●見えない手紙

 


昔、子供がよくやるイタズラで、

ピンポンダッシュというものがありました。




他人の家の門のベルを鳴らすだけ鳴らして、直ぐに逃げるというイタズラです。

そして、その家の主が出て来て、誰も居ないと不思議がったり、

悔しがったりしたりしている姿を、影から笑って見ているというものです。




私の家も、10回位やられた事があります。

出ると誰もいません。



ただ、ピンポンダッシュは、まだ人間がやっている些細なイタズラですから、

そのくらいは、治まるまで我慢しましたが、




 

実は、人間ではなく、がやっていたという事がありました。











その不思議な電話相談があったのは、

もうかれこれ15年以上前の事です。










 

奥さんからの相談だったのですが、

初めからショッキングな内容でした。





幽霊が毎朝、手紙を届けに来るんです。」


と言うのです。






 

彼女の家族は郊外の一軒家にお住まいという3人家族の方で、

新築でそこに家を建ててから、もう16年は住んでいるといいました。







駅から徒歩20分位あるので、

毎朝、奥さんがご主人と娘さんを車で送り迎えするそうです。






ところが、約1年半前頃から、

不思議な事が起きはじめたといいます。







初めにその異変に気付いたのは、ご主人でした。




 

奥さんが、朝食とお弁当を作っていると、

玄関から入って来たご主人が、いきなり、

「誰か、うちのポストにイタズラした!」


と言いながら台所に入って来たそうです。









 

それはご主人が、朝5時頃起きて、洗面所で顔を洗い、

歯を磨いている時に、外のポストで音がしたという。

それはポストの中に、誰かが何かが手紙か何かを入れたような音だったという。

そこで、ご主人が歯を磨き終えると、寝間着のまま外に出て、

ポストを調べた。






すると、何も入っていない。







おかしいと思って、家の前の道路を見回したのだそうだが、

誰も居なかったという。






実は奥さんも、それ以前から、何となくそういう音を聞いていたという。

それはトイレに入っている時に、外のポストあたりで音がしたのを何回か、

5時頃に聞いていたのだが、後で見てみようぐらいにしか思っていなかったといいます。





そんな時、ご主人が実際に調べに行って、この異変に気付いたのである。






その後も、ほぼ毎日そのイタズラは続き、

その都度、ご主人が表に出ると、誰も居ないのである。

そして、ポストに何か入れた音がしたのに、何も入っていないのだという。







普通はここであきらめる人が多いのだが、

ご主人は違ったという。







1ヵ月も自宅のポストがイタズラされて、頭に来たのか、


誰がイタズラしているのか、証拠と犯人を突き止める為に、

なんと監視カメラを設置したのである。






 

しかし、その監視カメラを設置する事が、

逆に不気味な結果を招いてしまったのです。







ポストに何かを入れた音がした後に、すぐにカメラを確認するのだが、

カメラには誰も写っていないのである。




つまり、ポストに何か入れる音だけが、監視カメラに残っているだけで、

ポストに近づく人は誰も居なかったのだ。







そして、その監視カメラを調べると、ある奇妙な事が分かったのである。


なんとポストの音は、毎回5時11分に鳴っていたのだという。




 


奥さんは、すぐにこれは幽霊の仕業だと思ったという。


それも何か、とてもコダワリを持った幽霊じゃないかと。


 

否定的な考え方をすれば、

何らかの霊が、私達の家にイタズラしているのではないか。




娘さんは、怖くなって、

その頃から耳栓をして寝る様になってしまったという。





 

でも、良い方に考えれば、


ご先祖霊か守護霊などが、何か私達に知らせたい事があって、

手紙という意味で、ポストで音を出して知らせているのでしょうか。





もし、そうであれば、



どんな事を私達に知らせたいのでしょうか。

どんな内容の手紙を届け様としてくれているのでしょうか。


 

もし、分かれば教えて下さい。







 

そんな不思議な電話相談だった。







 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やがて、その意外な犯人が分かるのである。

そして、その見えない手紙の意味とは、


後半は、明日のブログに続く。