●痛みの落し物

 


このお話は、昨日のブログ(●不思議な信号機)の続きです。

 

従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-12140305865.html

 


を先にお読みください。


そしてから下をお読み下さい。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■





















 

[前回までのあらすじ


これは群馬県に住む、ある女子高生からの電話相談である。

彼女の自宅は最寄りの駅から歩いて15分。毎日駅まで歩いて学校に通っている。

そんなある日、彼女が通っている通学路に歩行者用の信号機が設置されたという。

都会ではよく見る歩行者用に信号機だが、彼女の地域では余り見ないものだった。

彼女が毎日の様に、見るその信号機だが、不思議な事に、

赤い人が立っている信号の絵を見ていると段々と頭が凄く痛くなってくるという。

酷い時には、そこに座り込んで、しばらく頭を抱えてしまう程だと言う。

その他にも、彼女が不思議だと思う事が3つあるという。

■あとその場所を、友達と渡った事があるのだが、

 友達は赤い人を見ても痛くならず、彼女だけが痛くなったという。

■信号の青い人の絵を見ても、頭は痛くならないという。

 頭が痛くなるのは、決まって赤い人を見る時だけだと言うのだ。

■不思議な事に、痛くなるのはこれから学校に行くという時だけだという。

 学校から家に帰って来る時も、その信号で赤い人を見るのだが、

 その時はまったく痛くならないのだそうだ。

ちなみに、彼女は小さい時からそこを通っているが、

そんな頭が痛くなる現象が始まったのは、信号機が出来てからで、

あの歩行者信号機が出来るまでは、痛くなった事は無いと言う。

朝、学校に行く時だけ相性がとても悪いという不思議な赤信号。

私はまだこの時点では、真相は分からなかった。



















 

 

 


彼女の相談は、まるで「なぞなぞ」を出されている感じである。


■信号の青い人を見ても痛くならず、赤い人を見ると痛くなる。

■学校へ行く時は痛くなり、学校から帰る時は痛くならない。

■友達は痛くならず、彼女だけ痛くなる。







さっぱり分からない。






昔から、なぞなぞは不得意である。






そう言えば、以前、隣のガキから、



「おい、占い師!

 1枚だときれないけど、たくさんだときれる紙って、何~んだ?」





と聞かれて、「なんだろう。ゴムの紙とかか?」と聞いたら、

「違うわ、占い師。

 トランプだよ。」と言われて、



「よし、もう一問出して見ろ」と挑戦すると、


「じゃあ、簡単なの出してやろう。


 

 カレンダーに書かれてあるのに、はっきりしない日付ってい~つだ?」





と再びガキが聞いてきた。




「何だろう、2月の29日かなぁ。」と言うと、



「ちゃうわ、占い師。


 五日だ。」と言われたので、


 


「地理の問題は無いのか?」とガキに言うと、



「あるよ。占い師は地理なら得意なのか?」


「色んな国に行った事があるから、地理なら得意だ。出して見ろ!」





「じゃあ、

 赤ちゃんがたくさんいる国はどこだか分かるか? 占い師!」



「子供が多い国って事か?」



「いや、赤ちゃんだ。」



「赤ちゃんが多い国かぁ。 


 アフリカの何処かだな。エチオピアとかか?」と言うと、




「ちゃうわ!!


 ニュージーランドだ!  もっと勉強しろよなッ!占い師!」


と言われてしまったのを思い出した。。



 


なぞなぞは嫌いだ。



 


でも、電話の彼女の相談は、なぞなぞではないのだ。

■信号の青い人を見ても痛くならず、赤い人を見ると痛くなる。

■学校へ行く時は痛くなり、学校から帰る時は痛くならない。




 

しかし、



考えれば考えるほど、なぞなぞに聞こえて来る。





こういうのは、隣のガキに聞いたら一発で分かるかも。と思いながら、


いくら考えても、さっぱり分からないのである。






 


15分位考えたが、

答えが全く浮かばない。




 

 

 

