●大きな墓地
このお話は、一昨日のブログ(●公園が怖い)の続きです。
従って、一昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-12121881296.html)
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ]
それはある母親からだった。娘さんが「公園が怖い!」と言うのだそうだ。
彼女が通う小学校には、指定の通学路があって、その道を通って、学校に通い、
その道を通って家に帰る。寄り道はしない。というものだそうだ。
そして、問題は、娘さんが怖いという公園が、その指定の通学路の横を通るという。
やっかいな事に、娘さんは、公園の中に入る事はもちろん、
その公園の側を通るの出来ないというのである。
その公園の側を通ると、胸が苦しくなり、頭が痛くなると訴えるという。
しかも、娘さんが怖いという公園は、そこだけでは無く、
他の公園も怖いと言っているのである。従って、学校へ行く時も、家に帰る時も、
娘さん一人だけ、通学路とはだいぶ外れた道を一人歩いて行く事になってしまい、
時間はかかるし、安全な道路では無かったり、
通学を見守るボランティアの方もいない道を通る事になる。
この前など、娘さんが学校帰りに寄り道をしていたという話まで出てしまう始末。
それに、お母さんは、娘の将来の事も心配なさっていた。
将来修学旅行で公園に行く事もあるだろうし、恋人が出来て、公園に行く事もあるだろうし、
就職して、仕事で公園に行くかもしれないし、
結婚して、子供が出来て、公園にも行けなかったらと思うと、
今、なんとかしてやれないかと思って、相談しました。と言うのです。
この相談は思っていたよりも、やっかいな物かもしれないと感じました。
というのも、当初は、娘さんが怖いという公園に、
何か変な霊でもいるのかもしれないな。程度に軽く考えていた私でしたが、
他の公園も全部となると、話が違ってきます。それに、
公園の中に入らなくても、側をも通れないというは、かなりの重症ではないのか。
10時になり、お宅を訪れた。極普通の娘さんである。ちょっと暗い感じはあったが、
気にするほど暗くは無い。お母さんと娘さんに、頭が痛くなったり、
胸が苦しくなるという場所を教えてもらった。
あえて公園とは言わずに、どんな所でも、
頭が痛くなったり、胸が苦しくなるという場所があったら教えて下さい。と。
案の定、教えてもらった公園以外にも公園はあるのだが、
その公園に入っても頭が痛くなったり、胸が苦しくなったりしないという。
つまり、公園にも平気な公園があるという事だ。その違いは何だろうか?
「頭が痛くなったり、胸が苦しくなるだけで、
何か変なものを見たり、変な音が聞こえたりはした事ある?」
すると、さすがにそういう事は無いという。ただ、お母さんが、
一度だけ、倒れて病院に連れて行った事がありますと言った。
実は、娘さん、公園を怖がる様になったのは、小学生になってからだという。
それまでは普通のお子さんだったというのだ。それが、ある公園に行った時、
急に苦しみだして、倒れて病院に担ぎ込まれたのである。
それ以来、他の公園も怖くなり出したと言うのである。
まずは、車を彼女の自宅付近に停めて、歩いて行ける公園に行ってみた。
娘さんがダメだと言う公園も、普通に人がいるし、私が歩いても何も感じない。
しばらく空気を吸ってじっとしていても、どの公園も異常を感じられないのである。
指摘された全部の公園と、何も感じない近くの公園全部を見て回ったが、
何も違いは分からなかった。しいて、違う所を言えば、
娘さんは、小さい公園は平気な様だった。それだけである。
残された手がかりは、ここからちょっと離れた公園で、
娘さんが、最初に倒れて病院に担ぎ込まれたという公園だ。
しかし、その公園が最大の手がかりの様な気がする。
なにしろ、娘さんの公園が怖いは、その公園から始まっているのだ。
多分、そこに、何かがある。行ってみよう。その公園に、
地図をもう一度調べた。横綱町公園か。
横綱町公園は、両国国技館の斜め右上に位置していた。
電車で行くなら、
都営大江戸線の石原一丁目か横綱町公園前で降りると目の前である。
地図で見る限り、とても大きな公園である。
両国国技館がすっぽり2つは入る大きさだ。
横網町公園の西側道路に路上パーキングがあったが、
さすがに日曜日は開いている所が無い。
仕方なく近くのコインパーキングに停めて、歩く事にした。
しかし、この公園に一歩足を踏み入れると、
何か空気が違う。
最初は、両国国技館の直ぐ近くだし、
横網町公園と名前から言って、
公園の中に、横綱の大きな像か何かあるのかと思っていたら、
とんでもない勘違いである。
公園のど真ん中に、大きな慰霊堂と三重の塔があり、
周りに、復興記念館や、震災遭難児童弔魂群像、幽冥鐘があり、
