の話によると、


そこに住んでいたご婦人は、80歳位の一人暮らしの方で、

ミリアというトイ・プードルが居なくなってから、かなり落ち込んで、


ウチにも聞きに来たけど、何日も何日も、色々な所を探し歩いていたという。


そして、スーパーの入り口にホンの10分程度でも独りにさせた、

自分を責めていて、失意の内に亡くなったという事だった。




 

息子が言っていた「ミリア」ってこの事ですよね。

どうしたらいいでしょうか?




確かに、これは偶然とは思えない事である。

多分、間違いなくその亡くなった御婦人の霊が息子さんに言わせたのだろう。





しかし、これはとても希な例だと思う。

窃盗でここまで、霊障がくる事は余り聞いた事が無い。

多分、相当亡くなられたご婦人にとって、ミリアは大切な存在だったに違いない。

また、目の前で盗まれた訳でも無いのに、

なぜ彼女は犯人がご主人だと分かったのか。である。





ここからは、私の推測でしかないが、

多分、ご婦人は、亡くなってからも、

魂は盗まれてしまった後悔と、悔しさから、

自然と盗まれた現場のスーパーへ何度も行っていたに違いない。

そんな時、盗んだご主人も、そのスーパーにその後行ったのだと思う。

その瞬間、「こいつだ!」と分かったのだと思う。





こういう場合、盗んだご主人に霊障が行くのが普通なのだが、

ご主人が大切にして育てている息子さんに矛先が向いたのも、

なんとなくこの世界ではある話である。






さて、解決法だが、

実際に盗まれたミリアという犬を返せればいいのだが、

今はどこの家に売られたのかも分からない。

しかも、盗んだ相手のご婦人は、もう亡くなられている。

困った事案と言えば、困った事案である。











 

私には解決法と思える事は、1つしか浮かばなかった。


それを彼女にアドバイスした。




それは、







 

 

 

 

 

ミリアを返してあげる事である。



 


霊がそれを望んでいる以上、それしか無いだろう。と思った。





 

 

まず、彼女にアドバイスしたのは、

■デパートや犬のテーマパークや、インターネットなどで、

一番可愛いと思える、トイ・プードルのぬいぐるみを買う事である。

■次に、その首輪に「ミリア」と書く。

■そのミリアのぬいぐるみを盗まれたというスーパーに持っていき、

入り口にしばらく置き、写真を撮り、そのご婦人の名前を言って、謝り、ミリアをお返しします。

どうかお許し下さいと言う。

■次にご婦人の自宅にそのミリアのぬいぐるみを持っていき、

スーパーの時と同じように謝る。そして写真を撮り、その自宅に置いてくる。

■最後に、自宅の一ヶ所に2つの写真を飾り、

ご婦人の名前を言って、ミリアちゃんをお返ししました。と言って許しを請う。


これを1ヵ月。




本当の犬と人形とでは違うではないかと思う方もいると思いますが、

今となっては、出来る限りの事をしてあげるという気持ちが大切です。

きっと、お婆さんはミリアを探す過程で、何度他人のプードルを見ては、

自分の犬ではないかと、思ったに違いありません。

そんな彼女に、優しく語りかけてあげる気持ち(念)が大切なのです。

「ミニアちゃんは、ここにいましたよ。

 もう探さなくていいんですよ。」とお婆さんを助けてあげる気持ちで、

念じて言ってあげるのです。



霊もどこかで、自分を納得させる落としどころを求めていたりするのです。







 

 


その後連絡は無いので、どうなったかは分からないが、

奥さんと息子さんには罪は無い。

そこまでの事をやれば、息子さんにかかっているものも現れなくなるだろう。









 


「あぁ、ミリア

 ここに居たのかい。  随分探したんだよ。

 独りにさせてしまった、お婆ちゃんを許しておくれ。


 怖かったねぇ。 

 ごめんよ。ミリア。」


END