こういう時は原点に戻るのが一番良い。





私は考えに行き詰った時は、最初に戻る事にしている。




 

 

つまり、彼女が最初に頭が痛くなった時に戻るのである。

 

 

 

彼女が最初に頭が痛くなってうずくまってしまった時、




それは、


歩行者信号が設置された時からである。






多分、歩行者信号に何か秘密があるのかもしれない。




そう思った時、

ふと、



そもそも、なんで今まで無かった所に、歩行者信号が設置されたんだろう。


という疑問が浮かんだ。







そこで、彼女に、

「貴方は、なぜ、そこに歩行者信号が急に設置されたと思いますか?」

と聞いてみた。






すると、






「ああ、多分、ここで交通事故が何回か遭ったからじゃないですか。」

と言うのである。





そこで、死亡事故も遭ったのか聞いてみると、あったという。

シンク出版  (シンク出版より)

上の図は、広島で実際にあった交通事故の図だが、

彼女の地元でも同じような事故で子供がその横断歩道で亡くなっていたのである。


目の前の親切な車が、停車して、

それを見た子供が、横断歩道を渡り始めると、後から追い越して来た車に、

轢かれて死んだのである。




つまり、彼女が普段利用していた道路は、事故が何回か起きたので、

安全の為に歩行者信号が設置されたのだった。




そして、子供が亡くなったのが、上の図で言うと、A地点である。

ここは彼女が家を出て、最初にたどり着く場所だ。







なんとなく分かって来た。






彼女は事故で亡くなった子供の痛みを拾ってしまったのだろう。


死者の痛みを感じるというと、

死者の霊に憑依されたと思う方もいるかもしれないが、

この場合は違うだろう。




彼女に聞いても、痛み以外の事はなんら変わらないという。


憑依とかではなく、



その場所に残っていた死者の痛みの念を拾ったのだろう。



多分、彼女はそういうものを拾ってしまいやすい体質があるのかもしれない。


よく友達大勢と出かけたのに、一人だけなぜか泣き出して、

聞くと自分でもなぜだか分からないとか、一人だけ急にお腹が痛くなり、

その場所を離れると、ケロリと治っているなんて事もあるという。



 

こういう痛みの念は、即死の場合は余り残る事は無いのだが、

直ぐには死なないで、その場で痛み苦しんだ後に亡くなった時に、

痛みの念だけ残ってしまっている事があるのである。


それはまるで、痛みの落し物の様な物である。



そこには、もう死体も無く、霊も居なくても痛みの念だけ残っているのである。






彼女の様な体質を持っている方は、

その場所を避けて通るしかないだろう。

別に悪さをする霊がいる訳では無いので、その場所に長く居なければ問題は無い。








答えが分かると、


先のなぞなぞめいた現象の答えも自然と分かって来た。



まず、

■信号の青い人を見ても痛くならず、赤い人を見ると痛くなる。

 

これは、青信号なら、そこに留まらず、すぐに歩いて横断歩道を渡って行くので、

痛みの念を拾う事が無いのである。

しかし、赤信号なら、子供が亡くなったA地点にずっと立っているので、

痛みの念を拾ってしまうのである。



 

また、

学校へ行く時は痛くなり、学校から帰る時は痛くならない。


は、子供が亡くなったのはA地点だから、

家を出て、学校へ行く時に赤信号になれば、A地点で痛みの念を拾ってしまうが、

学校から家に帰る時は、赤信号で止まっていてもB地点にいる訳だから、

子供が亡くなったA地点の念を拾う事は無いのである。





 


上の例は、車の陰から車が猛スピードで出て来た事故だが、

私も車の陰からオートバイが出て来て、危うくぶつかりそうになった事がある。








もし、貴方にも子供がいましたら、

是非教えてあげて下さい。



 

例え横断歩道でも、車の陰から、急に出て来る車がある事を!

そして、それはオートバイや自転車も時もあり、

目の前の車が停まったからと言って、安心して走って渡ってはいけない。

常に車の方を見ながら、

注意しながら横断歩道は渡りましょうね。と。

END