そして、東京空襲犠牲者を追悼し平和を祈念する碑がある。
つまり、この公園そのものが、
資料によると、
ここ横網町公園での、最初の大きな悲劇は、
関東大震災の時だったという。
地震で家が崩壊した住民家族は、
皆、この横網町公園に避難したという。
その数はすごく、公園が人で溢れかえった。
ところが、地震と共に発生した火事が大きくなり、
この公園目がけて、恐ろしい程巨大な火災旋風が襲って来たのである。
そして、公園に逃げて来た親子を一瞬の間に焼き尽くしてしまったという。
先に起きた東日本大震災での死者数が1万5890人と言われているが、
この時、公園に避難した人だけで火災旋風で一瞬の内に亡くなった人は、
3万8000人だったというので、その悲惨さが相当なものだったのが分かる。
遺体はその場で火葬され、その遺骨の高さは3メートルになるほどだったという。
そして、次に起きたのが第二次世界大戦での悲劇。
東京は、昭和17年4月18日の初空襲から、
終戦の昭和20年8月15日まで、
アメリカ軍の空襲により多くの住民が亡くなったのである。
特にここ墨田区の被害は大きく、
この辺一体のあらゆる公園が、
死体置き場となり、仮埋葬された所も多かったという。
つまり、この辺の公園は、当時死体置き場だったのだ。
多分、娘さんの小さい体は、
この悲惨な実態を何らかの形で受け止めてしまっているのだろう。
娘さんが、小さい公園だけは平気だったのは、
小さい公園は戦後に作られたもので、
死体置き場にはなっていない場所だったのだ。
なるほど、大体の原因は分かった様な気がするが、
依然問題は1つも片付いていない。
原因が分かっても、
娘さんが無事ちゃんと登校出来なければ意味が無い。
さて、どうしたらいいか・・・・
とりあえず、娘さんが居るご自宅に戻った。
戻りながら、途中の車内で考えたのだが、
娘さんの周りに、バリヤーを張るのがいいだろう。
そこで、娘さんの自宅に着くと、
お母さんにビニール袋を1つ出してもらい、
その中に、小豆を娘さんの数え年分と、
お米を娘さんの数え年分、そしてお塩を片手握った分を入れて、
ビニール袋を閉じて、ランドセルの中に常時入れておく様に言った。
次に、彼女の家で娘さんを可愛がっていた亡きご先祖はいるか聞くと、
2年前に亡くなった祖母がいるとの事だったので、
その祖母様の仏壇での供養をして、後日墓参りしてお願いする様にと言い、
その祖母様の写真をランドセルに常時入れてもらった。
それから、私の車から水晶を持って来て、彼女にプレゼントした。
この水晶を登校時にポケットに入れて通ってと。
あとは現地トレーニングである。
問題の公園からだいぶ離れた所から始めた。
まずは、彼女に公園の近くを歩く時は、
鼻から息を吸って、口から吐くという訓練をさせる。
それが出来る様になったら、
次に、自分の周りにバリヤーが出来ると思い込む。
「私の周りに、バリヤーが出来る。」と念じる。
そして、守護霊と思われるお祖母さんに、
「どうか、私の周りにバリヤーを張って下さい。」とお願いする。
最後の手として、
もし、それでもバリヤーが弱かったり、バリヤーが破られた時、
気分が悪くなったら、「南無妙法蓮華経」と唱え、
頭が痛くなったら、ポケットの中の水晶を痛くなった所に当ててさする様に言った。
側で聞いていたお母さんが、それを一生懸命メモして、
始めは遠くから、そして段々と公園に近づいてやってみますと言ってくれた。
その後、2週間位の訓練で、
公園の脇の道路も何事も無く通れる様になったという。
子供は時として、霊を感じる体質になる事がある。
しかし、それも高学年になっていくにつれ段々と薄れていくだろう。
それにしても、今回の横網町公園には驚いた。
こんな公園があるとは恥ずかしながら今まで知らなかった。
この公園は、日本でもかなり貴重で大事にしなければいけない公園の1つだろう。
この公園内にある「東京空襲犠牲者を追悼し平和を祈念する碑」の中には、
東京空襲犠牲者名簿が納められている。
慰霊協会では、この名簿に記載する犠牲者の名前の登載申出を
現在も受付けているそうだ。
ご遺族の申し出に基づいて、東京空襲で犠牲になった方々の
お名前、年齢、死亡年月日、死亡場所を登載してくれる。
平成24年3月現在、79,726名のお名前が登載されているという。
また、名簿に登載されているかどうかの確認もできますので、
お心当たりのある方は、協会事務所にお尋ねください。との事だった。
毎年、大法要の行われる、
3月10日(東京大空襲)と9月1日(関東大震災)には、
内部を公開しているという。
戦後まもない時期は、満足にお墓も立ててあげられなかった方が多いと思う。
もし、貴方の親族が、東京大空襲で亡くなられたのなら、
ここの名簿に明記してもらい、供養してもらうと良いかもしれない。
END
