●不思議な信号機
これは群馬県に住む、ある女子高生からの電話相談である。
ちょっと変わった相談だったので、
ここで取り上げてみましょう。
彼女の自宅は、最寄りの駅から歩いて15分。
毎日駅まで歩いて学校に通っているという。
そんなある日、
彼女が通っている通学路に、
突如として、歩行者用の信号機が設置されたという。
都会ではよく見る歩行者用に信号機だが、
彼女の地域では余り見ないものだったという。
ところで、皆さんは
歩行者信号が密かに変わっているのをご存じだろうか。
早い場所では、2003年頃から、電球の歩行者信号から、
LED使用の歩行者信号に変わっている。
警察庁が交換に踏み切ったのには、3つの理由がある。
■まず1つは何と言っても、費用の点である。
電球よりもLEDの方が安い。これは政府の積極的なLED利用推奨にも関係ある。
■2つ目は、電球の交換の手間である。
歩行者信号の電球の寿命は約8ヵ月。
それに対して、LEDの電球の寿命は約7年。
交換する手間や費用もだいぶ節約できる。
■そして、疑似点灯の防止である。
疑似点灯とは、西日が当たった時、歩行者ライトが点灯していないのに、
西日が当たって、さも点灯している様に見えてしまい事故になった事がある。
それを防止する為に、背景を黒にしたデザインにしたのである。
写真の左が今までの電球の歩行者信号で、
写真の右の人物の背景が黒い物がLEDの新しい歩行者信号である。
貴方の自宅の近くの歩行者信号が古いのか新しいのかこれで分かる。
(ちなみに、これは一般的な例であり、例外の信号機もある)
ちょっと話が脱線したので、元に戻しましょう。
ある日、彼女がいつも渡っている道路にも、
歩行者信号が突如して設置されたという。
もちろん、信号機が設置されたのは、良い事なのだが、
今回の彼女の悩みというのは、その信号機だと言う。
彼女が毎日の様に、見るその信号機だが、
不思議な事に、赤い人が立っている信号の絵を見ていると、
段々と頭が凄く痛くなってくるというのだ。
酷い時には、そこに座り込んで、しばらく頭を抱えてしまう程だと言う。
その他にも、
彼女が不思議だと思う事が3つあるという。
■その場所を、友達と渡った事があるのだが、
友達は赤い人を見ても痛くならず、彼女だけが痛くなったという。
■信号の青い人の絵を見ても、頭は痛くならないという。
頭が痛くなるのは、決まって赤い人を見る時だけだと言うのだ。
■不思議な事に、痛くなるのはこれから学校に行くという時だけだという。
学校から家に帰って来る時も、その信号で赤い人を見るのだが、
その時はまったく痛くならないのだそうだ。
ちなみに、彼女は小さい時からそこを通っているが、
そんな頭が痛くなる現象が始まったのは、信号機が出来てからで、
あの歩行者信号機が出来るまでは、痛くなった事は無いと言う。
だから、朝、学校へ行く時は、
その歩行者信号が青の時は、
今日はラッキーと思って赤なる前にダッシュで渡ると言う。
朝、学校に行く時だけ相性がとても悪いという不思議な赤信号。
私はまだこの時点では、真相は分からなかった。
ここまでの話で真相が分かる人は、
私よりも洞察力が優れている方だと言えよう。
後半は、明日のブログに続く。