●カブトムシの幽霊
多分、これを読んでいる方は、
幽霊がいるとしても、
それは亡くなった人の幽霊か生霊だと思っているでしょう。
しかし、世の中には不思議な事もあるものです。
これは私が手掛けた相談で唯一、
昆虫の幽霊が出たという相談でした。
なんと、カブトムシやクワガタの幽霊が出るというのです。
私も電話を受けた時は、
そんな事は無いだろう。
きっと、子供の思い違いだろうと思っていました。
しかし、私は、その意外な結末を前にして、
世の中には、こんな不思議な事もあるのだと、
改めて、この世の不可思議さに驚いたのです。
きっと、貴方も、
今日の話を読み終えた時、
私が感じた様な、不可思議さに驚くかもしれません。
私の母の妹が埼玉県の大宮市(現在のさいたま市)に住んでいます。
私にとっては親戚で、その家の長男(いとこ)と、とても親しく、
夏休みにはいつも、お互いの家に泊まりに行ったものです。
現在彼は、学校の先生になっていますが、
ある日彼と話す機会があった時でした。
彼は私が占いの仕事をしているのを知っていたので、
「カブトムシの幽霊」っている?っと、
いきなり私に聞いてきたのです。
私は、それまでカブトムシの幽霊なんて聞いた事ありませんでしたから、
「う~ん。いないんじゃない。聞いた無いし。」と返答しました。
すると彼は、教え子の家で起きている、
不思議な話をし始めたのです。
その家は加藤さんと言って、
大宮の実家の近くに住んでいる、昔からの大地主の方だそうで、
学校にも時々寄付を頂いている、力のある方なので、
小さな相談とはいえ、無下に出来ないとの事でした。
その家の6歳になる男の子が、
ある日、2階の子供部屋にカブトムシがいると言い出したのが発端でした。
母親が急いで子供部屋に行くと、
窓は閉まっています。
息子に「どこにカブトムシがいるの?」と聞くと、
「そこだよ!」と壁の方を指差します。
でも、そこはただ白い壁があるだけで、カブトムシは見えませんでした。
床に落ちたのかと思い、床の上を見てもカブトムシはいません。
「どこにもいないじゃないの!」と言うと、
「あっ、今、カナブンも来たよ。」と言うではありませんか。
冗談を言っているのではないかと思ったのですが、
息子は真剣そのもので、壁の方を見ているのです。
今まで息子は、嘘をついた事も無く、
冗談を言って、人を驚かす様な子でも無いといいます。
そしてしばらくすると、
「あっ、消えた!」と言うのです。
それは1回や2回ではなく、そんな事が20回はあるといいます。
カブトムシが多いのですが、時にはクワガタがいると言ったりするそうです。
ただ不思議な事に、
息子が指差すのは、決まって、2階の子供部屋の窓際の壁と、
1階の居間の窓際の壁だというのです。
カブトムシの幽霊は、その2ヵ所だけに現われるのだというのです。
彼(先生)は加藤さんの家に行った時に、その子にも会っているのですが、
真面目そうで、嘘をつくような子には見えなかったといいます。
母親は、そんな息子を精神科の医者に連れて行く訳にもいかず、
昔から近所で知り合いだった彼に、相談して来たというのです。
そして、彼も分からず、私に相談してきたのでした。
私が電話の中で、まず彼に聞いたのが、
「息子さんの言う事が本当だとして、
また、カブトムシの幽霊がいるとしてだけど、
その息子さんって、昆虫採集なんかで、
沢山カブトムシやクワガタを殺した事ある?」
すると、
その6歳の息子さんは、昆虫採集はした事が無いという。
男の子なら誰もが通る道かと思いきや、
その息子さんは、昆虫採集をした事が無いというのです。
実は私は小学校の時に、昆虫採集をした事があったが、
弱って来ると、可哀想で木に逃がしに行っていた。
それでも木につかまれず、落ちてしまう虫に謝っていた覚えがある。
ただ、お母さんには気になる事が2つあるのだという。
それは、息子さんは昆虫採集をした事が無いのだが、
お祖父さんは、かなり昆虫採集に凝っていたらしいのだ。
カブトムシを沢山捕っては、昆虫の標本にしていて、
昔はカブトムシだけ雄雌20匹の標本が家に飾られていた時もあったという。
もちろん、クワガタもカナブンも沢山標本にされて飾られていたという。
その怨みが、孫に来ているのではないかというのだ。
そして、もう1気になるのは、
現在、お祖母様が自宅で病気療養中だそうなのだが、
時期的に、息子さんがカブトムシの幽霊を見始めたのは、
お祖母様が病気になってしばらくしてからだという。
何かそれに関係しているのか。
この家に悪い事が起きはじめているのではないか。
そんな心配もあって、誰かに相談したかったのだという。
お祖母さんの病気と共に現れる様になったカブトムシの幽霊。
それは、彼女が心配している様に、
この家の悪夢の始まりなのか。
そもそも、
この世に、カブトムシの幽霊など、いるのだろうか。
2ヵ所だけに現われるというカブトムシの幽霊。
なぜ、そこだけに・・・
そして、なぜ、カブトムシの幽霊が、この家だけに出るのだろうか。
その子に会ってみたい。
そして、自分で現場をみてみよう。
私は、大宮に行ってみる事にした。
しかしこの時、私にはさっぱり分かりませんでした。
子供の言葉も半信半疑でしたし、
カブトムシの幽霊の存在も疑っていました。
だからこの時点で、真相が分かる人は、
私よりもはるかに能力のある方です。
やがて、その意外な結末に、
この世の不可思議さを感じて驚くのです。
後半は、明日のブログに続く。