●雛祭り(ひなまつり)
さて、3月3日は雛祭りです。
でも、今はまだ2月5日です。
幾らなんでも、まだ雛祭りの話は早いですよ。
と言われそうですね。
というのも、
今日は何を書こうかなと思ってニュースを見たら、
今年はこれから、インフルエンザが大流行する年になりそうで注意が必要だと言う。
実はこのタイミングが、雛人形を飾ると良いタイミングだと私は思っています。
遠い昔、
中国は三国志の時代。
魏と言う国があった。
当時、軍に使えるの占い師達は、
上巳節、特に3月最初の巳の日には、
天から邪気が降りてくるされ、人々は邪気に見舞われやすい日と注意を促した。
3月最初の巳の日とは、その後3月3日と固定された。
人々は、邪気を祓う為に、川に入り、けがれを清める儀式を行いました。
それが室町時代、日本にも伝わり行われたのだが、
川に入ってケガレを清める儀式は、女性や子供にはこの時期難儀な事。
特に儀式は好きでも、平安時代の貴族達にはちとやりずらい。
そこで、登場するのが、身代わりです。
紙や草などで作った自分に似た人形を自分の体などにつけて、厄を移し、
その人形を川に流して、厄を祓ったのである。
しかし、貴族の中には金が有り余っている者もおり、
立派な雛人形を作る貴族も出て来た。
すると、流してしまうのがもったいないという事になり、
大事に保管して、来年も使おうという風習になっていった。
ただ、これは気を付けないといけない。
本来流すべき人形を、流さず保管しているという事は、
家に厄が留まるという事になる。
注意したいのは、下記の2点である。
■まず、自分の厄が乗り移った人形から、厄が戻って来ない様に、
人形を仕舞う時には、ただ仕舞うのではなく、封をする事。
つまり、箱に仕舞うなら、箱を紙でつつみ一ヶ所糊付けするとか、
紙に包んで仕舞うなら、包んだ紙の一ヶ所を糊付けする。
■次に、取ってくれた厄が大きそうなら、翌年はもう使わない。
例えば、その人形のお蔭で命が助かったと思われる様な時は、
人形供養かなにかに出して、もう使い回ししない。
さて、気になるのは、
中国の占い師達が言っていた、
3月最初の巳の日には、
天から邪気が降りてくるされ、人々は邪気に見舞われやすい日。
というのは本当なのか?
であるが、
調べてみると、
下記のグラフの様に、
1年の中で、インフルエンザが猛威を振るいやすいのは、
圧倒的に3月付近が多いというのが分かる。
本当に言い伝えの通り、邪気が降りて来ているのかもしれない。
そこで、子供がインフルエンザにかかっても、半分を人形が持っていってもらい、
軽く済むように、子供の身代わり人形としての雛人形を、
このインフルエンザが流行って来た今の時期から飾った方がいいと思ったのです。
この時に注意する事が4つ。
■雛人形は身代わり人形なので、
誰かのお下がりや、中古品は例え綺麗で立派であっても買わない。
ちなみに、以前怖い雛人形の話をした事があります。
興味がある人は下記をご参考に。
(http://ameblo.jp/hirosu/entry-11176589627.html )
■小さいのでいいので、基本1人の女の子に1つ。(紙人形でも十分)
■身代わり人形なので、必ずその子がその人形に触れる事。
全然触らないのであれば、身代わりにならず、意味が無くなります。
だから、昔から雛人形を飾ったり、片づける時には、その子に手伝わせたのです。
■3月3日には、女の子は必ずお風呂に入りましょう。
そして、いつもは流さなくても、この日だけは入った風呂の湯は流しましょう。
流れ雛の川流しの様に。
ちなみに、よく聞かれるのが、
雛人形は早く仕舞わないと、お嫁に行き遅れるという質問。
私個人の意見としては、
雛人形は、子供の病気や厄を引き受けてくれる身代わり人形ですから、
お嫁に行き遅れるという事までは影響されないでしょう。
ただ、長い間出しっぱなしにしておくと、
せっかく子供の病気や厄をその人形が身代わりとして吸い取ってくれたのに、
また戻ってしまいかねません。
だから、雛祭りが終わったら、少なくとも3月6日までには仕舞った方がいいでしょう。
ただ、雨の日などに仕舞うと、湿気があってカビの原因になるので、
なるべく晴れの日に仕舞う方がいいのです。
そこで雨が続いてしまったら、どうするかですが、
その時は、雛人形を後ろ向きにして、帰る途中であるとする秘法が使えます。
最後に、
雛祭りの日には、
ハマグリのお吸い物を飲むと良いとされています。
それはなぜでしょうか。
実は、貝ならなんでも良いと言う訳ではありません。
ハマグリは2枚貝なので、上下が一体になって1つの家になっているので、
良い家庭を表すとされているのですが、
2枚貝なら他にも、アサリでもシジミでもいいはずですね。
でも、
ハマグリの貝は、
一度合わさった上下の貝は、他の貝とはピッタリと合わさる事は無いのです。
つまり、
愛する娘に対して、こんな願いが込められているのです。
生涯その人と別れず一緒に添い遂げられる、
そんな良い結婚相手に出会えます様に・・
END