●霊が現れたタイミング

 


このお話は、昨日のブログ(●鏡に映った亡き父)の続きです。

 

従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-12141366933.html

 


を先にお読みください。


そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ


ある女性からの電話相談でした。彼女の父親は、先日病院で亡くなったという。

ある日、脳卒中で倒れ、それからずっと長い間入院していて、

最後は肺炎で亡くなられたそうである。その後、無事葬式を終え、

とりあえず、落ち着いた頃だったという。

彼女の家に、大きな問題が発覚したのである。それは、マイナス財産。

つまり、父親が残した財産よりも、借金の方が多かったというのだ。

今住んでいる家も抵当に入っていて、いずれ住めなくなるという。

そこで、その弁護士に助言され、3ヶ月以内に財産放棄しないと、全ての借金が、

彼女と母親に自動的に相続され、多額の借金を払う事になるというのである。

急きょ現在いくらの財産があって、いくらの借金があるのか、調べる事になった。

借金の方は、弁護士さんが調査してくれる事になり、

家にある財産は彼女達が調べて後日、弁護士さんの所に報告する事になったという。

彼女と母親は、亡きお父様の書斎に入り、遺品の整理をしていた時だった。

彼女が丁度、引き出しの中から、デジタルカメラを手に取り、母親に向って、

「ねぇ、このカメラもお父さんの物だから、勝手に処分したらダメなんだよね?」

と聞いた瞬間だったという。書斎の机の隣の壁に掛かっていた鏡に、

父親の姿、スッと映ったというのだ。彼女は「えっ?」と思って、

すぐに鏡に映ったと思われる場所を見ると、そこに誰もいなかったという。

そして、もう一度鏡を見た時には、もう父親は写っていなかったという。

今でも、あれは父親の姿だったと思います。と彼女。父親は長期入院で、

苦しんで亡くなったので、成仏しないでさ迷っているのでしょうか?

それとも父は何かを言いたくて出て来たのでしょうか? そんな電話相談でした。




















 

 

 

 

 


亡き父親の書斎を整理していたら、

壁に掛かっていた鏡に映ったという亡き父親の姿。

 

その彼女の話を聞いて、私が一番最初に彼女に質問したのは、

「それは、お父様が亡くなってから、何日目の事ですか?」

すると、

「2週間後くらいだったと思います。」と彼女。







なるほど。

やっぱり。と思った。






人は亡くなって49日間は住んでいた家付近をさ迷っている場合が多い。

だから、この期間には、

自宅では時々、奇妙な現象が起きる事がある。




例えば、


亡くなった人の骨が入っている骨壺から音がしたり、

父親の物が、動いたり、

そして、希に彼女の話の様に、自宅の鏡に写ったりする事があるのである。







特に自分の書斎だった部屋では、

生前使っていた物を懐かしくなって、眺めたり、触ってみたりして、

思い出にひたる事もある。




さて、彼女の質問だが、


「父親は長期入院で、苦しんで亡くなったので、

 成仏しないでさ迷っているのでしょうか?」に対して今言える事は、





まず、お父様は亡くなったばかりなので、

また49日も経っていなければ、お墓にも入っていないので、

成仏の道を歩み始めるという段階ではないです。




でも、




「お父様は、さ迷う事無く、成仏の道を歩み始めると思いますよ。」


と答えた。



 

別にこれは、気休めや、

彼女を安心させたいから言った出任せの言葉では無い。








実は、人が亡くなった時、

その直前までの生活環境や体の調子などから、

「ああ、きっとこの人は順調に成仏の道を歩むなぁ」と思う事があります。






例えば、上の相談者の父親の場合、


病院に長期入院で、苦しんで亡くなったといいます。

脳卒中で倒れ、トイレや入浴にも不自由なさった事でしょう。





こういう方が亡くなり、魂が肉体から離れると、

死んでしまったという悲しみよりも、

「ああ、肉体が無いと、なんて自由なんだ。楽なんだと思うのです。」


多少やり残した事や、家族への思いがあっても、特別な事情が無い限り、

また生き返って、あの肉体に戻ろうとは思わないのです。





 

だから、順調に来世への道を進んで行けるのです。





 


上の例以外でも、

長い間寝たきりだった人や、

体が不自由だった人、

認知症になって、家族も認識できなくなって亡くなった人、

植物人間になってから亡くなった人。




なども、同様にして、

普通に亡くなった方よりも成仏は早い場合が多いのです。









残された家族は、あんなに可哀想な最後だったのだから、

きっと成仏出来ないでいるに違いないと思っていると、

案外、亡くなった人は、やっと楽になれたと喜んでいたりします。






 

あともう1つの彼女の質問で、

「父は何かを言いたくて出て来たのでしょうか?」ですが、






答えはYESです。





例え現れた場所が、鏡で一瞬であっても、

現われるには、かなりのパワーを必要としますから、

もう一度、娘に会いたい。という強い念が有ったに違いありません。

それがどんな思いだったのかは、二人の間にしか分からない事ですが、

殆どの場合は、

今まで、ありがとう。」という事を伝えたい時に現われます。



 


私が、あと気になったのは、

父親の霊が現れたタイミングです。




まぁ偶然かもしれませんが、

彼女が引き出しからカメラを取り出した瞬間に現われたというのは、

偶然か、それともカメラに意味があった可能性もあるのかなぁ。と思いました。



 

そこで彼女に、そのカメラの箱や説明書などはありますか?と聞いてみると、

見当たらないとの事。




箱や説明書の無い、中古のカメラだったら、余り価値は無いと思いますよ。

だから父親から誕生日にもらった物として、

貴方が形見としてもらって使ったらどうですか。

なんかその方が、お父様の希望に沿った形の様な気がしますと提案した。



 

しかし、その後、

そのカメラの中身を調べて見た所、

まだ現像などされていない家族写真が50枚ほど見つかったという。


正月にこっそりお父さんが、家族を撮った写真とか、

家族3人が写っている写真とか。





 

もしかしたら、お父様は、

その忘れ去られようとしていた写真に気づいてもらいたかったのかもしれません。





「何にも財産残してあげられず、

 ごめんよ。

 今まで楽しい家族で、ありがとうな。」




 

 

でも、彼女はいいます。



「家族3人で行った正月の写真。

 3人で笑っている写真。



 これらの写真は、父が残してくれた、

 私の大切な財産です。」と。 
 
END